新型がん免疫治療薬「オプジーボ」の副作用で筋力が低下する「重症筋無力症」を発症した例は少ないが、重くなりやすいことが分かった。慶応大医学部の鈴木重明専任講師らが副作用の報告を解析し、23日までに米神経学会誌に発表した。
 研究チームによると、日本で昨年8月までの2年間に、オプジーボを投与されたがん患者9869人のうち約0.1%に当たる12人が重症筋無力症を発症。6人が呼吸困難になって2人が死亡した。オプジーボの投与を始める際、重症筋無力症の発症を予測できる検査の開発が望まれるとしている。
 オプジーボは、がん細胞が免疫細胞の攻撃から逃げられないようにする薬。一方、重症筋無力症は神経と筋肉の接合部が免疫機能の異常で壊れ、筋力が低下する。以前から薬の副作用とは関係なく発症する患者がおり、厚生労働省が難病に指定している。 (C)時事通信社