他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した細胞を移植した場合、日本人の約30%で免疫による拒絶反応が起こる可能性があると、京都大ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授らの研究グループが突き止めた。また、移植する細胞の遺伝子を改変することで回避できることも分かった。研究成果は米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に掲載された。
 河本教授は「30%は決して無視できない数字だが、遺伝子改変や免疫抑制剤の利用であまり問題にはならない。移植を避けるべきというほどではない」と話している。
 iPS細胞を活用した再生医療では、コストや時間の問題などから、あらかじめストックしておいたiPS細胞を利用するのが主流。しかし、本人ではなく、他人の細胞を移植するため、免疫による拒絶反応が起こる可能性が指摘されていた。 (C)時事通信社