東京や大阪などのクリニックが他人の臍帯(さいたい)血を無届けで患者に投与していた問題で、愛媛県警などの合同捜査本部が再生医療安全性確保法違反の疑いで、投与に関係した販売業者ら数人を近く逮捕する方針を固めたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。
 臍帯血はへその緒などに含まれる血液。さまざまな細胞のもとになる幹細胞が豊富で、白血病治療などに使われる。
 投与に使われた臍帯血は、2009年に経営破綻した茨城県つくば市の民間臍帯血バンクから流出したとみられる。捜査関係者によると、合同捜査本部は、同市の臍帯血販売業者ら数人を逮捕する方針。
 厚生労働省は今年5月から6月にかけ、松山市内のクリニックや東京、大阪、福岡各都府県の計12医療機関に立ち入り検査を実施。投与の一時停止を命じていた。
 加藤勝信厚労相は25日の閣議後会見で、「再生医療に対する信頼を損ね、大変遺憾。調査をして厳正に対処するとともに、刑事告発についても検討していく」と述べた。 (C)時事通信社