背骨が10歳以降に横に曲がる難病「思春期特発性側湾(そくわん)症(AIS)」について、患者のDNA解析で重症化に関連する遺伝子を発見したと、理化学研究所の池川志郎チームリーダーや慶応大医学部の渡辺航太専任講師らが26日までに発表した。
 AISは遺伝要因と環境要因の相互作用で起きる。発症の仕組みを解明するほか、進行予測法や予防・治療法を開発する手掛かりにもなるという。論文は英科学誌ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクスに掲載された。
 この遺伝子「MIR4300HG」からは、他の遺伝子の働きを調節する短いリボ核酸(RNA)「マイクロRNA」が生み出され、量が少ないと背骨の曲がりが進むとみられる。側湾症にマイクロRNAが関与していることが分かったのは初めて。
 解析対象は日本人の患者約2750人。背骨の曲がりが進行したグループと進行しなかったグループに分け、DNA配列に違いがある遺伝子を調べた。 (C)時事通信社