東京や大阪などのクリニックで起きた臍帯(さいたい)血無届け投与事件で、茨城県つくば市の臍帯血販売業者「ビー・ビー」が、投与を受けた患者による支払額の3~5割を受け取っていたことが28日、愛媛や高知、京都など4府県警の合同捜査本部への取材で分かった。違法投与は1回数百万円で延べ約100人に行われたとみられ、捜査本部は同社が億単位の利益を得ていたとみて調べている。
 捜査本部などによると、違法投与に使われた臍帯血は2009年に経営破綻したつくば市の民間臍帯血バンクから流出したもので、ビー・ビー代表の篠崎庸雄容疑者(52)=再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕=が延べ千数百人分を引き継ぐなどしていた。
 篠崎容疑者は300人分以上を、一般社団法人「さい帯血協会」理事坪秀祐容疑者(60)=同=らに転売。このうち約100人分は、医師首藤紳介容疑者(40)=同=が院長を務める「表参道首藤クリニック」など各地のクリニックに渡り、約20都道府県の患者らに無届けで投与されていたとされる。
 表参道首藤クリニックなど東京、大阪、京都3都府のクリニックでは、患者に1回300万~400万円台で投与されていたことが確認されている。篠崎容疑者はその約3~5割ほどの価格で臍帯血を仲介役に販売し、巨額の利益を得ていたとみられる。
 捜査本部は、坪容疑者ら売買の仲介役の利益についても捜査を進める。 (C)時事通信社