東京や大阪などのクリニックで起きた臍帯(さいたい)血無届け投与事件で、昨年行われた家宅捜索で押収され、販売業者「ビー・ビー」(茨城県つくば市)が保管を命じられていた臍帯血が、売買の仲介役に流出していたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。
 流出した臍帯血は最終的に患者に投与されたとみられ、愛媛や高知、京都など4府県警の合同捜査本部は押収品の横領容疑でも捜査している。
 捜査関係者によると、愛媛県警などは昨年11月に捜査本部を立ち上げ、ビー・ビーなど関係先を捜索した。その際、同社が保管していた臍帯血を押収。専用設備を持つ同社の代表篠崎庸雄容疑者(52)=再生医療安全性確保法違反容疑で逮捕=らに引き続き保管するよう命じていた。
 しかし、その後の捜査で、保管を命じていた臍帯血の一部が、同社から売買の仲介役へ渡されていたことが判明。流出した臍帯血はクリニックに渡り、患者に投与されたとみられる。 (C)時事通信社