思考や運動などを担う大脳皮質の表面積が増え、「脳回」と呼ばれるしわが形成される際に働く遺伝子を発見したと、金沢大の河崎洋志教授や新明洋平准教授らが30日、米科学誌セル・リポーツ電子版に発表した。
 大脳皮質の形成過程の異常で、さまざまな障害が生じる難病の仕組みを解明する手掛かりになるという。
 脳回は哺乳類でも脳機能が比較的高い種にしかできない。動物実験によく使われるマウスの脳には脳回がないため、河崎教授らはイタチ科のフェレットに注目し、最新技術で遺伝子操作実験を行った。
 その結果、大脳皮質の表面側の神経細胞で「Cdk5」という遺伝子が働かないと、脳回が正常にできないことを突き止めた。 (C)時事通信社