今年上半期(1~6月)に全国の警察が虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、前年同期比5751人(23.5%)増の3万262人に上ったことが21日、警察庁のまとめで分かった。上半期の統計を取り始めた2011年以降6年連続で増加し、初めて3万人を超えた。
 同庁は、児童虐待への社会的な関心が高まり、警察への通報が増えたことなどが影響しているとみている。
 全体の約7割に当たる2万1406人は「殺してやる」などの言葉の暴力を受けたり、家庭内暴力を目撃したりして子どもが心に傷を負う「心理的虐待」が占めた。このうち親が子どもの目の前で配偶者らに暴力を振るう「面前DV」が前年同期比19.2%増の1万3859人に上った。
 このほか「身体的虐待」は5723人(前年同期比13.9%増)、育児放棄などの「ネグレクト(怠慢・拒否)」は3036人(同12.9%増)、「性的虐待」は97人(同24.8%減)だった。
 緊急時や夜間に警察が保護した子どもの数も5年連続で増え1787人に上った。 (C)時事通信社