国立がん研究センターなどのチームは27日までに、青魚などの魚介をよく食べる人は、あまり食べない人よりうつ病になる危険性が低いとの調査結果を米医学誌に発表した。青魚などの魚介には、炎症を抑えるなどさまざまな作用を持つn-3系脂肪酸が含まれることから、うつ病のリスクを下げると考えられるという。
 チームは長野県に住む40~59歳の男女1181人を、1990~2015年の間、追跡調査した。食生活のアンケートを行い、魚介の摂取量を算出するとともに、14~15年にうつ病かどうかを診断した。
 1181人を魚介の摂取量に応じて4群に分類したところ、各群の摂取量は平均して1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。うつ病になる確率は、魚介が最も少ない57グラムの群に比べ、111グラムの群では56%減っていた。他の2群も、統計上意味のある差ではなかったものの、最も少ない群より危険性は低かった。
 チームはまた、魚介の量から、エイコサペンタエン酸とドコサペンタエン酸などのn-3系脂肪酸の摂取量を計算。これらの成分を適度に取っている群は、うつ病が少ないことも確認された。
 チームの松岡豊・国立がん研究センター健康支援研究部部長は「サンマであれば1日1尾弱を食べるといい。不足する場合は加工食品や缶詰、サプリメントで補っても構わない」と話している。 (C)時事通信社