東京電力福島第1原発事故で十分な人工透析を受けられなかったために父親が病死したとして、長女の遠藤恵美子さん(69)が、東電に慰謝料など約3100万円の損害賠償を求める訴訟を3日、東京地裁に起こした。
 訴状によると、福島県広野町に住んでいた遠藤誠さん=当時(88)=は腎臓の病気を抱えていたが、事故後は人工透析を受けるため、いわき市や都内の病院を転々とさせられ、体調悪化で2011年4月に死亡した。
 原告側は「事故が原因で不十分な透析しか受けられなかった」と主張している。提訴後に記者会見した恵美子さんは「事故がなければ父は生きていた。穏やかに送ってあげたかった」と話した。
 東電の話 真摯(しんし)に対応していく。 (C)時事通信社