京都大学医学部付属病院(京都市)は3日、外来通院していた60代の女性に誤って高濃度の薬剤を輸液させ、女性が死亡したと発表した。同病院は記者会見で「調剤ミスと考えている」と説明した。
 同病院によると、女性は9月26日夕、同病院が処方したセレンの入った製剤を自宅で輸液していたが、背中に痛みがあり、27日朝に来院した。救命処置をしたが、原因が分からないまま数時間後に死亡した。
 病院が保管していた製剤を調べたところ、本来の738倍の濃度のセレンが混ざっていたことが分かった。
 同病院によると、25日に同じ製剤を使っている10代男性患者から色が違うと連絡があり、原因を調査していた。いずれも薬剤師2人が調剤しており、調査委員会が管理体制などを調べる。
 セレンは体内に存在する微量元素で、欠乏するとさまざまな症状を来すという。
 稲垣暢也病院長は「このような事態を招き、亡くなった患者、関係の皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪した。 (C)時事通信社