東京や大阪などのクリニックで起きた臍帯(さいたい)血無届け投与事件で、松山地検は5日、押収品の臍帯血を転売したとして、横領罪で茨城県つくば市の販売業者「ビー・ビー」代表篠崎庸雄(52)、仲介役の一般社団法人「さい帯血協会」理事坪秀祐(60)両容疑者を追起訴した。地検は2人の認否を明らかにしていない。
 起訴状によると、両容疑者は昨年11月に愛媛県警などが関係先で押収し、引き続き篠崎容疑者に保管を命じていた臍帯血2検体を、今年3~4月ごろに売却し、横領したとされる。
 篠崎容疑者については、医療研究名目で所有者から臍帯血の所有権をだまし取ったとする詐欺罪でも追起訴した。
 一連の事件では、違法投与に関与したとする再生医療安全性確保法違反罪で、両容疑者や医師ら計7人が9月に起訴・略式起訴された。
 一方、地検は5日、同法違反容疑で書類送検されていた各地のクリニックの管理者ら7人を不起訴処分とした。処分保留とされていた篠崎容疑者の妻(50)も不起訴とした。 (C)時事通信社