体育の日を前に、スポーツ庁は8日、2016年度「体力・運動能力調査」の結果を公表した。成績の合計点では、35~39歳と40~44歳の女性が過去最低。一方、小学生~大学生や20代、高齢者などは向上傾向が続き、20~24歳と25~29歳の女性、60~64歳の男性、75~79歳の女性は過去最高となった。
 内容を分析した内藤久士・順天堂大教授(運動生理学)は「働き盛り、子育て世代で習慣的に運動する人の割合は男女とも低下傾向で、体力に反映している」としている。
 調査は16年5~10月に実施。6~79歳の男女約6万5000人分のデータを得た。
 現行の調査方式(新体力テスト)になった1998年度以降、30代後半と40代前半の男女の合計点は低下傾向にある。特に女性は、長座体前屈や往復持久走、立ち幅跳びなどが落ちている。
 一方、小中学生は7、10歳の男子や9、12、13歳の女子の合計点が過去最高になるなど向上。6~19歳の青少年は総じて緩やかに上昇する流れが続いた。学校現場を中心とした体力向上の研究や取り組みの効果が出ているという。ただ、握力やボール投げの低下傾向など課題は残った。
 65~79歳の高齢者は「開眼片足立ち」などほとんどの項目で向上傾向だった。64年の東京五輪開催時に10~20代で、五輪などを契機に運動に親しみ、体力が急速に上がった世代が現在、この年齢層になったのが要因の一つという。 (C)時事通信社