治療の一部に保険適用される先進医療の技術を審査する厚生労働省の有識者部会は19日、徳洲会グループが申請していた病気腎移植について、条件付きで実施を容認した。ドナーの選定に日本泌尿器科学会など外部委員の参加を課したほか、有識者部会に1症例ずつ報告することも条件とした。近く開催される先進医療会議での審議を経て決まる。
 徳洲会グループの計画は、直径7センチ以下の腎臓がんを対象に、同意を得たドナーから腎臓を摘出し、腫瘍部分を取り除いた上で腎不全患者に移植するもの。9年間の臨床試験期間に42例を予定し、移植5年後に腎臓が正常に機能しているかどうか、がん発生の有無なども含め検証する。
 ただ、この日の部会では、内視鏡手術支援ロボットを使った部分切除が標準治療となっている中、病気腎移植のドナーがどの程度集まるのか疑問視する意見も上がった。このため、ドナーらに支援ロボットによる治療の有効性を事前に説明することを確認。移植を受けた患者の腎臓が正常に機能しないケースが4例発生した時点で臨床試験を速やかに中止することも報告された。 (C)時事通信社