医療・医薬・福祉 美容・健康

医師の働き方改革で注目される、「宿日直許可」の取得状況について医療機関へアンケート調査を実施

株式会社エムステージホールディングス
医療人材総合サービスを提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、2024年の医師の働き方改革で注目される、「宿日直許可」の取得状況について医療機関へのアンケート調査を実施し、97院より回答を得ました。(調査期間:2022/2/10~2022/2/28) 医療経営士1級でエムステージ 事業推進室マネージャーの木島が解説します。


<医師の働き方改革と宿日直許可>
2024年から始まる罰則付きの医師の時間外労働の上限規制(原則、年960時間。例外として救急医療現場などでは年1,860時間)は、医師の生命・健康を守ることで、地域医療を守り、医療の質の向上につなげるという大きな意義があります。
多くの医師が医局派遣や副業として、常勤先以外の医療機関でも勤務をしていますが、今後は総勤務時間が上限を超えないように、副業先を含めた勤務時間の管理が求められるようになります。そこで重要になるのが、医療機関の「宿日直許可」の取得有無です。宿日直許可がある副業先であれば、原則的に勤務時間とみなされないため、大学病院の医師派遣の引き上げや非常勤医師の採用ができないといった可能性を避けることができます。
宿日直許可を受けられる基本的な条件は、「通常殆ど業務が発生せず、夜間に十分な睡眠が取り得る」場合です。また「一人あたりの宿日直を、宿直は週1回、日直は月1回に収める」等の条件があります。


宿日直許可についての医療機関アンケート

1.宿日直許可の取得について、84%の医療機関が取得済・取得希望があると回答


宿日直許可の取得状況について質問したところ、全体の84%が宿日直許可を取得済または取得を希望していることが分かりました。(「宿日直許可を申請する予定はない」、「まだわからない」以外の回答を集計。)
うち22%が「働き方改革に着手する以前から許可を受けている」、15%が「すでに許可を受けた・受ける見込だ」と回答しており、合計して4割の医療機関が既に宿日直許可取得の手続きを終えています。一方で、「許可を受けるため申請・相談している」20%、「許可を受けることを検討しているが、まだ申請・相談はしていない」23%を合計すると、宿日直許可を希望しているがまだ準備段階の医療機関約4割となりました。

2.宿日直許可を取得しない理由には、大別して2つの傾向が見られる


宿日直許可を取得しないとしている医療機関に、取得しない理由について質問し、その回答を精査したところ、(1)既に時間外勤務が上限時間内に収まっているため、(2)業務があり宿日直許可の基準が満たせないため、という大きく2つの傾向がありました。
病院機能別で見てみると、「療養病院」では “時間外勤務が上限時間内に収まっていて、対応の必要性がない”、“住み込み医師がいるため申請不要”という回答が目立ちました。「急性期病院」「ケアミックス病院」では、“宿日直許可の基準を満たすことが現実には難しいため”、“急性期病院で基準に該当しないため”、“夜勤で対応するため(宿直ではなく、交代制勤務として対応)といった回答がありました。

3.宿日直許可の取得対象について、62%の医療機関が何らかの基準で限定すると回答


宿日直許可を取得済または取得を希望している医療機関に対して、宿日直許可を取得する対象を限定するかを質問したところ、6割以上が「何らかの基準で対象を限定する」と回答しました。
限定する基準としては、「診療科」「職種(医師、看護師等)」「時間帯」「業務の種類(救急、病棟管理等)」などで取得対象を限定するという回答がありました。



4. 宿日直許可についての懸念点、疑問に感じている点(自由記述より抜粋)




5. 働き方改革全体の取り組み・意見・感想(自由記述より抜粋)




<調査概要> 
アンケート実施期間:2022/2/10(木)~2022/2/28(月)
有効回答:97院
対  象:全国の病院・老健・有床診療所
回答属性:急性期病院16院、ケアミックス病院36院、療養病院22院、回復期リハビリテーション病院5院、精神病院15院、有床診療所2院、老健1施設
回答方法:WEBを利用したアンケート調査

※引用・転載時のお願い
本アンケート結果の引用・転載時には「株式会社エムステージ」と弊社クレジットを明記下さい。


「宿日直許可」の取得を、多くの医療機関が希望している

大きな意義のある医師の働き方改革ですが、医師不足の中、医局派遣や外部の非常勤医師によって病院運営や常勤医師の負担軽減を行ってきた医療機関においては、医師の確保が難しくなる可能性があります。そのような中で、「宿日直許可」の取得を多くの医療機関が希望していることが、アンケートから分かりました。
また実務的なところでは、宿日直許可を希望しているものの、まだ準備段階の医療機関が約4割であること、許可基準のあいまいさへの戸惑いや、取得方法が医療機関の担当者に伝わっていない様子も見られました。

「医師の働き方改革」は、労働時間の削減だけで実現できるものではありません。労働時間の削減と合わせ、事務作業の効率化やタスクシフティング、地域における医療機能分化や再編、働き方に関する医師の意識や医療を受ける患者側の意識改革などの包括的な取り組みを、社会全体で推進することが求められています。




<解説者紹介>

株式会社エムステージ メディカルヒューマンリソース事業部
事業推進室マネージャー
木島 梢(きじま こずえ)
医師のキャリアアドバイザー、医療機関の採用支援担当を経て現職。
2014年、社会保険労務士資格試験に合格。医師と医療機関の労働問題について、キャリアアドバイザーへのアドバイスも行う。医療経営士1級


■医師求人サイト「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」について


「Dr.転職なび」:https://tenshoku.doctor-navi.jp/
「Dr.アルなび」:https://arbeit.doctor-navi.jp/sh


エムステージが運営する医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイト。会員医師数 23,000 人以上(2021年10月時点)。多様な働き方を推進し、医師不足・医療従事者の過重労働などの課題解決を目指しています。

株式会社エムステージについて
「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をビジョンに、医療従事者のキャリア支援・医療機関向け採用支援と、事業場向け産業保健サービスを提供しています。
健康経営優良法人2022(大規模法人部門)、ホワイト企業認定2022(ゴールド)認定。

<会社概要>
商号:株式会社エムステージ
代表者:代表取締役 杉田 雄二
設立:2003年5月
所在地:〒141-6005 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower5階
事業内容:医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援
URL:https://www.mstage-corp.jp/

プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社エムステージホールディングス  広報:武田 
TEL: 03-6867-1170/MAIL: t.takeda@mstage-corp.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)