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人間を対象とした社会福祉と動物福祉は表裏一体!人と動物の絆を置き去りにしない社会福祉的支援の普及を目指します!

一般社団法人アニマル・リテラシー総研
Veterinary Social Work (VSW)の科目を社会福祉の教育機関において導入!

当法人は、April Dream に参加しています。このプレスリリースは「一般社団法人アニマル・リテラシー総研」のApril Dreamです。 2022年4月1日より、一般社団法人アニマル・リテラシー総研(Animal Literacy Research Institute, 以下ALRI)は、人と動物の絆を見据え、人とペットの関係性を置き去りにしない社会福祉的支援の普及を目指します。私たちの社会において、多くの人々がペットを飼うなど、動物との絆を築いて生活しています。このような中、動物に支援の手が必要な場合、その動物の飼い主にも社会福祉的支援が必要であったり、逆に社会福祉的支援が必要な家庭においてペットもまた保護が必要な状況が発生していたり、人間と動物双方が生活の困難を抱えているというケースが増えてきています。人間が当事者である社会福祉的課題と「動物問題」が交差するこのようなケースに対応する分野は海外では「Veterinary Social Work (VSW)」と呼ばれています。将来的には、VSWの科目を社会福祉の教育機関において導入することを目指して取り組みを進めていきます。






「Veterinary Social Work (VSW)」とは?

Veterinary Social Work (VSW)とは、人間を対象とした社会福祉と動物の健康や福祉の課題が交差し、人間と動物双方に支援の手を差し伸べなければならない(または対応しなければならない)箇所に対応する分野で、人間を対象とした社会福祉において、動物を位置付け、「動物問題」に対するアプローチや方向性を示す学問です。
人間を対象とした社会福祉的支援と動物にかかわる様々な課題が重なるケースは、少し周りを見渡してみると、実に多く存在します。最近では、多頭飼育崩壊(※)1と言われる世話をしきれないほどのペットを大量に飼ってしまい、動物がネグレクト状態になっている家庭のニュースが度々報道されますが、このような現場においては、飼い主もまた経済的に生活が困難な状況に陥っていたり、社会的に孤立していたり、メンタルヘルスや健康上の課題を抱えているなど、社会福祉的支援が必要な状態にある場合が多いと言われています。また、欧米では、子ども虐待やドメスティック・バイオレンスなどの家庭内暴力とペットの虐待が連動しているリスクが高いということが認識され、動物虐待と対人暴力がつながっているということについての科学的根拠が調査研究により蓄積されつつあります。さらには、社会福祉の現場そのものにもいわゆる「アニマルセラピー」や障がい者の社会参加を手助けする補助犬など、動物が導入されている場面も多々あるのです。このような、社会福祉上の支援と「動物問題」が交わる箇所について動物の存在をないがしろにすることなく検討する視点を提供する考え方こそ、VSWなのです。


社会福祉において、何故VSWの視点が必要なのか?

上述したようなケースにおいて、VSWの視点を持って、人と動物の絆を見据えた支援を提供することにより、より良い支援を当事者に届けることができると考えられています。
例えば、多頭飼育崩壊現場においては、上述したようにネグレクトされているペットたちはもちろんのこと、生活が苦しくペットの飼養管理がままならない、メンタルヘルスや健康上の課題を抱えており大量の動物たちを抱えて途方に暮れているなど、当事者自身も生活上の課題を抱えており支援が必要なケースがしばしばあります。こういった場合、当事者にも速やかに支援を届けることが求められますが、ペットを置いたままで入院などの医療的介入を受けることを拒む者がいたり、生活援助につなげてもすぐにすべての資源を大量の動物たちに割いてしまう者がいたり、動物を切り離して当事者のみに支援の手を差し伸べてもなかなか事態が解決しないということがあります。こういったケースにおいては、当事者にとって動物が大切な家族でありパートナーであるということを念頭に置き、動物たちの保護と当事者支援を組み合わせた包括的な支援体制を組まないと、人間側を適切に支援することがままならない場合もあります。
また、家庭内暴力とペットの虐待のつながりについても、人間と動物の絆を念頭に置くことにより、社会福祉的支援をより適切に届ける一助となります。例えば、家庭内暴力とペットの虐待が同じ家庭で発生するリスクが高いという点を鑑み、社会福祉関係者が子ども虐待の「危険信号」としてペットの虐待に目を配ることにより、子ども虐待の早期発見につなげるなどという視点を持って活動する当局も海外では存在します。ペットの状態が、その家庭の状況を示す「窓口」となり、暴力を振るわれている可能性がある子どもをより迅速に発見することができるようになるのです。さらには、ドメスティック・バイオレンスの被害者の中には自分が逃げ出すと、自分が飼っているペットに加害者からの暴力が及ぶことを心配し、逃げ遅れてしまう人が一定数いることが海外では問題になっており、DV被害者とそのペットが一緒に緊急避難できる同伴型の避難施設が広がりを見せています。暴力の加害者からペットを救うことはもちろんですが、このような場合は、ペットも避難できるような体制を確保しておかないと、当事者も避難をためらい、支援の手を断るという事態が発生してしまいかねないのです。まさに、人と動物の絆を見据えてより適切に社会福祉的支援を届けるという視点が実践に活かされている取り組みです。
近年、人間の福祉と動物の福祉が表裏一体であるということをあらわす「ワンウェルフェア(One Welfare)」という概念が世界的にも注目されていますが、上記の例からみても、同じ環境で暮らす人間と動物の福祉は密接に連動しており、一方に支援を差し伸べるためには、もう一方の課題を解決しなければならないケースが非常に多いということが言えます。このようなことからも、人と動物の絆を視野に入れた視点を持つことにより、より適切に社会福祉的な支援を必要な当事者に届けることができるようになると考えられるのです。2019年に制定された法律(※)2により国家資格化されたペットの看護を担う愛玩動物看護師という専門職のカリキュラム(※)3にも、動物虐待と対人暴力の連動性、多頭飼育崩壊やアニマルセラピーなど、人と動物の福祉の接点について学ぶ科目が含まれました。人と動物双方にとってより豊かで生活しやすい社会の実現のため、人間を対象とした社会福祉の教育機関においてもVSWの科目を導入することを目指します。


社会福祉の実践におけるVSWの視点の普及に向けた当法人の取り組み

人と動物の絆を置き去りにしない社会福祉的支援を普及し、将来的に人間を対象とした社会福祉の教育機関においてもVSWの科目を導入することを目指すために、当法人は、VSWについて様々な形で情報提供を行っています。これまでに、VSWの様々なトピックスを特集するニュースレターを継続的に販売しており、また今月中に、VSWの基礎知識を網羅した電子資料の販売を開始予定です。さらに、動物虐待と対人暴力のつながりに関する【動物虐待と対人暴力の連動性を探るオンライン講座シリーズ】やいわゆる「アニマルセラピー」に関する【動物介在プログラム上級編オンライン講座シリーズ】などの社会福祉関係者がVSWの様々なトピックスについて学習できる機会を提供するオンラインセミナーも随時開催中です。(※)4 加えて、多頭飼育崩壊や「アニマルセラピー」などの、社会福祉上の課題と動物がかかわる接点で活動している法人・団体のお客様に向けてオンラインの法人・団体内研修も提供しています。

「April Dream」は、4月1日に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。


注釈

(※)1 専門用語ではアニマル・ホーディング。
(※)2 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/kangoshi/rule.pdf
(※)3 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/kangoshi/report.pdf
(※)4 当法人開催のセミナーについてはこちらをご覧ください: https://www.alri.jp/?mode=f87


法人概要

一般社団法人アニマル・リテラシー総研は、動物福祉や人と動物との関係学など、動物とのかかわりにおけるアニマル・リテラシー、すなわち一般教養の向上を目的とした情報提供及びコンサルティングサービスを行う法人です。~動物とのかかわりに教養と専門性を~
法人名: 一般社団法人アニマル・リテラシー総研 (http://www.alri.jp)
代表者: 代表理事 山崎恵子
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