矯正歯科のDXで「正しい治療」を広めたい ── 矯正歯科医と元Google/電通/TikTok社員の挑戦

「最善の矯正治療を世界中でサポートする」をミッションに掲げ、2021年8月に設立した株式会社Brace。現役の矯正歯科医である吉住淳と、元Google/電通/TikTok社員の岩田幸也がタッグを組み、矯正歯科医療の現場をより良くするサービスを提供しています。


(写真左から)吉住淳、岩田幸也


2022年6月1日には、矯正歯科診療オンラインサポートサービス「b-ortho(ビー・オルソ)」と、矯正歯科業務管理プラットフォーム「b-align(ビー・アライン)」をリリースしました。


https://brace-ltd.com


なぜ現役の矯正歯科医がサービス開発に乗り出したのか。一般歯科医(GP=ジェネラル・プラクティショナー、虫歯や歯周病を治療する歯科医師)が抱える矯正治療の課題と、それらを解決する2つのサービスについて、株式会社Braceの吉住と岩田が語ります。

正しい治療を提供したい 矯正歯科医がサービス開発する理由

――どのような思いで株式会社Braceを設立したのでしょうか。


吉住:これまで都内に矯正歯科クリニックを2店舗経営し、僕個人では「テクノロジーを応用して、正しい矯正治療を提供する」というミッションを掲げて取り組んできました。この「正しい矯正治療」とは、矯正歯科の道を極めている人が患者様としっかりコミュニケーションを取った上で行う治療のことです。


アメリカでは、数年前から矯正歯科医を介さない矯正治療が流行っています。自分で歯型をとってマウスピースを作り、歯を動かす。その方法で歯並びが整う方がいるのは確かですが、誰もが効果を得られるという誤った認識が広まると、専門性が伴わない治療によって「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が増えてしまいます。日本ではまだそのような問題は多くないので、今のうちから適切な知識を広めて、正しい矯正治療を提供したい。そういった思いから会社を立ち上げました。



――矯正歯科医の吉住さんと元Google/電通/TikTok社員の岩田さん。異業界であり異色なタッグにも思えますが、お二人が組むことになった経緯とは?


岩田:吉住と僕は幼なじみで、彼がクリニックを開業したときからウェブサイトや動画、広告の作成などマーケティング全般のお手伝いをしていました。仕事をする中で彼の矯正歯科への思いを聞き、自分がもっと深く関わることで患者様に提供できることが増えるのではないかと考えるようになり、一緒にスタートすることにしました。


技術不足、煩雑なデータ管理……Braceが解決できること


――今年6月に「b-ortho」と「b-align」をリリースしましたね。それぞれ矯正治療のどんな課題を解決してくれるのでしょうか。

吉住:「b-ortho」は、矯正治療の診断や治療計画などを、「矯正を専門にする歯科医師チーム」が遠隔代行・サポートするサービスです。Braceドクターの9割が日本矯正歯科学会認定医であり、患者様は専門医によるオンライン診療を受けられ、GPの先生は矯正治療に関する疑問点を専門医にオンラインで相談できます。それにより、矯正の技術や知識がない一般歯科でも、矯正治療を安心して提供することが可能になるのです。


オンラインサービスの強みとして、場所を選ばないという点が挙げられます。患者様が自宅で診療を受けられることで通院の負担を軽減できますし、なかなか矯正歯科医を呼べなかった地域の一般歯科でも、気軽に専門医の指示を仰ぐことができる。矯正歯科医に来院してもらう必要がないので、スケジュールも融通が利きますし、何よりコストが抑えられるなど多くの課題を「b-ortho」は解決してくれます。


――「b-align」はどうでしょうか?

吉住:「b-align」は患者様のカルテや予約状況、治療経過の写真、口腔内の3Dスキャンデータなどの情報を一元管理できるソフトウエアです。これまで紙のカルテは院内の棚に、写真はオンラインストレージサービスに、3Dスキャンデータは専用ソフトウエアに……と、一人の患者様の情報がさまざまな場所に散らばっていました。それらの情報を「b-align」からすべてアクセスできるようにすれば、業務効率はぐっと高まります。


――「b-align」にはデジタルのカルテを作る機能があり、特にこだわった点だと伺いました。


吉住:そうですね。もともと紙に手書きしていた人は、デジタルになっても手書きしたい。実際に僕もそうで、パソコンで文字を打ったりチェックボックスを選択したりするより、さらさらとペンで書いたほうが早い。そんなアナログの使い心地の良さは残したいと思い、タッチペンで文字が書ける仕様にしています。


岩田:矯正歯科医の吉住が使いやすいものが、ユーザーにとっても理想のものだと考えていて。高度なIT技術を使った機能よりも、身近で少し便利になる機能のほうが重宝されるというのは、現場を知る彼だからこそたどり着けた答えだと思います。そういった意味でも、現役の矯正歯科医が作ったサービスであることが「b-ortho」と「b-align」の両方の強みになっています。


オンラインコミュニケーションを活用して、矯正治療は次のステップへ


――矯正歯科業界のDXはどれくらい進んでいるのでしょうか。


吉住:僕のクリニックでは、8割の患者様がオンライン診療を行っています。ところが矯正歯科業界の全体を見ると、まだまだ対応しきれていないクリニックが多い印象です。


岩田:サービス開発のためにクリニックの先生へインタビューを実施したところ、「オンライン会議ツールはよくわからないから使いたくない」と抵抗感を持っている方がまだ沢山いらっしゃることを伺いました。世間ではオンラインコミュニケーションが当たり前になっていますが、矯正歯科業界ではそうではないケースがあると言えるかと思います。


「b-ortho」はタブレットやスマートグラス(Google Glass)を使って矯正専門医と遠隔コミュニケーションを取りますが、その様子だけ見ると未来的でハードルが高い。実際には違和感なく使ってもらえるのですが、その体験ができる場を作り、DXの心理的ハードルを下げることも僕たちの役割の一つだと考えています。


――最後に、お二人が考える理想的な矯正歯科のあり方について教えてください。


吉住:やはり「正しい治療」を行うことが理想です。治療法を選ぶのは患者様ですが、必要な情報や選択肢を提供するのは矯正歯科医の仕事です。専門性の高い矯正治療に、当社のサービスはきっと役立ってくれると思います。


岩田:歯は一生モノだからこそ、正しい治療法を選べるように僕らも支援していきたいと考えています。まずは国内、いずれは世界中の一般歯科をサポートすることを目指しています。そうした思いに共感してくれる方、遠隔診療を推進したい方に僕らのサービスが届くことを願っています。



株式会社Braceのミッションは「最善の矯正治療を世界中でサポートする」こと。矯正歯科医の診療や業務をサポートするサービスを提供し、患者がより質の高い治療を選択できる環境づくりを行っています。

https://brace-ltd.com




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