医療・医薬・福祉

長時間作用型抗体の併用療法Evusheld、オックスフォード大学が新たに実施した試験でオミクロン変異株BA.4およびBA.5に対して中和活性を保持

アストラゼネカ株式会社
最近出現したオミクロン変異株に関するin vitro試験の結果は、これまでの変異株に対するEvusheld(R)の中和活性と一致


本資料はアストラゼネカ英国本社が2022年5月25日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

アストラゼネカのEvusheld(チキサゲビマブおよびシルガビマブの併用療法、開発コード:AZD7442)は、オックスフォード大学が新たに実施した偽型ウイルス非臨床試験で、最近出現したオミクロン変異株BA.4およびBA.5(BA.4/5)に対して中和活性を保持することが示されました1。

この試験の結果はプレプリントサーバーbioRxivにオンラインで投稿されました。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.05.21.492554v1

これらの結果は、Evusheldが現在もっとも流行しているオミクロン変異株BA.2に対して強力な中和活性を保持し、かつ現在までに検討されたすべてのSARS-CoV-2変異株を中和するという複数の試験で得られた過去のデータと一致しています2-6。

これまでに流行したSARS-CoV-2変異株の流行拡大パターンを考慮すると、現在アフリカで最も流行している変異株であるBA.4およびBA.5も、BA.2と同様に世界中に広がる可能性があります6。BA.4およびBA.5はスパイクタンパク質のアミノ酸配列が同一であり、これらのウイルスはBA.2から進化したものと見られています1。

アストラゼネカのシニアバイスプレジデント兼ワクチンおよび免疫療法・後期開発担当のJohn L. Perezは、次のように述べています。「EvusheldはSARS-CoV-2に対して異なる部位を認識し、補完的な活性を有する2つの強力な抗体を組み合わせることで、COVID-19に賢く対応し、このウイルスが急速に変異を遂げる能力に直面しても効力を保持するよう開発当初から設計されています。これらの結果は、EvusheldがCOVID-19ワクチンに対して十分な免疫応答が得られない免疫不全の患者さんや重度の疾患のリスクが高い人々など、SARS-CoV-2に感染した場合に重篤化するリスクの高い集団を保護するための重要な選択肢であることを示しています」。

世界人口の約2%にあたる人々はCOVID-19ワクチンに対して十分に反応しないリスクの高い集団であると考えられており、COVID-19の曝露前予防のためにEvusheldが特に有効となる可能性があります7,8。これらの人々には、がん患者さん、臓器移植を受けた患者さん、あるいは免疫抑制剤を使用中の患者さんなど、免疫不全状態の患者さんが含まれます3。SARS-CoV-2ウイルスへの曝露リスクの高い人々も、Evusheldによる保護のベネフィットが得られる可能性があります9。最近の新たなエビデンスは、感染リスクの高い集団をCOVID-19の感染から保護することが、変異株出現の重要な要因であるウイルスの進化を阻止できる可能性を示しています10。

※ Evusheld(AZD7442)は本邦未承認です。

以上

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Evusheldについて
Evusheld(R)(開発コード:AZD7442)は、SARS-CoV-2に感染した患者により提供されたB細胞に由来する2種類の長時間作用型抗体であるチキサゲビマブ(AZD8895)およびシルガビマブ(AZD1061)の併用療法です。米ヴァンダービルト大学メディカルセンターにより発見され、2020年6月にアストラゼネカにライセンス供与されたこの2つのヒトモノクローナル抗体は、SARS-CoV-2ウイルスのスパイクタンパク質の固有の部位に結合します11。

また、この2つの抗体はアストラゼネカによって最適化を行っており、半減期が延長され、Fc受容体および補体C1qとの結合が減弱しています12。半減期の延長により、本剤の作用持続時間は通常の抗体に比べ3倍以上延長されました13-15。第III相PROVENT試験のデータは少なくとも6カ月間予防が持続することを示しました16。Fc受容体との結合減弱は、ウイルス特異的抗体が、ウイルスの感染や疾患の重症化を予防するのではなく、むしろ促進してしまう現象である抗体依存性感染増強のリスクを最小限に抑えることを目的としています17。

複数の独立した in vitro および in vivo (動物モデル)試験により、SARS-CoV-2オミクロン株の亜種BA.1、BA.1.1、BA.2に対する本剤の効果を裏付ける証拠が蓄積されつつあります2-4,18,19。また、ワシントン大学医学部のデータでも、Evusheldは、現在世界的に主流となっている感染力の高いBA.2亜種に対しても、中和活性を保持していることが示されています2,6。同研究では、AZD7442が全てのオミクロン株の亜種のウイルス量を減らし、肺の炎症を抑制したことも示されました(in vivo試験)2。

Evusheldは、COVID-19の曝露前予防を適応として、欧州連合(European Union:EU)における販売承認を取得し、英国医薬品・医療製品規制庁(Medicines and Healthcare products Regulatory Agency:MHRA)より条件付き販売承認を取得しました。Evusheldは、米国でCOVID-19の曝露前予防を適応とする緊急使用許可を取得しています。また、現在、世界のその他の国や地域でも使用許可を取得し、供給が行われており、世界中で、予防と治療の両面での承認申請が進められています。

Evusheldの承認の根拠となった主要なデータは、継続中の第III相PROVENT曝露前予防試験からのものです。プラセボと比較して、症候性COVID-19の発症リスクを統計的に有意に減少させ、ウイルスからの保護が少なくとも6カ月間持続しました16。

2021年10月、アストラゼネカはEvusheldの外来患者を対象とした第III相TACKLE試験の良好な結果を発表しました。試験では、プラセボと比較して、Evusheldは重度のCOVID-19の発症またはあらゆる原因の死亡に対して統計的および臨床的有意な保護を示しました。また、これらの試験で概して良好な忍容性を示しました16,20。

Evusheldは、米国政府の資金提供を受けて開発中です。この資金には、保健福祉省、事前準備・対応担当次官補局、国防総省と連携する生物医学先端研究開発局、契約番号W911QY-21-9-0001の契約による化学・生物・放射性物質・核防衛統合計画事務局が拠出するフェデラルファンド(連邦政府の補助金)が含まれています。

ヴァンダービルト大学とのライセンス契約に基づき、アストラゼネカは将来の純売上高の1桁台のパーセンテージのロイヤリティを支払います。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター https://twitter.com/AstraZeneca (英語のみ)をフォローしてご覧ください。

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