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ーSNSでも話題!多数派と少数派を入れ替えた社会実験- 天井までの高さは170cm、車いすが当たり前の仮想世界を体験し、「当たり前ってなんだろう」を考えるイベント「バリアフルレストラン」を開催!

公益財団法人 日本ケアフィット共育機構
参加者の約7割が「障害の社会モデル」の説明に「わかりやすかった」と回答

誰もが暮らしやすい共生社会をめざして サービス介助士の教育・認定・普及に取り組む公益財団法人日本ケアフィット共育機構(東京都千代田区、代表理事:畑中 稔、以下:日本ケアフィット)が展開する、「共生社会」実現のためのムーブメント「チーム誰とも」(誰もが誰かのために共に生きる委員会)は、東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターと共催で、2月13日~15日に「バリアフルレストラン-トライアル版-」を開催しました。


 「バリアフルレストラン」は、「車いすユーザーが多数派の仮想世界」を体験し、「当たり前ってなんだろう」を問いかける体験型プログラムです。現実世界では多数派の二足歩行者と少数派の車いすユーザーの立場を入れ変えることで、多数派の当たり前によって成り立っている社会の偏りを体感し、「障害の社会モデル」について理解を深めることを狙いとしています。プログラムは、主催である日本ケアフィットに加え、国や自治体の障害施策関連の委員も務める東京大学星加良司准教授や車イスYouTuber寺田ユースケ氏の協力のもと、企画開発を進めてきました。
 トライアル版として開催した今回は、3日間で官公庁や企業約100団体、約150名の方にご参加いただきました。多くのメディアでも報道され、SNSでも大きな反響につながっています。秋には一般公開を予定しており、プログラムのさらなる改良を進めています。「チーム誰とも」では、「バリアフルレストラン-トライアル版-」の開催を皮切りに、「共生社会」の実現に向けて様々な活動に取り組んでまいります。

■バリアフルレストラン体験のご紹介(一部)
―「車いすユーザーにとって暮らしやすい環境とは?」
 
この問いかけから本プログラムはスタートします。階段にスロープをつけることでしょうか?エレベーターを必ず設置することでしょうか?もちろんその答えは一つではありません。参加者は現実世界での問いかけを胸に、車いすが多数派の仮想世界にあるレストランへ入っていきます。

―「車いすユーザーが多数派の世界にあるレストランへようこそ!」

仮想世界のレストランの入り口
車いすYouTuber寺田ユースケ氏


 
 レストランへ入ると、オーナーを務める車いすYouTuber寺田ユースケ氏が迎えてくれます。レストランのスタッフもみんな車いすユーザーです。二足歩行者の来店に戸惑うスタッフに「天井が低くなっているので、気をつけて歩いてください」と案内された店内は、木を基調にした落ち着いたインテリア。しかし、明らかに普通のレストランとは違います。
 天井の高さは170cm。天井だけでなくテーブルも車いすに合わせて低く、床はつるつるしています。もちろん、イスはほとんどありません。店内のテレビで流れているニュースでは、標準的な建物では天井に頭をぶつけてしまう"二足歩行障害"のある人々の苦悩が紹介されています。店内には、二足歩行者のためのヘルメットも用意されています。これらは、車いす当事者の体験をもとに、現実世界における「当たり前」は誰にとっての「当たり前」なのかを問いかける演出となっています。
椅子が無い店内
―ディスカッションで、「障害の社会モデル」について考える
 
レストラン体験終了後、寺田ユースケ氏を中心にキャスト陣によってタネあかしをしました。
 「多数派にとって当たり前の暮らしやすさは、少数派にとってバリアフルだったりもします。そういう思いで、このレストランは『バリアフルレストラン』と名付けました」(寺田ユースケ氏)
 少数派の体験をしてみてどのように感じたかを参加者に問いかけながら、「障害」とは多数派の当たり前によって成り立っている社会がつくり出すものである、という「障害の社会モデル」について紹介しました。
障害の社会モデルについて語る寺田ユースケ氏
―映画館やトランプ・・・、どこにでも多数派の偏りがある
 その後、展示ゾーンでは、電話呼び出しのみの企業受付、エスカレーターの左側/右側に並ぶ慣習など、健常者の都合が優先されることで障害者などの少数派に不具合が作り出される事例を紹介しました。また、日常の中にも、多数派を前提とした「当たり前」が生み出した社会の偏りがあることを紹介しました。
多数派を前提とした映画館
健常者を前提とした電話のみの受付
例えばトランプや急須(取っ手が90度についているタイプ)。これらは左利きの人にとってはとても使いづらいのですが、多数派である右利きの人にとっては当たり前なので使いづらいことにすらなかなか気づきません。

左利きの人には注ぎづらい急須
左利きの人では数字が隠れてしまうトランプ
―参加者の声:もっとも気づきが多かったのは「仮想世界での接客態度」
 
参加者アンケートでは、「レストラン体験の仕掛けの中で気づきが多かったもの」として、1位 接客態度、2位 おしぼりが2つあったこと、3位 天井の高さ、となりました。また、参加者の66%の方が障害の社会モデルにつて「わかりやすかった」と回答しました。
<参加者の感想>
・店員さんの配慮のつもりで間違った気づかいの言葉は、我々の接客場面でもありえると思った
・レストランでは自分は少数派なので、(不便なのは)しかたないと本当に思ってしまった
・無意識のうちに悪気なく、自分の当たり前を押しつけていたことに気づけた
・障害者には優しくしようじゃなくて、人に優しくしよう、になるといいなと思います

―あなたは障害者でした。どうして欲しいと思いましたか?
 
現実世界で多数派の二足歩行者にとって、ほんのひととき、少数派としての体験をしていただきました。「バリアフルレストラン」は、秋の一般公開に向けての準備を進めています。
 「チーム誰とも」では、このプログラムを通して、障害とは社会によってつくられるもの、ということを知り、「当たり前ってなんだろう」ということを考えるきっかけになればと思っています。

■組織概要
・名称:公益財団法人 日本ケアフィット共育機構
・本部所在地:〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-2-6
・設立年月日:一般財団法人設立 2012年12月25日
       公益財団法人認定 2013年12月2日
※前身である特定非営利活動法人日本ケアフィットサービス協会は1999年11月1日設立
・代表理事:畑中 稔
・HP:https://www.carefit.org/
・note:チーム誰とも紹介記事 https://note.com/team_dare_tomo/n/nf15350362dd2
    バリアフルレストランレポート記事 https://note.com/team_dare_tomo/n/n2beb373e2e40
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