その他 医療・医薬・福祉

新型コロナウイルス:予防接種など保健サービス中断のおそれ【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会
ユニセフ事務局長声明


アフガニスタン・カンダハールでポリオの予防接種を受ける子ども。(2020年3月8日撮影) (C) UNICEF_UNI309846_Frank Dejongh
【2020年3月26日 ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い保健・医療サービスが圧迫されている現状について、以下の声明を発表しました。

* * *

世界中で医療従事者が、COVID-19感染拡大の対応に追われ、保健医療サービスが圧迫されています。

人同士の物理的な距離をとること(physical distancing)が推奨されているなかで、保護者は子どもの定期的なワクチン接種を延期するという難しい決断を迫られています。

医薬品の供給が不足し、物流の停滞によりサプライチェーンに大きな影響が及んでいます。国による航空便の運休や貿易制限により、ワクチンを含む必須医薬品へのアクセスが厳しく制限されています。

パンデミックが進行するにつれて、予防接種を含む命を守る重要なサービスは、特にそれが非常に必要とされるアフリカ、アジア、中東において、おそらく中断されてしまうでしょう。最大の危険に晒されているのは、紛争や自然災害の影響を受けている国々の、最も貧しい家庭の子どもたちです。

コンゴ民主共和国の保健所で、はしかの予防接種を受ける7歳のメレさん。(2020年1月28日撮影) (C) UNICEF_UNI308215_Brown
ユニセフはCOVID-19に対応しながら、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ソマリア、フィリピン、シリア、南スーダンなど、特にはしか、コレラ、ポリオの発生と闘っている国々を心配しています。これらの感染症の流行はすでに保健医療サービスに負担をかけているだけでなく、さらなる命を奪い人々を苦しめる可能性もあります。この時期、これらの国々はワクチンで予防できる病気のさらなる流行に立ち向かう余裕がありません。

ここで伝えたいのは、命を守る保健医療サービスが、COVID-19への取り組みの犠牲になってはならないということです。

ユニセフは、COVID-19感染のリスクを抑えるためにも、影響を最も受けている国々において、基本的な保健ケアと予防接種のニーズに応じます。ワクチンを必要とする国々で、十分な量のワクチンが供給されるよう懸命に取り組んでいます。この困難な状況下で生産が途絶えず、供給が可能な限り最善の方法で管理されるように、世界のワクチン供給業者と緊密に連携しています。また、パンデミックの間もワクチンの供給を継続するため、政府への支援を強化しています。

各国政府は、予防接種サービスの提供によってCOVID-19の感染が拡大しないように、また人同士の物理的な距離をとることが推奨されているなかで、今後数日間にわたり、多くの場所での予防接種キャンペーンを一時的に延期しなければならないかもしれません。

ソマリアで行われた予防接種キャンペーンで、はしかとポリオの予防接種を受ける子どもたち。(2019年11月撮影) (C) UNICEF_UNI229468_Hinds
ユニセフは、COVID-19のパンデミックが収まった後に予防接種活動を強化できるよう、計画づくりを今徹底して行うよう各国政府に強く求めます。この予防接種活動は、キャンペーンが中断されている期間中に、ワクチン投与を逃してしまう子どもや、最も貧しく弱い立場に置かれた子どもを優先して行わなければなりません。そして、COVID-19のワクチンが利用可能になった時にその導入を成功させるためにも、確固たる予防接種プログラムを維持し、ワクチンを最も必要とする子どもたちに確実に届けられるようにしなければなりません。

予防接種は、命を守る保健施策です。ユニセフは世界最大のワクチン供給者として、各国政府の現在および未来の予防接種活動をサポートする上で、重要な役割を果たし続けます。

* * *

■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。原文は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/press-releases/statement-unicef-executive-director-henrietta-fore-disruption-immunization-and-basic

■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
正しい手洗いで感染予防: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0023.html
安全な学校運営のための行動指針: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0042.html
30億人が家で手洗いできず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0047.html
ユニセフ事務局長声明: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0051.html
虐待など子どもに及び得るリスク: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0054.html
中南米、休校で9割以上が学校通えず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0056.html
シリア、北東部で断水続く: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0057.html

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)

横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会