医療・医薬・福祉

がん免疫療法薬候補の臨床試験実施に関するCancer Research UKとの契約締結のお知らせ

そーせいグループ株式会社

G タンパク質共役受容体1(以下「GPCR」)に対する構造ベース創薬(以下「SBDD」)および開発の世界的リーダーである当社グループは、世界最大の民間がん研究基金であるCancer Research UK(英国王立がん研究基金)と、当社グループの免疫療法薬の初の臨床試験(FIH試験)実施に関する契約を締結しましたので、お知らせいたします。

本臨床試験およびライセンス契約に基づき、Cancer Research UKのCentre for Drug Developmentが新規選択的EP4拮抗薬HTL00397322の第I/IIa相臨床試験の資金拠出、デザインおよび実施を担います。

当社グループは臨床試験の開始に向け、GLPに準拠した毒性試験、治験薬(IMP)製造、その他必要な前臨床試験を含む臨床試験許認可(CTA)を得るための活動を担います。当社グループは、HTL0039732の臨床開発および商業化を進めるために、本試験で得られた成果に対するライセンスを保有します。

HTL0039732は、マイクロサテライト安定性3(MSS)大腸がん、胃食道がん、頭頸部がん、去勢抵抗性前立腺がんなど、様々ながんに効果を発揮することが期待されています。

これらのがん種の患者さまの多くは、PD1/L1チェックポイント阻害剤4などの一般的な免疫療法では、他のがん種のような優れた治療効果を得ることができていません。本試験により、このように十分な治療を受けることができていない患者さまに対して、HTL0039732が有効な免疫療法だと示されることが期待されます。

HTL0039732は、EP4拮抗薬として知られる免疫療法の一種であり、特定のタイプのプロスタグランジン受容体5であるEP4受容体に選択的に結合しEP4活性を阻害します。EP4を介したプロスタグランジンE2(PGE2)のシグナル伝達により、がん細胞は免疫系を回避することで、腫瘍細胞の増殖に影響を与えると考えられています。したがって、EP4受容体を阻害することで、特に他の免疫療法と併用した場合、患者さまの生存率を向上させる可能性があります。

Cancer Research UKのCentre for Drug DevelopmentダイレクターであるNigel Blackburn博士は次のように述べています。「上述のがん種の患者さまは、これまでの免疫療法の分野における目覚しい進歩の恩恵をほとんど享受することができておらず、今般、Sosei Heptaresと新規免疫療法薬候補を初の臨床試験に進めるため、提携できることを大変喜ばしく思います。このような臨床試験が増えることで、最終的にはすべてのがん患者さまが、その命を救う可能性のあるこの治療法の恩恵を享受できるようになると期待しています。」

当社グループ英国研究開発ヘッドのマット・バーンズは、次のように述べています。「HTL0039732を第I/IIa相臨床試験に進めるため、Cancer Research UKと提携し、がん患者さまに新しい治療法を提供するための一歩を踏み出すことができたことを大変喜ばしく思います。HTL0039732は、当社の生産性の高いSBDDプラットフォームを用いて、特にこのタイプの免疫療法に合理的に設計されており、ベストインクラスのEP4拮抗薬となる可能性を持っていると確信しています。」

HTL0039732の詳細につきましては、8月上旬に開催される2022 Medicinal Chemistry Gordon Research Conferenceで発表される予定です。

注)

Gタンパク質共役受容体(GPCR)は、生体の細胞や組織に存在する細胞膜タンパク質のスーパーファミリーです。GPCRは、様々な生物学的プロセスを調節するシグナル伝達経路に関与しており、多くの疾患や障害に関係する重要な創薬ターゲットです。
HTL0039732は併用療法と単剤療法の両方で評価が行われる予定です。
大腸がん患者の約80~85%は「マイクロサテライト安定性(MSS)」に分類されます。これは、腫瘍内においてマイクロサテライトと呼ばれるDNAの短い反復配列の不安定性が低いことを意味します。MSSの腫瘍は免疫抑制的な環境に存在することが多く、免疫療法にうまく反応しません。
免疫チェックポイント阻害剤は、免疫系ががん細胞を攻撃することを妨げるタンパク質であるチェックポイントタンパク質を阻害します。免疫チェックポイント阻害剤の例としては、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、イピリムマブ(ヤーボイ)、ニボルマブ(オプジーボ)、アテゾリズマブ(テセントリク)などが挙げられます。
プロスタグランジンは、組織の損傷や感染部位で作られる一群の脂質で、けがや疾患への処置に関係しています。炎症、血流、血栓の形成、陣痛の誘発などのプロセスを制御しています。


以上


Sosei Heptaresについて
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR(R)技術ならびに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索および初期開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは神経疾患、免疫疾患、消化器疾患、炎症性疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。

これまでアッヴィ社、アストラゼネカ社、バイオヘイブン社、ジェネンテック社(ロシュ・グループ)、GSK社、Kallyope社、ニューロクライン社、ノバルティス社、ファイザー社、武田薬品工業株式会社、Verily社などの大手グローバル製薬企業および新興バイオ医薬品企業と提携しています。当社グループは、東京に本社を置き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。

「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR(R)は、当社グループの商標または登録商標です。

詳しくは、ホームページhttps://soseiheptares.com/をご覧ください。

LinkedIn: @soseiheptaresco
Twitter: @soseiheptaresco
YouTube: @soseiheptaresco

Cancer Research UKのCentre for Drug Developmentについて
Cancer Research UKは、がんの新規治療法の開発において素晴らしい実績を上げています。Cancer Research UKのCentre for Drug Developmentは、25年にわたり新規がん治療法の開発において先駆的取り組みを行い、140品目以上の新規がん治療薬候補の臨床試験を実施してきました。現在、前臨床開発、第I相臨床試験、第IIa相臨床試験の段階には、21品目の新規がん治療薬のポートフォリオがあります。また過去には、脳腫瘍に対するテモゾロミド、前立腺がんに対するアビラテロン、卵巣がんに対するルカパリブを含む6品目の新薬の上市に成功しています。加えて、他の2つの治療薬が開発後期の第III相臨床試験中です。www.cruk.org.uk/cdd

Cancer Research UKについて


Cancer Research UKは、研究を通じて人々の命を救うことを目的とした、世界有数のがん慈善団体です。
がんの予防、診断、治療に関する先駆的研究により、何百万人もの命を救ってきました。
Cancer Research UKは、その研究に対し英国政府からの資金援助を受けておらず、がんを克服するためのあらゆる取り組みは、民間からの重要な寄付金によって支えられています。
Cancer Research UKは、過去40年間で英国の生存率が2倍になった、中心的役割を担ってきました。
現在、がんの10年以上生存者数は4人中2人となっており、Cancer Research UKの目標は、2034年までにがんの10年以上生存者数を4人中3人にできるよう、さらなる進歩を実現することです。
Cancer Research UKは、4,000人を超える研究者、医師、看護師の活動を通じて、がんのあらゆる面における研究を支援しています。
Cancer Researchのビジョンは、パートナーや支援者とともに、すべてのがんが治癒できる日を一日も早く実現することです。


Cancer Research UKの活動に関する詳細やご支援方法については、電話0300 123 1022またはウェブサイトwww.cancerresearchuk.orgからお問い合わせください。
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