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新型コロナウイルス:移民・難民の子どもたちへの感染防止を【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会
劣悪な環境下、拡大リスクを懸念


トルコ・パザルクレには、国境を越えてギリシャを目指す移民・難民が集まる。(2020年3月7日撮影) (C) UNICEF_UNI309714_Ölçer
【2020年4月1日 ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは、劣悪な環境下で暮らす移民・難民の子どもたちへの新型コロナウイルス(COVID-19)の影響に関し、以下の声明を発表しました。

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難民キャンプ、混雑した難民・移民受け入れセンター、または、移民の家族を収容する拘留施設は、ほぼ確実にCOVID-19が広がる土壌となってしまうでしょう。ウイルスがどれだけ速く広がっているかを考えると、そのようなシナリオは目の前まで来ています。

難民、移民、または国内避難民として生活する子どもや家族は、パンデミックが起こっていなくても、保健ケアを利用できず、適切な手洗い場や衛生的な設備のように病気を予防する施設がない、非常に難しい環境に置かれています。そのため、その状況で感染症が発生すると、高い感染リスクに晒されます。

COVID-19のような呼吸器疾患は、多くの難民キャンプや居住区に見られるような過密し安全でない状態の中で、簡単に広がる恐れがあります。こうした環境にいる家族は、サービスが不十分なため、病気にかかりやすく、病気と闘う力が低下している可能性が高いのです。


ギリシャのサモス島バティにある難民・移民受入・身元確認センターで、容器に水を汲む子どもたち。(2020年3月6日撮影) (C) UNICEF_UNI312755_Romenzi
私たちは少数の人々の話をしているのではありません。現在、国内避難民1,700万人以上、難民1,270万人、亡命申請者110万人を含む3,100万人もの子どもたちが、家を追われて移動しています。こうした子どもたちはみな、何らかの支援を必要としています。彼らのほとんどは、病気のときに医者を呼んだり、必要なときに手を洗ったり、病気の感染を防ぐために物理的な距離をとったりするような贅沢はできません。

パンデミックに対応する公衆衛生サービスは、難民、移民、国内避難民を含む、最も脆弱な人々に届かなければなりません。これは、検査や治療への公平なアクセスを確保するだけでなく、予防に関する情報や、水と衛生サービスへのアクセスを確保することも意味します。保護者と離れ離れになったり保護者が亡くなっている子どもに対する、安全で家族的なケアと支援のための計画も整えられている必要があります。

国境閉鎖や移動制限などの封じ込め措置は、子どもが保護を求め、家族と再会する権利を妨げるものであってはなりません。また、人道支援を提供する支援機関の取り組みを妨げるべきではありません。家を追われた子どもや家族は、危険な場所から、水や石けんがあり、物理的な距離や安全を確保できる適切な施設に、速やかに移動する必要があります。

パナマ・La Peñitaの移民シェルターで、ユニセフとパートナー団体が設置した給水システムを使い、手を洗う子どもたち。 (2020年2月7日撮影) (C) UNICEF_UNI308562_Urdaneta
ユニセフは、難民、移民、避難民の間で病気が広がるのを防ぐため、パートナーと協力して活動を続けています。その活動には、避難所、キャンプ、その他の宿泊施設での感染を防ぐのに役立つ衛生習慣の促進、COVID-19に関する正確で子どもにやさしい情報や、偏見と闘い、体罰のない子育てを促進するための資料の開発、また、衛生物資の配布や安全な水へのアクセスの提供も含まれます。

しかし、私たちだけでこうした活動を行うことはできません。これまで以上に、政府と国際社会は、このような前例のない時代に最も脆弱な人々を守るために、今こそ力を結集すべきです。

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■ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。原文は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/press-releases/covid-19-pandemic-could-devastate-refugee-migrant-and-internally-displaced

■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
正しい手洗いで感染予防: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0023.html
安全な学校運営のための行動指針: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0042.html
30億人が家で手洗いできず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0047.html
中南米、休校で9割以上が学校通えず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0056.html
国連、新たな人道支援計画を発表: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0058.html
アジア・アフリカへ支援物資輸送: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0061.html

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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