医療・医薬・福祉

「貼付剤に変更させたことがある」提案したケアマネの7割~貼付剤への変更が望まれる要介護高齢者は約30万人~

株式会社インターネットインフィニティー
―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNRメディカル』第38回―

全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一)はケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』にて利用者の貼付剤に関するアンケートを実施しました。


■調査概要
調査名:CMNRメディカル(第38回) 「貼付剤に関するアンケート」
期間:2022年7月16日~2022年7月26日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所または地域包括支援センターに勤務)
調査サンプル数:410名
調査方法:WEBアンケート


■サマリー
要介護高齢者(介護保険サービス利用者:以下「利用者」)は服薬管理が難しい場合が多く、介護職が服薬アドヒアランスに問題のある利用者を見つけ医療者につなぐことが期待されます。そこで、本調査では、全国のケアマネジャーを対象に、利用者に対する貼付剤への切替え提案や貼付剤の服薬継続を阻害する要因などに関するアンケートを実施しました。

その結果、ケアマネジャーの半数弱は利用者に貼付剤への切替えを勧めており、そのうち約7割が実際に切替えさせた経験を持っていました。しかし、剤形の見直しが必要な利用者はまだ残されており、一人のケアマネジャーが担当している利用者のうち平均2.3人いました。これは居宅介護支援事業所と地域包括支援センターに勤務するケアマネジャーの全数に換算すると約30.4万人に相当します。

また、貼付剤の使用に際して「皮膚が乾燥しているとかぶれやすい」ということを知らないケアマネジャーは3人に2人ほどおり、このことが服薬継続に悪影響を及ぼしている可能性が考えられます。

このように、ケアマネジャーは貼付剤の使用を利用者や家族に提案しており、その影響力も高いことが分かります。必要な人に貼付剤が処方されるように、ケアマネジャーがもっと働きかけやすくなるような取り組みをすることが望まれます。


■本文
本調査においてケアマネジャーに、利用者にとって貼付剤は継続しやすいと思うか尋ねたところ、半数以上が「継続しやすい」と回答しました。また、貼付剤の使用で介護者の介護負担が軽減されるかという問いにも、半数以上が「軽減される」と答えています。

ケアマネジャーが担当する利用者は一般的な健常者に比べて服薬が困難な方が多いと思われるため、介護現場では貼付剤のメリットが高く評価されていると考えられます。


1. ケアマネジャーからの貼付剤への切替え提案

そこで、ケアマネジャーは、利用者に対してどのくらい貼付剤の利用を勧めているのか見てみました。


すると、ケアマネジャーの4割が、利用者やその家族に貼付剤への切替えを提案しており、そのうち約7割が、実際に貼付剤に切替えさせたという経験を持っていました。ケアマネジャーからの勧めが剤形の見直しにつながることはよくあるようです。

しかし、剤形の見直しが必要な利用者はまだ多く残されています。

今回の調査で、一人のケアマネジャーが担当する「貼付剤への切替えが望ましい利用者」は、平均2.27人いることが示されました。これは居宅介護支援事業所と地域包括支援センターに勤務するケアマネジャーの全数13.4万人に換算すると30.4万人に相当します。

このような利用者で貼付剤への切替えが行われるためには、どのようにすればいいでしょうか。例えば、ケアマネジャーが利用者やその家族に対して医療者へ剤形変更の相談をするようアドバイスすることが考えられます。

ところが、ケアマネジャーの約3割は、利用者や家族からの希望で剤形変更できる場合があるということを「知らない」ことが分かりました。このようなケアマネジャーの認識を変えることができれば、必要な方に適切な剤形が処方される機会を増やすことにつながるのではないでしょうか。

本調査では、この他にも、ケアマネジャーがどのような時に貼付剤の利用を勧めるのか、勧める際の障壁となっているものは何なのかといった内容についても自由記述形式で尋ねています。詳しくは下記よりお問い合わせください。


2. 貼付剤のアドヒアランスを阻害する要因

ここまでのことから、ケアマネジャーは利用者の貼付剤への切替えに関して影響力を持っていることが分かりました。では、すでに処方されている貼付剤の使用継続についてはどうでしょうか。

本調査の結果、在宅介護の現場において、皮膚トラブルによる貼付剤の使用中断はケアマネジャーにとって身近な問題であることが分かりました。

「かぶれなどで貼付剤の使用をやめた利用者」を担当したことがあるケアマネジャーは、全体の約9割を占めていました。

そこで、貼付剤に関する知識を問うたところ、「皮膚が乾燥しているとかぶれやすくなる(正答率36.1%)」という項目で、多くの方が誤った認識を持っていました。多くのケアマネジャーが介護の現場を経験していることを考えると、ヘルパーなど他の介護職においても同様であることが懸念され、利用者の服薬継続に悪影響を及ぼしている可能性が考えられます。

このように、ケアマネジャーは貼付剤の使用を利用者や家族に提案しており、その影響力も高いことが分かります。必要な人に貼付剤が処方されるように、ケアマネジャーがもっと働きかけやすくなるような取り組みをすることが望まれます。


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