医療・医薬・福祉

アストラゼネカとスギ薬局が実施したCOPD疾患啓発による早期受診促進に向けた行動変容検証プログラム 潜在患者さんとそのご家族、計24万人近くが回答

アストラゼネカ株式会社
「禁煙」「受診行動」「家族との対話」を促進。歩数記録アプリ「スギサポwalk」を活用した取り組み

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、「アストラゼネカ」)は、株式会社スギ薬局(本社:愛知県大府市、代表取締役社長:杉浦 克典、以下「スギ薬局」)が運用する歩数記録アプリ「スギサポwalk」を活用することで慢性閉塞性肺疾患(COPD)潜在患者さんとそのご家族を対象に、疾患啓発を通じ受診行動変容を検証するプログラムを実施しました。その調査結果をご報告します。


【調査概要】
■調査期間:
1.期間限定ミッション:2022年3月30日(水)~4月5日(火)の1週間
2.期間限定ウォークラリー:2022年4月25日(月)~5月24日(火)の1か月間
3.行動変容調査:2022年6月15日(水)~21日(火)の1週間


■調査対象:
スギサポwalkユーザーのうち、喫煙者本人/過去喫煙していた本人/家族が現在喫煙者/家族が過去喫煙歴あり の人 ※過去喫煙は過去に10年以上の喫煙歴と定義


■調査人数:
配信対象者数327,635人(各調査)、回答者数238,393人(3.行動変容調査)


■方法:
調査期間1.で本人または家族に喫煙歴のあるユーザーを抽出するとともにCOPDに関する認知度調査(期間限定ミッション)を実施し、その後、調査期間2.で1.で抽出されたユーザーに対し疾患啓発につながる2.ウォークラリーを実施しました。一定期間後に行動変容について調査を実施しました(調査期間3.)。


■調査の流れ



【調査結果の概要】
<1.期間限定ミッション>
■回答者数260,787人。COPDに関する認知度調査では、約4割がCOPDについてなんらかの知識があるという結果でした。COPDの一般的な認知率は3割程度と言われており(※1)、それよりも高い結果であった背景として、スギサポwalkユーザーは健康意識がある程度高いことが影響していると推察されます。


<2.期間限定ウォークラリー>
■1.で抽出されたユーザーに対し、期間限定ウォークラリーを実施し、配信対象者327,635人のうち138,049人が参加しました(参加率42.1%)。期間中にラリーをゴールしたユーザーは126,135人でゴール率は91.4%と高い割合となりました。


<3.行動変容調査>
■いずれの属性においても「回答率70%以上」
配信対象者数327,635人のうち回答者数238,393人で、回答率は約73%でした。また、いずれの属性においても、配信対象のうち約70%以上という高い回答率が得られました。


■本人だけでなく「家族も含めることで裾野の広い疾患啓発」を実現
今回の取り組みでは、女性が7割以上、40代以降が6割以上を占めるスギサポwalkユーザーに情報発信することで、男性が女性の2倍以上で高齢者に多い疾患であるCOPDにおいて、本人のみならず患者さんのご家族(ケアギバー)も対象として調査を実施できました。

その結果、疾患啓発の対象者数が、喫煙者本人だけをターゲットにした場合(16万人程度)の2倍以上になり、より多くの方を対象とすることができました。また、さきほども触れたとおり、ご家族であっても回答率は約70%を超えており、潜在患者さんだけでなくそのご家族にあっても今回の取り組みに対して高い関心を寄せたことがわかりました。


■「家族喫煙」と回答した人の8~9割は「40~60代女性」
家族喫煙(現在、過去)と回答した人では、40~60代の女性が8~9割程度を占める結果となりました。COPD患者さん、あるいは潜在的なCOPD患者さんの「配偶者・パートナー」にあたる層や「親世代や娘世代の女性」が、高い関心を持って回答したと考えられました。


■全セグメントで行動変容が確認できた
「本人現在喫煙」では禁煙に関する行動変容が顕著で、回答した人の約16.2%の人が「これから禁煙を始める予定」、回答した人の約3.5%が「最近、禁煙を始めてみた」と答えました。さらに、「本人現在喫煙」では回答した人の3.0%、「本人過去喫煙」では回答した人の2.6%の人が「COPDについて病院で相談してみた」あるいは「その予定」と回答しました。

また、「家族が現在喫煙者」では「家族でCOPDについて話をした」が回答した人の約4.1%いました。高齢者が多いCOPD患者さんでは情報源が比較的限られていることも多いと考えられますが、今回、女性が7割以上、40代以降が6割以上を占めるスギサポwalkユーザーを対象とすることで、喫煙者本人だけでなくそのご家族にも周知・理解促進する機会となりました。その結果から、COPD患者さんの行動変容を促すために家族への啓発が有用である可能性が示唆されました。

COPDとは、主に長年の喫煙習慣などにより、気管支が狭くなったり、肺胞が壊されたりすることにより気流閉塞が生じる肺の生活習慣病で、主な症状として労作時の息切れ、咳・痰が挙げられます。 しかし、無症状あるいは症状を自覚していないCOPD患者は稀ではありません。診断されず未治療のままにして疾患が進行すると、息切れにより日常生活に支障をきたしたり、身体活動性が低下することで要介護・死亡の可能性が増大します。そのため、COPDの早期診断と治療導入・継続が求められています。しかしながら、緩慢に進行する疾患であるため、COPDは推定有病患者数が約530万人とされる中、治療を受けているCOPD総患者数は約22万人と報告されており未受診率・未診断率の高さが課題となっています。

アストラゼネカではこれらの課題解決のために、早期発見・早期治療に向けたより効果的な情報提供機会の創出を模索してまいります。


■歩数記録アプリ スギサポwalk
「スギサポwalk」は、バーチャルウォークラリーを体験しながら健康情報等を得ることが出来る歩数記録アプリです。健康増進に繋がるクイズやアンケート機能(ミッション)も実装しており、ユーザーの心身の健康増進につながるクイズや健康状態に関するアンケート(ミッション)を継続的に実施しています。「スギサポwalk」は、メドピア株式会社の連結子会社である株式会社Mediplatが開発と運用を行っています。


■COPD簡易セルフチェック(COPD-PS)
https://www.naruhodo-zensoku.com/COPD/COPD_check2.html

なお、今回の取り組みは、「i2.JP(アイツードットジェイピー;Innovation Infusion Japan)」というオープンなコミュニティで検討する中で、スギ薬局が運用する「スギサポwalk」を活用することになりました。「患者中心」の実現に向けて、医療・ヘルスケア業界はどうあるべきか――この難題の解決策を探るべく発足したのがi2.JPです。アストラゼネカは、「患者中心」の実現を目指す中でCOPD患者さんへの効果的な疾患啓発の方法を検討してきたこの活動を通じて、疾患啓発と行動変容について検討してまいります。

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アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオ・医薬品において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、および呼吸器・免疫を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/ をご覧ください。フェイスブック@AstraZeneca.japanとインスタグラム:astrazenecajapanもフォローしてご覧ください。


COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患です2。COPDは世界中で推定3億8,400 万人に影響を与え(※3)、世界の死因第3位です(※4)。肺機能の改善、増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することが、COPDの重要な治療目標です(※2)。COPDが悪化するだけで、著しい肺機能の低下(※5)、生活の質の大幅な低下(※6)、平均余命の大幅な短縮、死亡リスク増加につながる可能性があります(※7、※8)。


i2.JP(アイツードットジェイピー)とは
i2.JPは、アストラゼネカが世界で展開するヘルスケアイノベーション拠点「A.Catalyst Network」の一員として2020年11月に日本で発足し、オープンイノベーション活動を積極推進しています。i2.JPではスタートアップ、医療従事者、地方自治体、アカデミア、民間企業を結び付け、ヘルスケア分野の問題解決に向かい、集合知で実用的な最適解を一緒に生み出すための活動を展開しています。「患者中心」の実現、医療従事者への付加価値提供、患者と医療従事者に貢献する新技術の発掘と育成、医療システムの最適化という4つの課題への挑戦をミッションに掲げています。i2.JPについては、https://www.i2jp.net/ をご覧ください。


References
(※1) 一般社団法人 GOLD日本委員. GOLD日本委員会によるCOPD認知度把握調査結果 http://www.gold-jac.jp/copd_facts_in_japan/copd_degree_of_recognition.html [Last accessed: August 2022].
(※2) GOLD. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2020. [Online]. Available at: http://goldcopd.org. [Last accessed: June 2020].
(※3) Adeloye D, Chua S, Lee C, et al. Global Health Epidemiology Reference Group (GHERG). Global and regional estimates of COPD prevalence: Systematic review and meta-analysis. J Glob Health. 2015; 5 (2): 020415.
(※4) Quaderi SA, Hurst JR. The unmet global burden of COPD. Glob Health Epidemiol Genom. 2018; 3: e4. Published 2018 Apr 6. doi:10.1017/gheg.2018.1
(※5) Halpin DMG, Decramer M, Celli BR, et al. Effect of a single exacerbation on decline in lung function in COPD. Respiratory Medicine 2017; 128: 85-91.
(※6) Roche N, Wedzicha JA, Patalano F, et al. COPD exacerbations significantly impact quality of life as measured by SGRQ-C total score: results from the FLAME study. Eur Resp J. 2017; 50 (Suppl 61): OA1487
(※7) Ho TW, Tsai YJ, Ruan SY, et al. In-Hospital and One-Year Mortality and Their Predictors in Patients Hospitalized for First-Ever Chronic Obstructive Pulmonary Disease Exacerbations: A Nationwide Population-Based Study. PLOS ONE. 2014; 9 (12): e114866.8. Suissa S, Dell’Aniello S, Ernst P. Long-term natural history of chronic obstructive pulmonary disease: severe exacerbations and mortality. Thorax. 2012; 67 (11): 957-63.
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