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【共同研究成果】膵癌と腸内環境における関連の一部を解明

株式会社メタジェン
~プレバイオティクス・プロバイオティクスを用いた膵癌患者の術後QOL向上に期待~

腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO・CGDO 福田真嗣、以下「当社」)は、藤田医科大学(愛知県豊明市、学長:湯澤由紀夫)と共同研究を行い、膵癌と腸内環境における関連の一部を解明しました。その研究成果が科学雑誌「Scandinavian Journal of Gastroenterology」に2022年8月28日付で掲載されました。





<研究の背景>

膵癌は近年急増している癌の一つであり、そのメカニズムの解明ならびに新たな治療方法の開発は、学術的価値のみならず社会的意義も大きな研究です。一方、近年急速に注目が集まっている「癌」と「腸内環境」の関係については十分に解明されていませんでした。この関連を明らかにすることで、膵癌のメカニズムの解明と同時に、その後の患者さんのQOL改善につながる可能性が考えられます。そこで当社と藤田医科大学は、膵癌と腸内環境の関連を評価し、膵癌が生じるメカニズムを明らかにするための共同研究を実施しました。

<研究成果の概要>
本共同研究では、切除不可能な膵体尾部膵管腺癌患者(5名)と健常な日本人(68名)から便を採取しました。その便を用いて、当社の独自技術「メタボロゲノミクス(R)︎」を駆使し、腸内細菌と腸内代謝物質の組成について評価しました。

本共同研究でわかったことは、大きく分けて以下の3つです。

● 膵癌患者の腸内環境は健常者と比較して腸内細菌叢の多様性に大きな差異はなく、他の消化器癌患者のように極端な腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)は認められないことが明らかになりました。

● 膵癌患者の便では、口腔や上部消化管に生息する細菌であるStreptococcus、Actinomyces、Lactobacillusなどが健常者と比較して有意に多く、酪酸産生菌の一種であるAnaerostipesが有意に少ないことが明らかになりました。

● 膵癌患者の腸内では、生体の免疫や代謝に大きく影響を与えると考えられる腸内代謝物質の検出数も、健常人と比較して少ない傾向があることが明らかになりました。




これらの結果から、膵癌患者は健常人と比較して腸内環境が大きく損なわれているわけではないものの、特定の細菌群に違いがあることが明らかになりました。本研究成果は、膵癌の病状や予後などにこれらの細菌が関与する可能性を示唆しており、これらの細菌をターゲットとしたプレバイオティクスやプロバイオティクスによる介入が、膵癌の新規メカニズム解明や治療方法の開発につながることが期待されます。


<今後の展望>
本共同研究により、膵癌と腸内環境における関連の一部が明らかになりました。今後、プレバイオティクス・プロバイオティクスなどを用いることにより、膵癌における新たなケア方法の開発につながることが期待されます。

今後も当社は、腸内環境の層別化に着目した研究開発を推進し、個々人の腸内環境を考慮した健康維持・疾患予防に関する製品・サービスの開発を促進することで病気ゼロを実現すべく、更に邁進してまいります。


<論文に関する情報について>
【タイトル】
Changes in intestinal bacteria and imbalances of metabolites induced in the intestines of pancreatic ductal adenocarcinoma patients in a Japanese population: a preliminary result
(日本人膵管腺癌患者における腸内細菌の変化と代謝物の不均衡に関するプレリミナリースタディ)

【著者名】
橋本千樹1、栃尾 巧1、舩坂 好平1、舟橋 和毅2、富樫 友花2、齋藤 美沙2、西本 悠一郎2、水口 佳紀2、中岡 和徳1、渡辺 彩子1、長坂 光夫1,中川 義仁1,宮原 良二1,柴田 知行1,廣岡 芳樹1

【所属】
1: 藤田医科大学 消化器内科学
2: 株式会社メタジェン

【掲載誌】
Scandinavian Journal of Gastroenterology

【掲載日】
2022年8月28日(オンライン掲載)

【DOI】
10.1080/00365521.2022.2114812

【リンク先】
https://doi.org/10.1080/00365521.2022.2114812
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