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ゲノム医療時代のがんとの向き合い方を数多くの実例から考察する『「気づき」のがん患者学 ~サバイバーに学ぶ治療と人生の選び方』が発売。

株式会社NHK出版
がんの性質を遺伝子から解き明かし、それに応じて治療する精密医療が実現しつつある昨今、患者にとって、できるだけよい治療と人生の選択肢とは何か? がんサバイバー達から得た貴重な手がかりを余さず伝える!

 この数年で、がん医療の分野では、個々の体質・病状に合った薬や治療法を遺伝子レベルで選び、診断・治療を行う精密医療(プレシジョン・メディシン)が実現しつつあります。これにより、がん患者は身体への負担を軽減して効果的な治療を行えるケースが増えましたが、それでもまだ発展途上ではあり、難しい課題が山積しています。治療の選択に悩んだときどうすればいいか、そして医療だけで解決できない課題が生じたとき、がん患者はどう向き合っていけばいいのでしょうか。  このたび発売の『「気づき」のがん患者学 ~サバイバーに学ぶ治療と人生の選び方』(NHK出版、2022年9月12日刊)では、最新の治療を取り入れる際の考え方、最前線に立つ医師からのアドバイス、長期的な金銭負担を乗り越える工夫、仕事も人生も諦めない方法など、知っておきたい情報を網羅しました。  「遺伝子を調べることで治療の道がひらけた」「がんを経験したからこそできる仕事がある」「患者コミュニティを立ち上げて、社会とつながれた」など、100人超の声から見えてきたヒントを数多く収載しました。





 本書は、20年近く医療現場を取材し続けてきた著者・古川雅子氏が、一人ひとりのがんサバイバーへのインタビューなどを通じて得た声をもとに、その暮らしぶりや医療への向き合い方を以下のようにまとめています。
 第1章では、具体的な事例として、がん細胞によって弱められた免疫機能を再び活性化させる「免疫チェックポイント阻害薬」の治療を受けた患者の治療体験をルポするとともに、三大治療(手術療法、薬物療法、放射線療法)の他に新しい療法が登場する最新のがん医療事情を紹介、それぞれの療法ならではの強みと課題を伝えます。
 第2章では、がんゲノム医療の現況を紐解くと同時に、患者の視点を医療に取り入れていく「医師と患者がともにつくる医療」の試みにもスポットを当てます。
 第3章では、アメリカの俳優であるアンジェリーナ・ジョリーさんを実例に、ゲノム情報に基づいて手段を講じる「先制医療」の現況を伝えます。一方で、遺伝情報による差別を禁じる法整備が遅れている日本の現状にも触れ、ゲノム医療が発展する時代ならではの倫理的な課題についても掘り下げます。
 第4章では、患者が自分なりの納得感をもって医療を選び取っていくための情報収集の仕方や必要な予備知識、リスク情報のとらえ方について取り上げます。また、「家族にがんを伝える際に心がけること」について、当事者たちへ行ったインタビューも収載しています。
 第5章では、「医療の進歩によって浮上してきた課題」としての「お金の問題」について、高額な治療費を長期間捻出しながらがんと闘う「逼迫する患者の家計」と、高額な薬剤が「国の財政」に与える影響という、別々の切り口から迫ります。
 第6章では、働き盛りでがんになった従業員を職場でどう支えるかという「治療と就労の両立支援」のテーマを、最終章となる第7章では、治療が長期化する中でがんを生き抜くサバイバーがどのように暮らしの工夫を凝らしているのかについてクローズアップします。また、がんが引き金となって引き起こされる「新たな健康問題」にも触れます。

 古川雅子氏は本書の中で、「私は社会の側に、がんを特別視する『構え』のようなものがなくなって、たとえがんになっても、誰もが生きやすい社会になってほしいと願っています」と語ります。
 ご自身やご家族ががんを宣告されて、治療法の選択に悩んでいる人。がんが進行して、病と長く付き合いながらも自分らしく生きる道を模索している人。あるいは、がん検診を受けた方がいいかどうか迷っている人。がんにかかるとどんな経過をたどるか知っておきたい人――。本書は、それぞれの人たちが自身の「羅針盤」を見つけ、力強く歩を進めるための道案内となる一冊です。



著者





古川雅子 (ふるかわ・まさこ)
1972年生まれ。ジャーナリスト。上智大学文学部卒業。「いのち」に向き合う人々をテーマとし、病を抱える当事者、医療・介護従事者、科学と社会の接点で活躍するイノベーターの姿を追う。著書に『きょうだいリスク』(共著、朝日新書)。「AERA」の人物ノンフィクション「現代の肖像」での執筆多数。がんの治療現場や患者のルポを執筆して20 年近く、これまで100 人を超えるがん患者たちと対話を重ねてきた。



『「気づき」のがん患者学 ~サバイバーに学ぶ治療と人生の選び方』 目次

はじめに――医療が進歩したからこそ浮上してきた課題
第1章 精密医療時代のニューノーマル
第2章 走り出したがんゲノム医療
第3章 先制し、予防する医療へ
第4章 告知されても動揺しないために
第5章 医療の進歩で浮上したお金の問題
第6章 「ワークライフ+ケア」の舵をとる
第7章 がん患者ではなく「生活者」として
おわりに――新しい医療を享受し暮らすということ



商品情報



NHK出版新書『「気づき」のがん患者学 サバイバーに学ぶ治療と人生の選び方』
出版社:NHK出版
発売日:2022年9月12日
定価:968円(本体880円)
判型:新書判
ページ数:272ページ
ISBN:978-4-14-088684-7
URL:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886842022.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140886846/
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