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VIE STYLE、KDDI開催「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」にて、ニューロテクノロジーと映像演出で「ととのう」をサポートする技術開発を担当

VIE STYLE株式会社
脳波と空間演出でサポート、瞑想と休憩の30分間

 次世代型ウェアラブル・イヤホン型脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE STYLE(ヴィースタイル)株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:今村 泰彦、以下 VIE STYLE)は、KDDI株式会社(以下 KDDI)が2022年12月5日から開催する、デジタルヒーリング体験「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ(於:GINZA 456 Created by KDDI)」にて、お客さまの「ととのう」体験をサポートする基礎技術の開発を担当したことをお知らせします。 ※「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」の詳細についてはKDDIのリリース(https://news.kddi.com/kddi/corporate/topic/2022/12/01/6418.html )を参照してください。 ※「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ(https://ginza456.kddi.com/contents/uchu/ )」







研究開発の背景

1.サウナ・“ととのう“とメンタルヘルス
 フィンランドで行われた研究(注1)において、サウナに週1回以上入る2,138人の男性を対象に25年弱のフォローアップを行った結果、サウナに入浴する頻度が高い人ほど精神疾患を発症するリスクが低いという報告があるなど、サウナのメンタルヘルスへのポジティブな効果が示唆されています。さらに最近ではサウナと水風呂を交互で入浴し、その間で外気浴を挟むことでいわゆる「ととのう」と呼ばれる強い快感と深いリラックス感が注目されています。

2.「ととのう」状態の脳科学 ~瞑想との類似性~
 瞑想は、呼吸など何かに注意を向ける「集中瞑想」や、「オープンモニタリング」という湧き上がってくる感覚を感じる方法等様々なものがあります。自分の心身への気づきを通して、脳の状態をポジティブに整えていくというアプローチは共通しています。また、サウナの「ととのう」状態では、快情動とリラックス感、視覚/聴覚の歪み、自己の境界喪失と世界との一体感など、軽い精神展開作用(変性意識状態)と類似した体験が特徴と考えられます。そうした精神展開状態と瞑想に関して、両者の脳状態の類似性が指摘されています(注2)。例えば、南米の伝統医療で用いられるアヤワスカという精神展開作用があるお茶を摂取することで、デフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれる脳の前頭葉―頭頂葉を結ぶネットワークの活動が瞑想時と同じ形で変化するという実験結果が報告されています(注3)。一方でサウナの“ととのい”と“瞑想”による効果の直接的な類似性を指摘する研究はまだありません。

3.バイオ/ニューロフィードバックによるリラックス状態の自己導入・訓練テクノロジー
 「心を整える」需要がある一方、瞑想は初心者にはハードルが高く「とっつきづらい」「どうすればいいのかよくわからない」という声もあります。そこで注目されているのが、ユーザーの呼吸や心拍などの自律神経に関わる生体情報をセンシングし、リアルタイムに本人に光や映像・音楽等でフィードバックすることでリラックスに導くバイオフィードバックと呼ばれる手法です(注4,5,6,7)。さらに脳波計を用いて脳自体のモニタリングを行い、瞑想の専門家の脳活動に近づけていったり、マインドワンダリングと呼ばれる「瞑想・マインドフルと逆の状態」の脳指標を減らしていくニューロフィードバックと呼ばれる手法が登場してきています(注8,9)。


方法の概要

 そのような背景の下、我々が開発している耳(外耳道)から脳波を取得できる脳波計“VIE ZONE”(In-Ear EEG)を用いて、今回お客さまに来場いただく環境で体験可能な「デジタルヒーリング」技術の開発を行いました。我々はまず、“瞑想”とサウナの“ととのい”の類似性を科学的にとらえられるかを検証し、そしてIn-Ear EEGを利用したニューロフィードバックによって、そうした「ととのい状態」を高めることができるかを検証しました。
 12名の日常的にサウナで“ととのう“経験をしていて、かつ瞑想を行っている(自己報告)方々に協力いただき、以下のような3ステップで実験を行いました(Figure 1)。
 質問紙では、精神展開薬の効果(変性意識状態)を調べるのに用いられる「Altered states of consciousness rating scale(注10)」と瞑想効果を調べるための「State Mindfulness Scale(注11)」から項目を抜粋した設問に回答してもらっています。



結果の概要

1.サウナと瞑想の主観的な効果の類似性
 サウナ-瞑想の効果(事後―事前の各尺度得点の変化)の相関は、0.71(p<.001)と高い結果となりました(Figure 2)。特に「周囲の環境と自分自身の一体化体験(変性意識状態における'Experience of unity')」および,「一瞬一瞬を十分に味わっていると感じた(マインドフルネス指標)」が共通して高いことが背景にあります。

2.ニューロフィードバックによる「ととのい状態」の自己導入
 さらに「瞑想時と水風呂後のととのい時の脳活動パターン」を学習させたデコーダーを用いたニューロフィードバックによって「ととのう・瞑想」に近い状態を自ら導入できるかを検証しました。その結果、コントロール条件と比較し、ニューロフィードバック条件では「聞こえてくる音が自分の見ているものに影響を与えているように感じる(visual synesthesia)」と、「とてもリッラクスした気持である」の2項目で有意に上昇していました(Figure 3. ともにp<.05, single tailed, uncorrected)。

 以上のことから,瞑想・サウナは「一体化体験」と「マインドフル体験」を促進するという点で非常に似通っており、こうした状態をニューロフィードバックのターゲットとすることでリラックスを導入できる可能性も示されました。
 「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」では、今回の実験の被験者の平均的な脳波パターンを学習させた脳情報解読器(デコーダー)を利用して、お客さまは「ととのっている」状態の促進を体験いただくことができます。


「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」について

 「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」は、KDDI株式会社がKDDIコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」で開催するデジタルヒーリング体験です。お客さまは見渡す限りの没入空間のなか、落ち着いて座りながら静かな暗闇の中で集中して気持ちをしずめる「瞑想タイム」と、自由に歩き回りながら幻想的な空間演出を楽しんでリラックスする「休憩タイム」を交互に繰り返すことで「ととのう」状態へと導きます。装着いただいくイヤホン型脳波計VIE ZONEを通して、体験中のお客さまの脳波をリアルタイムで取得し、本レポートで紹介した「瞑想やサウナでととのった状態」かどうかを推定する「ととのうスコア」を算出します。

「GINZA 456 ととのう宇宙ラウンジ」での体験(約30分間)は事前予約(https://ginza456.resv.jp/reserve/calendar.php? )(完全予約制)が必要です。なお「Space Lounge」や1階ショールームは予約不要です。スマートフォンでの体験はこちら(https://ginza456-uchu.com )をご参照ください。すべて無料で体験いただくことができます。

VIE STYLE株式会社について

 VIE STYLEは「味わい深い人生を~Feel the life~」をビジョンに掲げ、ニューロテクノロジー(ブレインテック)と音声・映像で、感性をアップデートし、ウェルビーイングに貢献することを目指しています。さらに、これらの技術を応用し、脳神経に関わる未来の医療ICT・DTxの発展にも寄与していきます。GINZA 456においてはイヤホン型脳波計VIE ZONEを先行的に体験いただけます。





(注1)Laukkanen, T., Laukkanen, J. A., & Kunutsor, S. K. (2018). Sauna bathing and risk of psychotic disorders: a prospective cohort study. Medical Principles and Practice, 27(6), 562-569.
(注2)Millière, R., Carhart-Harris, R. L., Roseman, L., Trautwein, F. M., & Berkovich-Ohana, A. (2018). Psychedelics, meditation, and self-consciousness. Frontiers in psychology, 9, 1475.
(注3)Palhano-Fontes, F., Andrade, K. C., Tofoli, L. F., Santos, A. C., Crippa, J. A. S., Hallak, J. E., ... & de Araujo, D. B. (2015). The psychedelic state induced by ayahuasca modulates the activity and connectivity of the default mode network. PloS one, 10(2), e0118143.
(注4)Yu, B., Hu, J., Funk, M., Liang, R. H., Xue, M., & Feijs, L. (2018). RESonance: Lightweight, room-scale audio-visual biofeedback for immersive relaxation training. IEEE Access, 6, 38336-38347.
(注5)Yu, B., Hu, J., Funk, M., & Feijs, L. (2018). DeLight: biofeedback through ambient light for stress intervention and relaxation assistance. Personal and Ubiquitous Computing, 22(4), 787-805.
(注6)Van Rooij, M., Lobel, A., Harris, O., Smit, N., & Granic, I. (2016, May). DEEP: A biofeedback virtual reality game for children at-risk for anxiety. In Proceedings of the 2016 CHI conference extended abstracts on human factors in computing systems (pp. 1989-1997).
(注7)Yu, B., Funk, M., Hu, J., & Feijs, L. (2018). Unwind: a musical biofeedback for relaxation assistance. Behaviour & Information Technology, 37(8), 800-814.
(注8)Brandmeyer, T., & Delorme, A. (2013). Meditation and neurofeedback. Frontiers in psychology, 4, 688.
(注9)Hunkin, H., King, D. L., & Zajac, I. T. (2021). EEG neurofeedback during focused attention meditation: Effects on state mindfulness and meditation experiences. Mindfulness, 12(4), 841-851.
(注10)Studerus, E., Gamma, A., & Vollenweider, F. X. (2010). Psychometric evaluation of the altered states of consciousness rating scale (OAV). PloS one, 5(8), e12412.
(注11)Tanay, G., & Bernstein, A. (2013). State Mindfulness Scale (SMS): development and initial validation. Psychological assessment, 25(4), 1286.
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