医療・医薬・福祉

健康経営に取り組む企業のパフォーマンス向上を目指してアイケアプログラムを提供

参天製薬株式会社
-目の不調に伴うプレゼンティーイズムによる損失が従業員1人当たり約9,700円/月改善-

参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下Santen)は、健康経営に取り組む企業に向けアイケアプログラム「アイケアチャレンジ!マンスリープログラム」を提供しています。このほど2022年6月~7月までの1か月間、コニカミノルタ健康保険組合にて眼精疲労解消など、目の健康増進を目的としたアイケアプログラムを実施した結果、プレゼンティーイズム(何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態)の改善が期待できるという調査結果が得られましたのでお知らせします。



アンケート調査の概要

調査対象:「アイケアチャレンジ!マンスリープログラム」に参加し、事前・事後のアンケートに回答したコニカミノルタ健康保険組合の被保険者442名
実施期間:事前アンケート 2022年6月1日~17日
     事後アンケート 2022年7月13日~26日
調査方法:インターネット調査(Santen調べ)


調査結果サマリー

1. 参加者にプログラム参加前の1か月間にどのような目の不調を抱えているか尋ねたところ、「目の疲れ」を有していた人が約8割、「目の乾燥」を有していた人が約3割でした。
2. プログラム参加後、目の調子が悪いと回答した人の割合は参加前の41%から18%に減少しました。
3. 目の不調を有した日数はプログラム参加前後で平均10.6日/月から7.6日/月に減少しました。
4. 目の不調に伴うプレゼンティーイズムによる損失額は参加後において、参加前に比べて1人当たり 9,746円/月の改善が確認できました。(損失額の算出方法は後述)
5. さらに目の疲れが軽減した人は、目の疲れが軽減していない人に比べて首・肩こりや頭痛が軽減した割合も高かったことが分かりました。

「アイケアチャレンジ!マンスリープログラム」は、目の健康増進を目的に、Santenとコードブック株式会社が共同開発した眼精疲労解消を中心とする1か月間のプログラムで、健康経営に取り組む企業向けに提供しています。具体的には、1.「疲れ目・乾き目対策」や「知っておきたい目の病気」に関する眼科専門医からのレクチャー、2.アスレチックトレーナーと理学療法士が監修した眼精疲労や首・肩こりを軽減するエクササイズ、3.眼科専門医が監修したセルフチェック「サンテン・オプティなび(R)」、4.セルフケアを習慣化させるフォローアップとしてアイケアのコラムやエクササイズ動画等の1か月間の配信などで構成されています。これまでに、情報通信、調査・リサーチ、製造業などの大手企業に導入実績があります。

健康経営に取り組む企業等を認定する「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人」制度が創設されるなど、健康経営が業績向上に向けた経営戦略のひとつであるとの認識が広がりつつあることに加え、従業員の生産性やワークエンゲージメントの向上につながることから、健康経営に取り組む企業は年々増えています。そのような状況の中で、テレワークやオンライン化の急速な普及に伴う目の不調者の増加(1)により、これまで健康経営において関心の低かった目の健康に注目が集まっています。また、日本眼科啓発会議が行っている40代以上を対象とした加齢による目の機能低下「アイフレイル」の予防啓発の取り組みが本格化し、目の健康への社会的関心も高まっています。特に関心の高い眼精疲労は、首・肩こりや頭痛といった全身症状にも影響を与えると言われており、様々な目の不調が従業員の生産性低下をもたらすことが明らかになっています(2)。


調査結果詳細

●「目の疲れ」を有していた人は約8割
プログラム参加前の1か月間にどのような目の不調を抱えているか尋ねたところ、「目の疲れ」を有していた人は約8割、「目の乾燥」を有していた人は約3割でした。

プログラム参加前の1か月間で感じた目の症状(上位5つ)



●プログラム参加後に目の調子が悪いと回答した割合は有意に減少
プログラム参加前1か月間と参加後1か月間の目の調子を0~10の11段階で自己評価してもらったところ、目の調子が悪いと回答した人※1の割合は41%から18% と23ポイント減少しました。

※1 プログラム参加前後の目の健康状態について、0を「非常に悪い」、10を「非常に良い」として0~10の11段階で自己評価し、0~4と回答した人

目の調子が悪いと回答した割合


*p<0.0001
McNemar検定

●プログラムを通じ、目の不調の有症状日数の減少とプレゼンティーイズムによる損失額の改善を確認
プログラムの参加前に比べて参加後では、目の不調を抱える日数は1か月当たり平均3日減少しました。また、目の不調に伴うプレゼンティーイズムによる損失額は1人当たり9,746円/月の改善が確認されました。

損失額=3,200円※2 ×8時間×有症状日数×パフォーマンスの低下
(QQmethod改変を用いて目の不調の日数や目の不調に伴う仕事の量・質の変化(パフォーマンスの低下)について尋ね、その回答から生産性の損失額を算出)

※2 大企業(製造業)の1人1時間当たりの人件費(令和3年賃金構造基本統計調査より)

1か月間での目の不調の有症状日数


*p<0.0001
対応のあるt検定

●さらに目の不調だけでなく、全身の症状の緩和も期待
プログラム参加後に目の疲れが軽減した人のうち、首・肩こりが軽減した割合は51%、頭痛が軽減した割合は25%と、それぞれ目の疲れが軽減しなかった人に比べて、有意に割合が高かったこともわかりました。

*p<0.0001
Fisherの直接確率法

調査監修者 産業医科大学産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 准教授 永田智久先生のコメント
本調査に400人を超える労働者が自ら参加したことは、目の症状で困っている人が多いことの表れと思います。作業の合間に小休止をとるなど一般的なことは知っていても、なかなか実行できない。本プログラムのように従業員が目に関する知識と具体的な対処法を集中的に学ぶことにより、症状の改善および症状による仕事への影響の緩和が期待できます。また、今回のような効果検証を組み込んだ実践活動は、健康経営の良好事例です。この影響がいつまで持続するのか、今後の更なる検証を期待しています。


2002年産業医科大学医学部卒業。ファイザー株式会社名古屋工場産業医、産業医科大学産業医実務研修センター助教、産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学研究室助教、講師を経て、2020年より同研究室准教授。専門は産業保健活動の評価、疫学およびCSR・ESGにおける労働安全衛生。


レクチャー講師 久喜かわしま眼科副院長・かわしま労働衛生コンサルタント事務所代表 川島素子先生のコメント
目の症状で困っている人が非常に多いこと、目の病気に関心が非常に高いことがレクチャー時の参加者の反応の高さからも毎回感じています。さらに今回の検証で、参加者の多くが本プログラムをきっかけに様々なアイケアに取り組み始めたことがわかりました。自分に合った対処法を見つけ、パフォーマンスアップにつなげてもらうことは健康経営においても重要と考えます。


1998年慶應義塾大学医学部卒業。東京都済生会向島病院、東京都済生会中央病院、東京歯科大学市川総合病院を経て、2012年慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師。2022年より久喜かわしま眼科副院長、せんじゅ眼科理事、2021年よりかわしま労働衛生コンサルタント事務所代表。眼科の臨床・研究だけでなく、産業医、労働衛生コンサルタントとして眼科と産業保健をつなぐ活動にも取り組んでいる。


国際的にも目の健康に対する関心が高まっており、2021年に世界保健総会と国連総会で、ともに初となる目の健康に関する決議が採択されるなど、その取り組みは活発化しています。また、目の健康は、国連が掲げる17の持続可能な開発目標(SDGs)のおよそ半数に直接的、あるいは間接的に関連しており、重要な社会課題です。Santen は、眼の疾患や不具合に起因する人々の社会的・経済的な機会損失の削減を目指しており、目の健康増進により、持続的な社会の実現に貢献してまいります。

注:健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

以上

<参考文献>
1. 気づいて!涙液トラブル啓発委員会プレスリリース「男女1000人に聞いた!コロナ禍における目の不調に関する実態調査」
2. Nagata T, et al. J Occup Environ Med. 2018; 60: e273-e280


アイフレイル啓発活動について
アイフレイル(加齢に伴う目の機能低下)の早期発見と予防・治療を目的に、日本眼科啓発会議が中心となって行っている国民への啓発活動。加齢による視力の低下や見えにくさを放置せず、適切な予防と治療につなげることで、「目の健康寿命」の延伸を目指しています。(https://www.eye-frail.jp

コードブック株式会社について
「個人の健康が組織の健康に繋がり、さらにその先に社会の健康がある。」という理念のもと、従業員と組織のウェルネス向上のためのソリューションサービスの提供や健康経営の支援サービスなどを手がけています。(http://www.cordbook.net

Santenについて
Santenは、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医療用・一般用の医薬品や、医療機器の研究、開発、販売・マーケティング活動を行っており、世界約60を超える国・地域で製品を販売しています。Santenが目指す理想の世界、「WORLD VISION」(Happiness with Vision)の実現に向け、世界中の技術や組織・人材をつなぎ、「見る」を通じて人々の幸せを実現するSocial Innovatorとして、眼の疾患や不具合に起因する世界中の人々の社会的・経済的な機会損失を削減することを目指します。130年の歴史の中で培われた科学的知見や企業力を活かし、製薬企業としての枠を越え、患者さん起点で眼科医療ソリューションの開発と提供に取り組み、価値ある製品・サービスの提供を通じ、患者さんや患者さんを愛する人たちを中心に社会への貢献を果たしていきます。
詳細については、当社ホームページhttps://www.santen.com/ja/をご参照ください。
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