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Chordiaが2022年米国血液学会(ASH)年次総会において、CLK阻害薬CTX-712およびMALT1阻害薬CTX-177の非臨床試験の結果を発表

Chordia Therapeutics株式会社
がん領域に特化した研究開発型バイオベンチャー企業であるChordia Therapeutics株式会社(以下「当社」、代表取締役:三宅洋、所在地:神奈川県藤沢市)は、2022年12月10日~13日開催の「米国血液学会(American Society of Hematology:ASH)の年次総会(64th ASH Annual Meeting)」において、当社が創製した選択的汎CDC2様キナーゼ(以下「CLK」)阻害薬CTX-712の第1相臨床試験の中間結果および非臨床試験の結果、並びに粘膜関連リンパ組織リンパ腫転座タンパク質1(以下、「MALT1」)阻害薬であるCTX-177(ONO-7018)の非臨床試験の結果を発表したことをお知らせします。


CTX-712における第1相臨床試験の血液がんを対象としたコホートでは、急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群の患者8例にて4例のCR(complete remission:完全寛解)と1例のCRi(好中球未回復の完全寛解)が認められ、臨床試験におけるPOC(Proof of Concept(概念実証))が確認できました。なお、PK(pharmacokinetics:薬物動態)解析では、用量依存的な全身曝露量の増加が観察され、PD(pharmacodynamics:薬力学的)マーカーとして設定した2つのRNAのエクソンスキッピングが用量依存的に増加したことから、CTX-712によるmRNAのスプライシング変化が確認されました。現在は、第2相臨床試験で推奨される用量を決定するためのさらなる試験が進行中です。

東北大学病院血液内科准教授で本発表の筆頭著者である横山寿行医師は次のように述べています。「世界に先駆けて、まったく新しい作用機序の抗がん薬の第1相臨床試験に携わることができて非常に光栄です。まだ臨床試験として初期の段階ではありますが、血液がん患者様を対象とした臨床試験において半数以上の患者様で寛解が確認することが出来たことを喜ばしく思います。将来的にCTX-712が進行・再発又は難治性の急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群の患者様に対して有効な治療薬になることを期待しています。」

ーASH演題番号:2763
題: A First-in-Human Phase I Study of CTX-712 in Patients with Advanced, Relapsed or Refractory Malignant Tumors - Hematologic Malignancies Dose Escalation Cohort

また、CTX-712およびCTX-177(ONO-7018)での非臨床試験に関して、当社および当社の共同研究機関先による発表内容は以下となります。

ーASH演題番号:202
題: CTX-712, a Novel Splicing Modulator Targeting Myeloid Neoplasms

ーASH演題番号:4000
題: Preclinical Translational Research Suggests a Clinical Trial Strategy for a Novel MALT1 Inhibitor ONO-7018/CTX-177 Against Malignant Lymphomas

【CTX-712について】
CTX-712は、細胞増殖に重要な役割を果たすRNAスプライシング反応の主要な制御因子であるCLKに対するファーストインクラスの選択的な経口型の低分子阻害薬です。CTX-712は、in vitroにおいて様々なヒト腫瘍細胞株に対し増殖抑制効果を示し、in vivoにおいても複数の異種移植マウスモデルに対する抗腫瘍活性を示します。

【CTX-712における第1相臨床試験の内容について】
国内第1相臨床試験では、固形がんおよび血液がんにおける進行・再発又は難治性悪性腫瘍患者を対象に、CTX-712の忍容性、安全性及び薬物動態等を検討しています。試験の詳細は、JapicCTI-184188をご参照ください。

【スプライシングについて】
転写された直後のRNAは前駆型mRNAと呼ばれます。前駆型mRNAにはタンパク質をコードしない塩基配列(イントロン)があり、イントロンを除き、必要な部分(エクソン)をつなぎ合わせる「スプライシング」という過程を経て成熟型mRNAとなり、タンパク質に翻訳されます。

【CDC2様キナーゼ(CLK)について】
キナーゼは生体物質であるATPなどに含まれるリン酸基を、対象とする物質(基質と呼ぶ)に転移させる反応を触媒する酵素の総称です。ヒトには500種類以上のプロテインキナーゼが存在すると考えられており、この一つであるCLKは、CLK1、CLK2、CLK3、およびCLK4の4つのファミリーメンバーによって構成され、基質としてセリン/アルギニンリッチ(SR)タンパク質をリン酸化します。

【エクソンスキッピングについて】
CTX-712がCLKのキナーゼ活性を阻害しSRタンパク質が脱リン酸化されると、成熟型mRNAへのエクソンの取り込みに失敗したエクソンスキッピングと呼ばれるスプライシング変化が生じます。

【CTX-177(ONO-7018)について】
CTX-177(ONO-7018)は、リンパ球系血液細胞の細胞内シグナル伝達経路に関与することが知られている粘膜関連リンパ組織リンパ腫転位タンパク質 1(MALT1)に対する選択的な阻害薬です。MALT1の活性化は、リンパ球の悪性腫瘍に重要な役割を果たすことが報告されています。CTX-177(ONO-7018)は、MALT1の活性を阻害することにより、これらの悪性腫瘍に対して抗腫瘍効果を発揮することが期待されます。CTX-177(ONO-7018)は小野薬品工業株式会社により米国で第1相臨床試験が実施されています。詳細については、clinicaltrials.gov/ (NCT05515406) をご覧ください。

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【Chordia Therapeutics株式会社について】
Chordia Therapeutics株式会社は、がん領域の研究開発に特化したバイオベンチャーとして神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパークに設立され、First-in-Classの抗がん薬の研究と開発を行い、革新的な新薬を生み出すことを目指しています。
リードプログラムであるCTX-712に加え、特定の異常を有するがんに効果が期待されるCDK12阻害薬CTX-439、GCN2阻害薬など複数のパイプラインの研究開発を行っており、長年に渡って創薬に携わってきたプロフェッショナルたちが、研究開発の各分野における経験と専門スキルを活かしながら、がん治療の明日を担う新薬の開発に日々取り組んでいます。2022年9月8日に、独立行政法人中小企業基盤整備機構が主催する 「大学発ベンチャー表彰 2022~Award for Academic Startups~」 において、「文部科学大臣賞」を受賞しています。



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