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阪神タイガースの岩田稔投手や遺産等によるご寄付をもとに、1型糖尿病根絶を目指す研究4件に総額1000万円の研究助成を決定

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
 全国の1型糖尿病患者・家族を支援する私たち認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク(理事長 井上龍夫、本部 佐賀市)は、1型糖尿病根絶(=治療+根治+予防)を目指す研究の助成課題を4件決定いたしました。  今回は、第14回の研究費助成公募によるもので、寄付者のかたの思いにそった冠基金である「岩田稔基金」400万円並びに「柳瀬美穂1型糖尿病研究基金」400万円を含み、助成総額は過去最高の1000万円です。  これにより、1型糖尿病研究基金による助成件数・総額は76件3億9800万円となります。



【助成課題】
■ニューレグリン1による膵β細胞への分化転換を介した1型糖尿病に対する新規治療法の開発[根治]

研究代表者:早稲田大学理工学術院 合田亘人教授
助成金額: 400万円(1年間)「柳瀬美穂1型糖尿病研究基金による助成」

<理事長コメント>
膵臓内のインスリン産生細胞である膵β細胞を、同じ膵臓内の他の細胞から「分化転換」させて、膵臓内で再生させようというとてもチャレンジングな研究です。その分化転換にキーとなる物質(タンパク質:ニューグレリン1)をすでに見出しており、本研究でマウスでの評価を経て、ヒトへの応用につなげていただきたいです。 安全で免疫抑制剤の不要なヒトの体内での膵β細胞の再生技術として実現することを期待します。

■エクソソームによる膵β細胞保護・増殖効果の研究 [根治]
研究代表者:神戸大学医学部付属病院糖尿病・内分泌内科 淺原俊一郎助教
助成金額: 400万円(1年間)[岩田稔基金による助成]

<理事長コメント>
膵臓の膵β細胞は生命維持に必須なインスリンを作っていますが、1型糖尿病発症という膵β細胞が危機的な状況の時に、他の細胞が助けてくれるはずだというとてもユニークな発想による研究です。その危機シグナルを媒介するのが「エクソソーム」という細胞内の粒子であるという仮説を立て、マウスを使ってその検証に取り組んでもらいます。この仮説の正しさが示されれば、膵β細胞の回復・増殖という根治につながることが期待されます。

■細胞内代謝異常への介入に着目した1型糖尿病治療の探究 [治療]
研究代表者: 北海道大学病院内科II 野本博司助教
助成金額: 100万円(最長2年間)

<理事長コメント>
膵β細胞からのインスリン分泌の低下メカニズムの解析から、糖尿病状態では膵β細胞内での細胞内代謝が変化していることに着目し、その代謝異常に作用する薬剤での治療を目指す研究です。膵β細胞の細胞内代謝やインスリン分泌を改善する薬物が見出せれば、1型糖尿病の進行を抑えるという治療のみならず、その先には移植あるいは再生させた膵β細胞の保護にも活用されることを期待します。

■One to one 移植を目指したMuse細胞と膵島の共移植 [根治]
研究代表者: 藤田医科大学医学部移植・再生医学 伊藤泰平准教授
助成金額: 100万円(1年間)

<理事長コメント>
2020年4月から「膵島移植」が保険適用になり、手術が必要ではないため膵臓移植と比べ低侵襲な「膵島移植」が今後注目されます。しかし、1人のIDDM患者がインスリン離脱するためには2-3人のドナーを要し、日本では依然としてドナー不足が深刻な問題です。この研究は、Muse細胞という新しい多能性幹細胞と膵島細胞との相乗効果により、1人のドナーからの膵臓で膵島移植を行い、インスリン離脱させようという移植効率の向上を目指したものです。本研究の成果により、今後ひとりでも多くの患者が膵島移植の恩恵を受けられるようになることを期待します。

<岩田投手コメント>
「1型糖尿病の患者として、この病気が1日でも早く根治してほしいという思いが強いので、今回こうして自分の冠のついた基金が形となり、研究助成を行うことができたことを大変嬉しく思います。まだまだ自分にできることはあると思いますし、これからの活動が大事だと思っているので、目の前の1試合1試合を大切に、1勝でも多く勝ち星を積み重ねて、チームのためにも、この病気の根治のためにも、頑張っていきたいと思います。」

【1型糖尿病とは】
原因不明で突然、小児期に発症することが多く、現在の医学水準では発症すると生涯にわたって毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。糖尿病患者の大半を占める生活習慣病と称される2型糖尿病に対し、国内での年間発症率は10万人当たり1-2人と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。

【日本IDDMネットワークについて】
1型糖尿病患者・家族が中心となって運営する私たち日本IDDMネットワークは、インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。その当面のゴールは、1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根治+予防)”です。

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで76件、3億9800万円の研究費助成を行っています(今回の助成を含む)。

当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの当法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。

今回の研究助成財源は、当法人への直接の寄付によるものであり、寄付者のかたの思いにそった冠基金である「岩田稔基金」400万円並びに「柳瀬美穂1型糖尿病研究基金」400万円を含みます。
※冠基金についてはこちらをご覧ください。
 https://japan-iddm.net/support/fund/named_foundation/

【お問い合わせ先】
名 称:認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
所在地:〒840-0823 佐賀県佐賀市柳町4-13
電 話:0952-20-2062
Fax  :020-4664-1804
E-mail:info@japan-iddm.net
WEB:https://japan-iddm.net/
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