男性へのHPVワクチン接種、86%が「必要」と回答 一番のハードルは費用自己負担
認定NPO法人フローレンス
3月4日の国際HPV啓発デーに合わせて、無料接種申込者の声と約4,000人アンケート結果を公開!
国内最大規模の子ども・子育て支援団体「認定NPO法人フローレンス」グループと、医療関係者などによる「HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)」は、1月23日より『男の子にもHPVワクチンを!』ソーシャルアクションを実施しています。HPVワクチンの男性への公費接種化を訴えるため、18歳以下の男性60名に無料接種を提供しているほか、3月4日「国際HPV啓発デー」に合わせ、男性へのHPVワクチン接種に関するアンケート結果を公開します。本アクションを通じHPVワクチンの男性への公費助成での接種ニーズが非常に高いことが分かりました。実際に接種を申し込んだご家庭の声も含め、以下にデータをまとめています。

『男の子にもHPVワクチンを!』男性への無料接種提供に応募殺到
<60名の募集枠が1日で埋まり、140名から接種希望申込み>
HPVワクチンは2022年より女性に対する積極的勧奨が再開され、2023年4月以降に9価のHPVワクチンの定期接種化が決まりました。一方、男性に対しては国内では9歳以降の4価のHPVワクチンが承認されているものの、自費の接種となり価格が1回あたり2万円弱(全3回で計約5~6万円)と高額であることと、またその必要性が十分に認識されていないこともあり、男性への接種は進んでいません。とりわけ経済的に厳しい子育て家庭の男の子には、届けることが特に難しいワクチンとなっています。
フローレンスグループ、およびみんパピ!では、男女問わずHPVワクチンを接種することの必要性を訴えるためのアクション『男の子にもHPVワクチンを!』を実施し、啓発活動の一環として、1月23日~3月31日の期間、9~18歳の男性にHPVワクチンの無料接種を提供しています。
1月23日に申込募集を開始したところ、1日で枠が埋まり、最終的に60名の募集枠の2倍以上となる「140名」の方に応募いただきました。
<申込者の背景>

86%が「男性にも必要」と回答。ハードルは「費用の自己負担」

フローレンス公式Twitterアカウントにて実施したアンケート調査(集計期間:2023年2月17日~24日)では、男性へのHPVワクチン接種が「必要」と答えた方は8割以上にのぼります。また、男性への接種で感じる主なハードルは、「費用(5~6万)が自己負担である」と自費接種であることがボトルネックになっています。
以上のアンケートの結果から、HPVワクチンの効果や男性への必要性を理解しているものの、「費用が負担に感じている」層が多く見られます。
申込者が考える現状と、今後望むこと
無料接種を申し込んだご家庭の保護者にHPVワクチンの現状と今後望むことを聞いたところ、以下のような声をいただきました。

保護者のコメント
「男の子も必要ということを周知すべきだと思います。私は過去に積極的接種勧奨が止まっていてHPVワクチンを受けることができなかった世代です。子ども世代には正確な情報を広げて、国の助成も受けて多くの男女がワクチンを受けることで、防げるがんを発症させない世代にしてほしいと思います」

「欧米では9価のHPVワクチンが男女共に接種ワクチンとしてメインで流通している中、なぜ日本だけが9価は女の子のみが接種の対象になっており、男の子は4価ワクチンを自費で賄うことになっているのか憤りを感じます」

「自分自身が子宮がん検診で異形成として引っかかり、数回検査をいたしました。幸い今はなんともないのですが、ワクチンで防げるのにこんな金銭的、心理的、時間的負担が生じる(そして場合によっては命を落とす)のはもったいないと思いました。親として男の子にも接種すべきと思いつつ、接種費用が高いハードルとなっています。こういったキャンペーンをきっかけにより広く知られて、公的なサポートができるようになってくれればと思っています」

接種した本人のコメント
「将来的にも自分だけではなく、相手の感染を予防することにもつながる。親から『相手のためにも打っていた方がいいんじゃない?』と言われて、不安があったので最初は抵抗があったけど、やった方がいいと思いました」(17歳)

「HPVワクチンは前から少し話は聞いていました。母がこれだけ勧めるんだから大事なんだろうと思った。自分の体のことを考えて勧めてくれた。もともと注射は嫌いではあるけど、打つこと自体は特に不安はなかったです」(18歳)

男性のHPVワクチン公費接種化に向けて取り組みを進めていきます
国内でも国に先駆けて自治体が取り組みを始める事例が広がっています。青森県平川市にて2022年8月から男性のHPVワクチン接種費用の公費助成を開始しています。他にも、千葉県いすみ市では2023年4月から、東京都中野区では2023年8月から男性の接種費用助成の開始を予定しています。
また、海外ではWHOの調査によると、アメリカやイギリス、フランス、オーストラリアなど少なくとも39カ国で男性接種が公費補助の対象となっています[1]。2021年時点での男性接種率は、アメリカでは68%、イギリスでは71%であり、いくつかの先進国では男性へのHPVワクチンの接種があたりまえになりつつあります[2] 。
1. World Health Organization. Targeted sex of HPV vaccine national immunization programme. (https://app.powerbi.com/view?r=eyJrIjoiNDIxZTFkZGUtMDQ1Ny00MDZkLThiZDktYWFlYTdkOGU2NDcwIiwidCI6ImY2MTBjMGI3LWJkMjQtNGIzOS04MTBiLTNkYzI4MGFmYjU5MCIsImMiOjh9)
2. World Health Organization. Human Papillomavirus (HPV) vaccination coverage. (https://immunizationdata.who.int/pages/coverage/hpv.html)
社会全体でヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされるがんを予防し、接種を希望する家庭の経済的負担を軽減するための取り組みが少しずつ広まっています。世帯収入や居住地など、環境によって本来防ぐことができるがんのリスクに差が出るのは望ましくありません。フローレンスグループとみんパピ!は女性だけでなく、男性へのHPVワクチン公費接種化の必要性を今後も訴えていきます。
【男の子にもHPVワクチンを!】概要


接種期間 :2023年1月23日~3月31日まで 月ー土 9:30-16:30
対象 :9歳以上18歳以下の男性(抽選で60名、お一人につき1回まで)
※児童扶養手当受給家庭やひとり親家庭などに優先して接種
場所 :マーガレットこどもクリニック
(東京都渋谷区代々木4-37-15 おやこ基地シブヤ3F)
費用 :4価HPVワクチン1回分の接種費用無料(フローレンスグループにて負担)
HPVワクチンについて
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVは主に性交渉によって男女問わず約8割の人が生涯に一度は感染します。感染により女性では子宮頸がんを、男性では陰茎がん、男女ともに尖圭コンジローマや中咽頭がん、肛門がんのリスクを高めます。女性の子宮頸がんは20代から増え、子育て世代の母が子どもを残して亡くなることや、出産を諦めざるを得ないケースの原因となります。
HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)より

全ての日本国民にヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に関する正確な知識を伝え、科学的な根拠に基づきHPV ワクチンの有効性と安全性について啓発することで、日本国民の健康増進に寄与することを目的に、啓発活動を行っています。
みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト:https://minpapi.jp/
認定NPO法人フローレンス/医療法人社団ペルル より

フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に向け活動する、国内最大規模の認定NPO法人です。病児保育事業、認可保育園事業、障害児保育事業などを運営するほか、子どもの虐待や貧困問題等、国内の親子領域の課題を解決するため、各種支援事業や政策提言活動、ソーシャルアクションを推進しています。「マーガレットこどもクリニック」(東京都渋谷区)を運営する医療法人社団ペルルはフローレンスのグループ法人です。
フローレンスでは長年にわたり、ひとり親に病児保育を提供し、コロナ禍では緊急支援を行ってきました。マーガレットこどもクリニックでは毎年インフルエンザワクチンをひとり親家庭にプレゼントする企画を行っています。
※クリニック現場のご取材を希望のメディアの方はフローレンス広報までお問合せ下さい

認定NPO法人フローレンス: https://florence.or.jp/

医療法人社団ペルル マーガレットこどもクリニック:https://margaret-kodomo.jp/
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3月4日の国際HPV啓発デーに合わせて、無料接種申込者の声と約4,000人アンケート結果を公開!
国内最大規模の子ども・子育て支援団体「認定NPO法人フローレンス」グループと、医療関係者などによる「HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)」は、1月23日より『男の子にもHPVワクチンを!』ソーシャルアクションを実施しています。HPVワクチンの男性への公費接種化を訴えるため、18歳以下の男性60名に無料接種を提供しているほか、3月4日「国際HPV啓発デー」に合わせ、男性へのHPVワクチン接種に関するアンケート結果を公開します。本アクションを通じHPVワクチンの男性への公費助成での接種ニーズが非常に高いことが分かりました。実際に接種を申し込んだご家庭の声も含め、以下にデータをまとめています。

『男の子にもHPVワクチンを!』男性への無料接種提供に応募殺到
<60名の募集枠が1日で埋まり、140名から接種希望申込み>
HPVワクチンは2022年より女性に対する積極的勧奨が再開され、2023年4月以降に9価のHPVワクチンの定期接種化が決まりました。一方、男性に対しては国内では9歳以降の4価のHPVワクチンが承認されているものの、自費の接種となり価格が1回あたり2万円弱(全3回で計約5~6万円)と高額であることと、またその必要性が十分に認識されていないこともあり、男性への接種は進んでいません。とりわけ経済的に厳しい子育て家庭の男の子には、届けることが特に難しいワクチンとなっています。
フローレンスグループ、およびみんパピ!では、男女問わずHPVワクチンを接種することの必要性を訴えるためのアクション『男の子にもHPVワクチンを!』を実施し、啓発活動の一環として、1月23日~3月31日の期間、9~18歳の男性にHPVワクチンの無料接種を提供しています。
1月23日に申込募集を開始したところ、1日で枠が埋まり、最終的に60名の募集枠の2倍以上となる「140名」の方に応募いただきました。
<申込者の背景>

86%が「男性にも必要」と回答。ハードルは「費用の自己負担」

フローレンス公式Twitterアカウントにて実施したアンケート調査(集計期間:2023年2月17日~24日)では、男性へのHPVワクチン接種が「必要」と答えた方は8割以上にのぼります。また、男性への接種で感じる主なハードルは、「費用(5~6万)が自己負担である」と自費接種であることがボトルネックになっています。
以上のアンケートの結果から、HPVワクチンの効果や男性への必要性を理解しているものの、「費用が負担に感じている」層が多く見られます。
申込者が考える現状と、今後望むこと
無料接種を申し込んだご家庭の保護者にHPVワクチンの現状と今後望むことを聞いたところ、以下のような声をいただきました。

保護者のコメント
「男の子も必要ということを周知すべきだと思います。私は過去に積極的接種勧奨が止まっていてHPVワクチンを受けることができなかった世代です。子ども世代には正確な情報を広げて、国の助成も受けて多くの男女がワクチンを受けることで、防げるがんを発症させない世代にしてほしいと思います」

「欧米では9価のHPVワクチンが男女共に接種ワクチンとしてメインで流通している中、なぜ日本だけが9価は女の子のみが接種の対象になっており、男の子は4価ワクチンを自費で賄うことになっているのか憤りを感じます」

「自分自身が子宮がん検診で異形成として引っかかり、数回検査をいたしました。幸い今はなんともないのですが、ワクチンで防げるのにこんな金銭的、心理的、時間的負担が生じる(そして場合によっては命を落とす)のはもったいないと思いました。親として男の子にも接種すべきと思いつつ、接種費用が高いハードルとなっています。こういったキャンペーンをきっかけにより広く知られて、公的なサポートができるようになってくれればと思っています」

接種した本人のコメント
「将来的にも自分だけではなく、相手の感染を予防することにもつながる。親から『相手のためにも打っていた方がいいんじゃない?』と言われて、不安があったので最初は抵抗があったけど、やった方がいいと思いました」(17歳)

「HPVワクチンは前から少し話は聞いていました。母がこれだけ勧めるんだから大事なんだろうと思った。自分の体のことを考えて勧めてくれた。もともと注射は嫌いではあるけど、打つこと自体は特に不安はなかったです」(18歳)

男性のHPVワクチン公費接種化に向けて取り組みを進めていきます
国内でも国に先駆けて自治体が取り組みを始める事例が広がっています。青森県平川市にて2022年8月から男性のHPVワクチン接種費用の公費助成を開始しています。他にも、千葉県いすみ市では2023年4月から、東京都中野区では2023年8月から男性の接種費用助成の開始を予定しています。
また、海外ではWHOの調査によると、アメリカやイギリス、フランス、オーストラリアなど少なくとも39カ国で男性接種が公費補助の対象となっています[1]。2021年時点での男性接種率は、アメリカでは68%、イギリスでは71%であり、いくつかの先進国では男性へのHPVワクチンの接種があたりまえになりつつあります[2] 。
1. World Health Organization. Targeted sex of HPV vaccine national immunization programme. (https://app.powerbi.com/view?r=eyJrIjoiNDIxZTFkZGUtMDQ1Ny00MDZkLThiZDktYWFlYTdkOGU2NDcwIiwidCI6ImY2MTBjMGI3LWJkMjQtNGIzOS04MTBiLTNkYzI4MGFmYjU5MCIsImMiOjh9)
2. World Health Organization. Human Papillomavirus (HPV) vaccination coverage. (https://immunizationdata.who.int/pages/coverage/hpv.html)
社会全体でヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされるがんを予防し、接種を希望する家庭の経済的負担を軽減するための取り組みが少しずつ広まっています。世帯収入や居住地など、環境によって本来防ぐことができるがんのリスクに差が出るのは望ましくありません。フローレンスグループとみんパピ!は女性だけでなく、男性へのHPVワクチン公費接種化の必要性を今後も訴えていきます。
【男の子にもHPVワクチンを!】概要


接種期間 :2023年1月23日~3月31日まで 月ー土 9:30-16:30
対象 :9歳以上18歳以下の男性(抽選で60名、お一人につき1回まで)
※児童扶養手当受給家庭やひとり親家庭などに優先して接種
場所 :マーガレットこどもクリニック
(東京都渋谷区代々木4-37-15 おやこ基地シブヤ3F)
費用 :4価HPVワクチン1回分の接種費用無料(フローレンスグループにて負担)
HPVワクチンについて
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVは主に性交渉によって男女問わず約8割の人が生涯に一度は感染します。感染により女性では子宮頸がんを、男性では陰茎がん、男女ともに尖圭コンジローマや中咽頭がん、肛門がんのリスクを高めます。女性の子宮頸がんは20代から増え、子育て世代の母が子どもを残して亡くなることや、出産を諦めざるを得ないケースの原因となります。
HPVについての情報を広く発信する会(通称:みんパピ!)より

全ての日本国民にヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に関する正確な知識を伝え、科学的な根拠に基づきHPV ワクチンの有効性と安全性について啓発することで、日本国民の健康増進に寄与することを目的に、啓発活動を行っています。
みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト:https://minpapi.jp/
認定NPO法人フローレンス/医療法人社団ペルル より

フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現に向け活動する、国内最大規模の認定NPO法人です。病児保育事業、認可保育園事業、障害児保育事業などを運営するほか、子どもの虐待や貧困問題等、国内の親子領域の課題を解決するため、各種支援事業や政策提言活動、ソーシャルアクションを推進しています。「マーガレットこどもクリニック」(東京都渋谷区)を運営する医療法人社団ペルルはフローレンスのグループ法人です。
フローレンスでは長年にわたり、ひとり親に病児保育を提供し、コロナ禍では緊急支援を行ってきました。マーガレットこどもクリニックでは毎年インフルエンザワクチンをひとり親家庭にプレゼントする企画を行っています。
※クリニック現場のご取材を希望のメディアの方はフローレンス広報までお問合せ下さい

認定NPO法人フローレンス: https://florence.or.jp/

医療法人社団ペルル マーガレットこどもクリニック:https://margaret-kodomo.jp/
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(2023/03/03 11:20)
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