医療・医薬・福祉 美容・健康

リアルワールドデータ を使い、インターネットリサーチ「2型糖尿病の血糖コントロールに関する調査」に関する追加調査を実施

株式会社PREVENT
~アンケート×リアルワールドを使った多角的なリサーチの実現~

株式会社PREVENT(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:萩原悠太、以下「PREVENT」)は 、健康保険組合由来のリアルワールドデータ(以下「RWD」)を使い、インターネットリサーチ「2型糖尿病の血糖コントロールに関する調査」(※1)(以下「先行調査」)に関する追加調査(以下「追加調査」) を実施しました。



※1:2 型糖尿病患者の 4 割が「血糖コントロールが不十分」と実感。要因の 1 つに「クリニカルイナーシャ」が浮上、治療の目標設定と治療方針説明が重要に。
【マクロミルケアネット 2 型糖尿病の血糖コントロールに関する調査】
https://www.macromillcarenet.jp/pdf/mmcarenet_20220829.pdf


■ 調査結果のサマリー


RWDのベースライン健診から翌年度健診時点でのHbA1c増悪者の割合は49.3%

先行調査の血糖コントロール実態を支持する結果に


RWDから薬剤増加の有無によりクリニカルイナーシャ(※2)を定義し、HbA1c管理状況との関連を検

薬剤増加群で管理不良者が少なく関連性が示唆された(増加群28.0% vs 非増加群37,2%)


先行調査では明らかにされていなかった、その他の血糖コントロール関連因子を、通院回数、処方回数に着目して探索

継続通院群で管理不良者の割合が低くなる傾向があり、定期的な通院がHbA1cの管理に重要である可能性が示唆された(年間通院回数 0-2回59.1%, 3-5回 52.2%, 6回以上48.2%)



(※2):治療目標が達成されていないにも関わらず、治療が適切に強化されていない状態

■ 調査背景
マクロミルケアネットによって2022年5月に2型糖尿病患者と糖尿病内科医を対象にインターネットリサーチ「2型糖尿病の血糖コントロールに関する調査」が行われました。その調査結果から、血糖コントロールが不十分な要因には食事や運動などの顕在化する問題の他に、要因の1つとして、治療目標が達成されていないにも関わらず治療が適切に強化されていない状態(クリニカルイナーシャ)があることがわかりました。

PREVENTでは、上記先行調査の結果を踏まえ、プライマリーリサーチで得られた血糖コントロールの実態、クリニカルイナーシャと血糖コントロールの関連について、調査結果の補完、およびその他の血糖コントロール関連因子、新たなインサイト創出を目的として、RWDを使った追加調査を実施しました。

■ 調査結果
ベースライン健診から翌年度健診でのHb1c管理不良者割合(※3)を集計した結果、管理不良割合は49.3%となっていました。
(※3)翌年度健診にてHba1cが増悪していた場合を管理不良と定義

Hba1cが増悪しているにも関わらず薬剤が増加していない場合をクリニカルイナーシャと定義し、Hba1c管理不良割合を集計しました。薬剤増加があった群のほうが、管理不良の割合が低い結果となりクリニカルイナーシャと血糖コントロールの関連性が示唆されました(薬剤増加 有り37,2% vs 無し28.0%)



継続的に通院している群ほど、Hb1c管理不良割合が低くなる傾向にありました。定期的な通院がHbA1cの管理には重要である可能性が示唆されました。(年間通院回数(※4) 0-2回59.1%, 3-5回 52.2%, 6回以上48.2%)
(※4)レセプトにて糖尿病の診断名(ICD10 E11~ E14)がついた月の回数


■今後の取り組み
今回のRWDを用いた追加調査では、先行調査のプライマリーリサーチの調査結果を裏付けるだけでなく、定性調査のみでは明らかにしにくい要因の抽出や、要因の定量化を実現することができました。PREVENTでは、今後もRWDを活用したリサーチを推進して参ります。


■調査概要
【調査名】
RWDによる糖尿病管理不良の追加調査

【対象データ】
PREVENTが保有する企業健康保険組合由来の匿名化健診・レセプトデータ

【対象者】
- 健診以前(半年以内)に糖尿病関連の薬剤が処方されており、その翌年度とさらにその翌年度の3回の健診受診の中でHbA1cが測定できている者
- 有効データ数:10,135人

【データ期間】
2014年4月~ 2022年11月

【調査レポート】
https://drive.google.com/file/d/1ejG6F4aednjLElatonIlU0MWZ7PPpXsK/view?usp=sharing


【株式会社PREVENTについて】
2016年7月設立の名古屋大学医学部発スタートアップ企業。企業健保・自治体国保に向けて、保健事業の計画立案や生活習慣病重症化予防事業の提供、保健事業の事業評価などを推進。また、保険者支援の事業を通じて培った「データ解析力」、「RWD」、「各種ソリューション」等のアセットを活用し、製薬業界に関わるステークホルダーへの支援を推進している。大学発スタートアップとしてデータや研究ノウハウを活用したデータ駆動型の事業に強みを持つ。

======
代表者:代表取締役 萩原 悠太
本社:愛知県名古屋市東区葵一丁目26-12号 IKKO 新栄ビル9F
設立:2016年7月
事業内容:医療データ解析、生活習慣病の重症化予防支援事業等
ウェブサイト:https://prevent.co.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)