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順天堂大学の共同研究講座「腸内フローラ研究講座」

学校法人 順天堂
4月1日(土)より開設ならびに公開記念シンポジウム開催のお知らせ

順天堂大学と森永乳業は、人々の健康と深く関係があるといわれる腸内フローラの研究を通じて、様々な疾患の原因解明とその予防に貢献するべく、順天堂大学大学院医学研究科に共同研究講座「腸内フローラ研究講座」を4月1日(土)より開設いたします。 近年、世界中で腸内フローラ(腸内細菌叢)研究が盛んに行われており、ヒトの健康、特に様々な疾患と深い関係があることが明らかになりつつあります。そのような中、2017年に順天堂大学に寄付講座「腸内フローラ研究講座」を森永乳業の寄付のもとに設置し、医学的見地から、腸内フローラ研究の促進を図ってまいりました。その6年間の成果を踏まえ、引き続き腸内フローラと疾病との因果関係等の解明、森永乳業の食品素材開発をもとにした、基礎臨床両面からの各々の有用性と安全性、作用機序解明を目的として、順天堂大学と森永乳業は新たに共同研究講座を開設し、さらなる研究を推進いたします。 なお、5月には、共同研究講座の開設を記念して、「腸内細菌と健康 -共生と老化の接点-」を開催いたします。


共同研究講座の概要
(1)大学名:順天堂大学大学院医学研究科(東京都文京区本郷2-1-1)
(2)講座名称:腸内フローラ研究講座(代表 順天堂大学大学院医学研究科 消化器内科学 特任教授 佐藤信紘)
(3)開設期間:2023年4月1日(土)から3年間
(4)期待される研究成果

精神疾患、消化器疾患、サルコペニアを中心に腸内フローラを解析し、疾患の原因や増悪に関係する腸内細菌及びその代謝産物、生活習慣による腸内細菌叢構成への影響を明らかにする。
ビフィズス菌などの食品素材による腸内細菌バランスの調整を介した、各種生活習慣病の新予防・治療法の開発。
腸内細菌の疾患の発症進展での役割を明らかにし、要介護に至るリスク因子を明確にし、要介護状態の悪化予防による長寿を全うする方策を見出す。


参考
1.「腸内フローラと森永乳業の研究について」
人の腸の中には、数100種類、約40兆個の細菌が棲んでいます。これらの細菌が腸内に棲んでいる状態は、まるで植物が 群生する花畑のようであることから「腸内フローラ」と呼ばれています。近年、腸内細菌はいろいろな疾病や肥満に影響を与えていることを指摘する研究が数多く発表されており、腸内フローラをバランス良く保つことが健康のカギと考えられています。森永乳業では、腸内フローラをバランスよく保つためには、ビフィズス菌に代表される善玉菌など腸によい働きをしてくれるプロバイオティクスなどの食品を摂ることが有効であることを長年研究しており、安全で、人のからだによりよい働きをしてくれるビフィズス菌を独自の技術を用いて製品化しています。
2.順天堂大学大学院に開設していた寄付講座 「腸内フローラ研究講座」について
2017年4月から2023年3月までの6年間、森永乳業の寄附により、腸内フローラ研究の更なる促進を図り、国内における腸内フローラ研究の水準を高めることを目的に、順天堂大学大学院医学系研究科に開設しました6年間の間に実施いたしました研究の一部は以下のとおり論文化され、認知機能・高齢者慢性便秘への介入試験によるプロバイオティクスの作用の確認、腸内フローラと胆道がん・大動脈瘤との関係等が確認されております。

公表した主な研究論文
1. Asaoka D, Xiao J, Takeda T, Yanagisawa N, Yamazaki T, Matsubara Y, Sugiyama H, Endo N, Higa M, Kasanuki K, Ichimiya Y, Koido S, Ohno K, Bernier F, Katsumata N, Nagahara A, Arai H, Ohkusa T, Sato N. Effect of Probiotic Bifidobacterium breve in Improving Cognitive Function and Preventing Brain Atrophy in Older Patients with Suspected Mild Cognitive Impairment: Results of a 24-Week Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial. J Alzheimers Dis. 88:75-95, 2022. (ビフィズス菌摂取による高齢者の軽度認知障害患者の認知機能改善ならびに脳萎縮進行の抑制効果 - 24週間のランダム化二重盲検並行群間比較試験 -)
2. Takeda T, Asaoka D, Nojiri S, Yanagisawa N, Nishizaki Y, Osada T, Koido S, Nagahara A, Katsumata N, Odamaki T, Xiao JZ, Ohkusa T, Sato N. Usefulness of Bifidobacterium longum BB536 in Elderly Individuals with Chronic Constipation: A Randomized Controlled Trial. Am J Gastroenterol. 118(3):561-568, 2023. (慢性便秘の高齢者におけるビフィズス菌BB536の有用性:無作為化比較試験)
3. Ito E, Ohki T, Toyo N, Nakagawa H, Horigome A, Odamaki T, Xiao JZ, Koido S, Nishikawa Y, Ohkusa T, Ssato N. Impact of Bifidobacterium adolescentis in patients with abdominal aortic aneurysm: a cross-sectional study. Biosci Microbiota Food Health. 42(1):81-86, 2023. (腹部大動脈瘤患者におけるビフィズス菌アドレッセンティス種の影響:横断的研究)
4. Ito Z, Koido S, Kato K, Odamaki T, Horiuchi S, Akasu T, Saruta M, Hata T, Kumagai Y, Fujioka S, Misawa T, Xiao JZ, Sato N, Ohkusa T. Dysbiosis of the Fecal and Biliary Microbiota in Biliary Tract Cancer. Cancers (Basel). 14(21):5379, 2022. (胆道癌における糞便および胆道微生物叢の菌叢乱れ)


<記念シンポジウム「腸内細菌と健康-共生と老化の接点」開催>
日時 : 2023年5月13日(土) 13:00~17:00
場所 : 順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス7号館小川講堂+Zoom配信
主催 : 順天堂大学 森永乳業(株)

プログラム
13:00-13:05 開会挨拶
13:05-16:30 講演
<演題1> ヒト進化と腸内細菌の共生・共存―お腹と筋と脳の関係
佐藤 信紘 (学校法人順天堂理事、順天堂  大学大学院医学研究科 腸内フローラ研究講座)
<演題2> 腸内細菌研究から難治性の膵がん、胆道がんに迫る
小井戸 薫雄 (東京慈恵会医科大学附属柏病院 消化器・肝臓内科)
<演題3> 栄養指標としてのアルブミン酸化還元バランスとたんぱく質の”質”に関する最新研究 ―高齢者におけるたんぱく質摂取の重要性―
小松 陽介 (森永乳業研究本部健康栄養科学研究所)
<演題4> 消化器管疾患と腸内細菌 ―研究の進歩と治療への応用―
大草 敏史 (順天堂大学大学院医学研究科 腸内フローラ研究講座)
<演題5> 加齢性疾患と腸内細菌、ビフィズス菌摂取による認知機能改善作用に迫る
浅岡 大介 (順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター)
<演題6> 加齢に伴う腸内環境の変化とビフィズス菌の抗老化作用とその機序解析
吉本 真 (森永乳業研究本部基礎研究所)
<演題7>健康に資する腸内細菌の制御を目指して
小田巻 俊孝 (森永乳業研究本部基礎研究所)
16:30-16:55 質疑応答とパネルディスカッション
16:55-17:00 閉会挨拶

なお、当該シンポジウムはメディアの皆さまもご出席いただくことが可能です。
もし、参加のご希望もしくはご興味がある場合は、下記までご連絡いただけましたら幸いです。
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