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病理AI開発のN Labと医用画像プラットフォームのCallistoが連携し日本の医用画像AIを加速させる

株式会社N Lab
MIXTURE X Callisto Platformで推進するメディカルAI

長崎大学発ベンチャーx東京大学発ベンチャー


2023年 5月 9日
報道関係者各位

病理AI開発を手掛ける長崎大学発スタートアップの株式会社N Lab(本社:長崎県長崎市、CEO:北村由香、以下「N Lab」)は、医療AIの研究開発に迅速に使用可能な医用画像データのプラットフォームを手掛ける東大発スタートアップのカリスト株式会社(本社:東京都豊島区、CEO:韓昌熙(カリス)、以下「Callisto」)と連携し、長崎大学医学部 情報病理学講座およびそのネットワーク施設が保有する豊富な放射線画像・病理画像・臨床情報・遺伝子発現データを匿名加工し、医用画像AIの研究開発に利活用することを決定しました。



提携の目的
日本には多様かつ良質な医用画像データがあるにも関わらず、宝の持ち腐れ状態で、医療AIの研究開発と臨床導入は周回遅れを喫しています。放射線分野のAI医療機器製品数は米国のたった20分の1に過ぎず、病理分野のAI医療機器は、そもそも無いのが現状です。そこで、この医療分野における逆境を打破し、世界に先駆けて医療技術革新を起こすべく、長崎大学医学部情報病理学講座が保有するコンサルテーション症例に加え、医療施設ネットワーク、特に亀田総合病院の医療データの匿名加工と産業利用を進めます。
N Labが保有する世界に誇れる呼吸器疾患データベース、医療施設ネットワークおよび臨床知識に、Callistoが保有する最先端の医療AIインフラ技術および医療AI開発技術を連携させることで、1.日本のAI医療機器製品数の爆発的な増加、2.世界中のAI医療機器の精度とロバスト性と機能性の爆発的な向上、を目指します。

N Lab CEO 北村由香のコメント

長崎大学医学部 情報病理学講座(教授 福岡順也)からスピンアウトしたN Labは、欧米や中韓などデジタル先進国に圧倒的遅れをとった現状を打破し、デジタルパソロジーと病理AIによって「医療の質向上」と「医療費削減」に寄与することを使命としています。そこで、危機意識と理想を共有する、放射線/病理分野を軸とした医療AIインフラ企業のCallistoと提携する運びとなりました。

N Labが保有する肺がんや間質性肺炎を中心とする呼吸器疾患データベースは、単純に量が世界最大規模なだけでなく、諸外国と異なって放射線画像~病理画像~臨床情報~遺伝子発現データに至るリッチな情報も内包しています。また世界中のトップ病理医や呼吸器内科医、放射線科医などエキスパートとの強いパイプも有します。一方でCallistoは、日本一の若手医療AI研究者として知られるカリス氏が率いるスタートアップであり、院内に眠ったままの日本の大規模医用画像データを利活用するための技術力が強みです。この度2社が連携することで、世界に類を見ないデータを用いた医療AI革新を引き起こせると確信しています。


Callisto CEO カリスのコメント
この度の提携は、2社にとって、そして危機に瀕した日本の医療AI分野全体にとって、必要不可欠なものであったと位置付けています。この連携を機に、日本の医療分野とAI分野が本来持つポテンシャルを最大限活かし、画像データから医療の未来を変えて行きます。また、Callistoが加工したデータは臨床研究・臨床研修という形でも、世界の医療に貢献したいと考えています。

放射線画像・病理画像・臨床情報・遺伝子発現データといった宝の「原石」は、そのままでは医療AI研究開発に利活用できません。匿名加工~取捨選択~アノテーション~前処理といった相当な費用と時間のかかる「磨き」を経て、やっとキラキラ輝きを放つ「宝石」に変わります。この概念を心底理解し、共鳴してくれる提携先を見つけるのは非常に難しかったので、この度はビジョンを共有するN Labと提携できて非常に嬉しい限りです。N Labとはデータ提供に限らず、医療AI共同開発・AIツール共同開発・医療AIコミュニティ共同運営など、様々な形で積極的にタッグを組み、新しいイノベーションを共に起こしていきます。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社N Lab
〒850-0862 長崎県長崎市出島町1番43号403
松本 奈々恵
E-mail : matsumoto.nanae@n-lab.jp
URL: http://n-lab.jp
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