医療・医薬・福祉

セルソース「PFC-FD(TM)」を用いた治療が国外で初の臨床応用開始

セルソース株式会社
インド総合病院・SAKRA WORLD HOSPITALで治療実施へ

再生医療関連事業のセルソース株式会社は、調製方法の特許を取得している自家血液由来サイトカイン「PFC-FD(TM)」の製造について、インド法人Takshasila Hospitals Operating Pvt Ltd.とライセンス契約を締結いたしました。本契約は、同社が運営するインド・ベンガルールの総合病院であるSAKRA WORLD HOSPITALの院内にてPFC-FD(TM)の製造を許諾するものです。 同病院では今後、医師の判断のもと、患者さま自身の血液を用いたPFC-FD(TM)の作製並びに治療が実施されます。まずは整形外科における変形性関節症の治療を中心に実施される予定です。



再生医療関連事業のセルソース株式会社(代表取締役社長 CEO 裙本 理人、以下「当社」)は、当社が調製方法の特許を取得している自家血液由来サイトカイン「PFC-FD(TM)」の製造について、インド法人Takshasila Hospitals Operating Pvt Ltd.(Managing Director 長野祐一)とライセンス契約を締結いたしました。本契約は、同社が運営するインド・ベンガルールの総合病院であるSAKRA WORLD HOSPITAL(以下「SWH」)の院内にてPFC-FD(TM)の製造を許諾するものです。
SWHでは今後、医師の判断のもと、患者さま自身の血液を用いたPFC-FD(TM)の作製並びに治療が実施されます。まずは整形外科における変形性関節症の治療を中心に実施される予定です。

本件は、当社が日本国内で特許を取得※1しているPFC-FD(TM)を用いた、国外で初の臨床応用例になります。当社はSWHと協力し、適切な治療実施に向けた安全な製造体制の構築を進めてまいります。

■事業開始の経緯
インドの人口は日本の約10.4倍である13.5億人(2018年時点比較)であり、今後も増加が見込まれるとともに高齢者比率も拡大傾向にあります※2。高齢者に比較的多く発症する変形性関節症の有病者数は2019年において6,235万人と報告されており※3、今後さらに先進的な療法へのニーズが高まると推察されます。当社は創業来培ってきた細胞や血液の加工受託の知見と独自の技術、および蓄積したPFC-FD(TM)療法のエビデンスをもとに、今後いっそうの医療サービス拡充が求められるインドにおいて本格的な事業展開を実施することを決定いたしました。
なお現在、インドにおける多血小板血漿のフリーズドライ調製方法に関する特許を出願中です。

変形性関節症は、関節の炎症と痛みにより日常のあらゆる動作に支障をきたす可能性がある疾患です。また、昨今は健康寿命の延伸という観点においても予防と治療が重要視されています。この度の事業を通じて、国外においても、痛みや困難を抱える多くの患者さまの治療や健康の支援を行うため尽力してまいります。

■今後の展開について
当社は、本件を再生医療関連事業の本格的な日本国外展開の第一例として、今後も積極的な施策を進めてまいります。本件のように現地の医療機関と協力し当社からの技術移管と製造体制構築を行うライセンス事業のほか、関連法規が確立された国・地域において現地の事業者と提携して細胞等の加工受託サービスを展開することを視野に入れ、国外での事業を推し進めてまいります。


【SAKRA WORLD HOSPITAL】
セコム医療システム(株)と豊田通商(株)の合弁会社Takshasila Hospitals Operating Pvt Ltd.が運営する総合病院。病床数は294であり、高度急性期医療に対応し、最新の医療機器と最先端の医療技術を用いた高水準の医療体制を整えています。
現地医療インフラの充実を図り、先進医療から生活習慣病の診療まで、地域の医療ニーズを包括する質の高いサービスの提供を目指すと共に、近年増加している交通事故の治療やリハビリ、インドの医療現場の課題となっている院内感染対策にも力を入れています。
<コアセンター>
心臓・循環器、脳・スパイン、消化器、整形外科、腎・泌尿器、救命救急
<他診療科>
産婦人科、小児科、形成外科、皮膚科、眼科、リウマチ科、糖尿・内分泌科等
SAKRA WORLD HOSPITAL(インド・ベンガルール)
※1 PFC-FD(TM)の調整方法について、日本国内での特許を取得。
PFC-FD(TM)とは、患者さま自身の血液から作製したPRP(多血小板血漿)に対して無細胞化とフリーズドライの処理を施し、室温での長期保存を可能にしたものです。PFC-FD(TM)を局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減、機能回復の効果が期待され、治療に際しては手術が不要である点が特長です。
なお、PFC-FDは当社の保有する商標です。

※2 経済産業省「医療国際展開カントリーレポート 新興国等のヘルスケア市場環境に関する基本情報 インド 編」

※3
A. Singh, S. Das, A. Chopra, D. Danda, B.J. Paul, L. March, A.J. Mathew, P. Shenoy, C. Gotay, A.J. Palmer, B. Antony. 2022.“Burden of osteoarthritis in India and its states, 1990-2019: findings from the Global Burden of disease study 2019”. Osteoarthritis and Cartilage 30(8):1070-1078.


以上


【セルソース株式会社】
再生医療の産業化推進を目的とし、再生医療を提供する医療機関さまへの法規対応サポートと、脂肪由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。再生医療等安全性確保法にもとづく特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて61,000件以上の細胞等加工を受託しており、豊富な実績をもとに医療機関さまに安心してご利用いただけるサービスの提供と、研究・技術開発に努めています。

代表者 代表取締役社長CEO 裙本 理人(つまもと まさと)
所在地 東京都渋谷区渋谷1丁目19-5 渋谷美竹ビル2F
上場市場 東京証券取引所グロース(証券コード 4880)
設立 2015年11月30日
HP https://www.cellsource.co.jp
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