医療・医薬・福祉

高齢者の転倒による骨折を減らす転んだ時に柔らかい床「ころやわ(R)」のMagic Shieldsが、2.3億円の資金調達を実施

株式会社Magic Shields
~日本発の可変剛性構造体とセンササービスとの組み合わせで世界中の転倒骨折ゼロを目指す~

株式会社Magic Shields(本社:静岡県浜松市、代表取締役:下村明司、以下、「Magic Shields」)は、世界全体で解決すべき社会課題へ大きなインパクトを与えられる潜在力のある技術「ディープテック」に造詣が深いCarbide Venturesをリード投資家として、株式会社ディープコアを引受先とする第三者割当増資により、2.3億円の調達を実施しました。


このたびの調達により累計調達額は約4.1億円となり、資金調達を通じて、Magic Shieldsは新製品の開発に加えてセンササービスの開発に着手します。医療機関・福祉施設で発生する転倒骨折のデータ収集を開始し、日本初の可変剛性構造体技術との組み合わせで、世界中の転倒骨折ゼロを目指して参ります。




資金調達の概要


調達金額:2.3億円
調達方法:第三者割当増資
引受先(敬称略、順不同):Carbide Ventures 株式会社ディープコア
資金用途:製品開発、センササービス開発

高齢者の転倒による骨折の増加を背景に、2023年3月時点で「ころやわ」導入先は560施設を超えました。
今後Magic Shieldsは調達した資金を活用して、可変剛性構造体の薄型化および軽量化を図り、建材としても扱いやすい新製品を開発します。さらにセンササービスの開発・実証実験を通じて、これまで取得が困難とされていた医療機関・福祉施設で発生する転倒骨折のデータを大規模に収集し、転倒しやすい場所の可視化や環境改善を通じて国内及び海外の医療機関・福祉施設で転倒骨折を減らす取り組みを行います。

各引受先からのコメント



Carbide Ventures General Partner 芳川 裕誠氏

下村社長が、旧職時代から培われた衝撃吸収技術の粋である可変剛性構造体を活用した「ころやわ」は、高齢者の方々やご家族、介護者のQOLを向上させ、明るい長寿社会をもたらす革新的なテクノロジーとなると確信しています。今後のMagic Shieldsの成長を楽しみにするとともに、同社製品への先進テクノロジー適用などを通じて、さらなる成長のお手伝いができることを楽しみにしています。


株式会社ディープコア Deputy Senior Director 澤崎 萌 氏

発明家としての顔を持つ下村社長の斬新なアイデアから生まれた、転んだ時だけ柔らかい床「ころやわ」は、転倒骨折による高齢者医療・介護の悩みを解決する最良の手段です。既に「ころやわ」を導入した現場からは多くの驚きと感謝の声が寄せられており、今も「ころやわ」はたった一枚の床から多くの人の命を救い、生活の豊かさを守り続けています。今後は「ころやわ」に床センサを搭載し、得られたデータをAIで分析することで、利用者のプライバシーを確保しながら転倒の有無や転び方、身体への影響を瞬時に判断し、適切な救急対応や転倒防止に役立てることを期待しています。世界展開を目指し、更なる飛躍を遂げるMagic Shields社を、全力でサポートしていきます。

Magic Shieldsについて


Magic Shieldsは2019年に設立された、「メカニカル・メタマテリアル」の研究開発、および製造・販売を行うスタートアップです。世界で増加している高齢者の転倒による骨折を減らすため、Magic Shieldsは転んだ時に柔らかい「可変剛性構造体」を使った床材「ころやわ」を開発し、医療機関や福祉施設、一般家庭へ提供しています。

高齢者の転倒骨折は、骨折したご本人の心身の負担はもちろんのこと、そのご家族、医療・福祉施設、社会保障費を負担するすべての人にとって、大きな課題となっています。大腿骨骨折だけでも、ご家族の看護や介護負担と社会保障費を合わせ、その損失は年間約2兆円に上るとされています。日本国内だけでも毎年100万人が転倒骨折し、その数は2000年以降、約2倍に急増しています。






また高齢者の転倒は、「要介護」となる大きな原因のひとつです。これに対し従来は人手を用いて「転ばせない、一人で歩かせない」対策が行われてきました。しかし見守りや付き添いができる看護師や介護士、同居の家族は不足しており、完全に転倒を防ぐことは難しいのが実情です。また「転ばせない、一人で歩かせない」ことにより、認知症など他の病気の進行や、心身が衰弱していく負の連鎖が発生し、悪循環となっていました。
私たちMagic Shieldsは 「すべての人が骨折を気にすることなく、自分の意思で自由に動ける」社会を実現することでこの悪循環を断ち切り、日本国内をはじめ、世界中で転倒骨折をゼロにすることを目指しています。

普段は硬く歩きやすいのに、転んだ時に凹んで衝撃を吸収する「ころやわ(R)」について





「ころやわ」は、これまで困難とされていた「歩行安定性」と「衝撃吸収性」の両立を、世界※1で初めて実現しました。転んだ時は床面が凹み、転倒骨折リスクを軽減しますが、普段は硬く凹まないため、車いすや杖、電動ベッド※2も使用でき、歩いているときは転びにくいのが特徴です。医療・福祉施設向けに2021年8月に発売を開始し、これまで広く医療・福祉施設に評価されています。導入施設数も560箇所以上※3に増え、国立病院や病床数1,000床以上※3の病院にも多く採用されています。

※1「可変剛性構造体技術」を用いた「衝撃吸収床材」において 2023年3月31日現在 Magic Shields調べ
※2 別売りの荷重分散プレートと合わせて使用することを推奨
※3 2023年3月31日現在

「ころやわ(R)」について詳しくは下記サイトでご確認ください。
https://www.magicshields.co.jp/coroyawa/
「ころやわ(R)」は株式会社マジックシールズの登録商標です。

■会社概要
名称:株式会社Magic Shields
所在地 : 静岡県浜松市中区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館 B1F・FUSE
代表者 : 代表取締役 下村 明司
設立年月 : 2019 年 11 月
URL : https://www.magicshields.co.jp/coroyawa/
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