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新機能で、病院全体の予期せぬ院内死亡を防ぐ。救命センタークラスの病院で圧倒的シェアの統合プラットフォーム『NEXT Stage ER』院内急変対応システムRRS/CCOTに最適な機能を追加。

TXP Medical
カルテ入力業務支援と研究支援を両立する統合プラットフォームであるNEXT Stage ERに、院内の予期せぬ死亡を防ぐRRS/CCOT活動支援の新機能を追加しました。

これまでも標準搭載されていたRRS情報記録機能に加えて、病院内のバイタルサイン情報を連携することでCCOTにも対応が可能となりました。NSERは、救急部門のみならず、病院全体での業務効率と救命率向上を図ります。


TXP Medicalは、カルテ入力業務支援と研究支援を両立する統合プラットフォームであるNEXT Stage ER(以下NSER)※1に、院内の予期せぬ死亡を防ぐRRS/CCOT活動支援の新機能を追加しました。
院内全病棟の患者のバイタルサイン等を自動取得、モニタリングすることで患者の急激な病態変化を早期に覚知し、介入することで、重篤有害事象を防ぐRRS/CCOTを強力にサポートする機能です。
※1) NEXT Stage ER(NSER)は、これまで紙やホワイトボードでの運用が中心となっていた大病院の救急外来業務を電子化し、業務上の情報共有や台帳作成、研究データの蓄積を行うことのできるシステム。電子カルテメーカーに関わらず導入可能。現在、大学病院クラスの大病院を中心に約61病院にて導入している。(2023年5月現在)

【RRS/CCOT説明】
RRS(Rapid Response System)とは、
入院患者に対する有害事象を軽減することを目的とし、入院患者の急激な病態変化を覚知して医療チームで対応するための介入手段です。
日本では急変対応システムとしてコードブルーが浸透しています。一般的なコードブルーは呼吸停止や心停止などで一分一秒をあらそう緊急時に起動されるシステムであり、医療安全のためには非常に重要なシステムです。しかしコードブルーは、すでに心停止や呼吸停止に陥った状態の患者に対する介入となるため、より早期に介入するための手段の必要性は議論になっていました。コードブルーに至る前に、急変しうる患者の病態変化を検知・介入し、入院患者を防ぎうる死から守るために期待されるのがRRSです。RRSとコードブルーの違いは起動基準とチームが駆けつけるまでに時間の差にあり、RRSでは起動から10分以内にチームが診察を始めることが推奨されており、多少の時間的余裕がある状態でも、起動できる点がコードブルーと異なります。(出典:一般社団法人 集中治療医療安全協議会)
RRSが「院内急変を生じた患者」に対する介入であるのに対して、「院内全患者の状態を監視し、院内急変を起こしそうな患者」を拾い上げて、より早期の介入を目指す概念が、CCOT(Critical Care Outreach Team)です。
今回、NSERシステムでは、これまでも標準搭載されていたRRS情報記録機能に加えて、病院内のバイタルサイン情報を連携することでCCOTにも対応が可能となりました。NSERは、救急部門のみならず、病院全体での業務効率と救命率向上を図ります。

【RRS/CCOT実施の問題点】
2022年度の診療報酬改定で新たに追加された急性期充実体制加算の要件の一つとして「院内迅速対応チーム(RRS)」の整備等が必要となりましたが、RRS発動時の記録システムや、CCOTのラウンドに適した各病棟の患者のバイタルサインを横断的に見るツールは、電子カルテでは一部のベンダーでしか機能がありませんでした。

【NSERにおけるこれまでのRRS支援機能】
NSERでは、電子カルテ登録前の救急患者の情報記録が可能ですが、院内急変を起こした患者も情報登録可能な画面がありました。この画面を用いることで、院内急変を起こした患者に対して、多職種で情報記載と共有ができます。さらに、RRSレジストリ(IHER-J※2の登録)へのCSV連携機能を有しているため、ワンクリックでレジストリ登録が可能です。
※2)日本臨床救急医学会(JSEM)日本集中治療医学会(JSICM)の合同委員会である日本院内救急検討委員会の学術的症例登録システム

参考:NSER RRS起動患者リスト画面
RRS活動実績を一覧表示し、レジストリ登録を1クリックで完了。

参考:NSER RRS 起動患者詳細画面
患者記録は、医師や看護師など、対応者それぞれ入力した記録が集約され即時共有が可能。記録データは、カルテ貼付け用テキストに変換しコピー&ペーストでカルテへ転記が可能。

【NSER CCOT支援の新機能】
今回、このRRS支援機能に加えて、病院電子カルテから自動で全入院患者のバイタルサイン情報を取得する機能を用いて、CCOTに対応する機能をリリースしました。本機能により、救急外来部門だけでなく、病院全体のRRS/CCOTチームで本サービスを利用し、院内の予期せぬ死亡を防ぐことが可能です。
1.全病棟の患者の電子カルテの経過表からバイタルサインの情報を自動収集し、NEWSスコア等※3を自動集計してハイリスク患者から順に並べることができます。
2. DNRオーダーや、ラウンド者のコメントの記載ができ、多職種での即時情報共有が可能です。
※3)「早期警戒スコアNational Early Warning Score (NEWS)」は重症化の予兆を発見する臨床評価ツール。「呼吸数」「酸素飽和度」「酸素投与の有無」「体温」「血圧」「脈拍」「意識状態」の7項目のそれぞれの数値をスコア化し合計点が高いほど急変するリスクが高いというもの。客観的データに基づいて評価できるもの。

参考:NEWSスコア等を自動集計してハイリスク患者から順に並べることが可能

この新機能の追加は、人員の確保や、ITツールの不在によってCCOTラウンド実現が叶わなかった病院や、これからRRS導入を検討している病院へのCCOTラウンドの実施の後押しとなります。

今後も、TXP Medicalは、医療データで命を救う、のミッションのもと、急性期病院向けの幅広い医療サービスの構築にコミットしていきます。

【徳島県立中央病院 集中治療科 中瀧恵実子部長ご利用コメント】
新機能は院内の重症化リスクの高い人を、一元的に俯瞰して見るために非常に優れたシステムだと感じています。患者の急変リスクを客観的に把握するには、NEWSによる評価が欠かせませんが、新機能は電子カルテからバイタルサインなどの情報を自動収集し、NEWSスコアを自動集計してくれる点が魅力です。また、病棟ラウンド時の情報共有にも役立つと考えています。これまではエクセルでリストを作って点数などを記入していましたが、そうした事務作業が効率化されて、リスクに関する認識を共有するのにも役立っています。


【本件に関するお問い合わせ】
TXP Medical株式会社 広報担当
メールアドレス:txp_marketing@txpmedical.com

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