医療・医薬・福祉

妊娠率の向上が認められた「卵子/胚ガラス化液 凍結液(VT525) 融解液(VT526)」新発売

株式会社北里コーポレーション





株式会社北里コーポレーション(本社:静岡県富士市、代表取締役:井上太綬)は、「卵子/受精卵(胚)ガラス化液 凍結液(VT525) 融解液(VT526)」を2023年5月15日より発売します。

今回発売する製品は、世界で最大規模の不妊治療・体外受精を専門とする加藤レディスクリニック(所在地:東京都新宿区、院長:加藤恵一)で研究開発され、株式会社北里コーポレーションが製品化した卵子/受精卵のガラス化凍結に用いる試薬です。ガラス化液に新たに脂肪酸を添加することで、着床率および妊娠率を高める効果が認められました。

体外受精では卵子および受精卵を凍結保存することで、より良いタイミングでの胚移植を実現し、妊娠率を高める凍結プログラムがあります。株式会社北里コーポレーションは、2000年より超急速ガラス化法を用いて、卵子/受精卵(胚)を凍結保存する試薬および保存機器の開発製造に携わり、医療施設における高い生存率の到達維持に貢献してきました。この度は新たに卵子および受精卵の発生に着目し、世界で初めて栄養素である脂肪酸を添加したガラス化液を製品化しました。これにより、従来同等の高生存率を維持したまま、融解後の着床率、臨床妊娠率が有意に向上することが認められました(※1)。

今年4月の世界保健機関(WHO)の報告書によると、成人人口の約17.5% (世界の約6人に1人) が不妊を経験しています(※2)。 また、体外受精や顕微授精など生殖補助医療による出生児の約90%が凍結融解胚移植児であることが、2020年の日本産科婦人科学会の不妊治療のデータにて報告されています(※3)。凍結融解の技術を用いることで、子宮環境を整えた後に胚移植ができるため、妊娠率を高め、流産率を低下できるメリットがあります。さらに、一回の採卵で得られた卵子を複数回に分けて移植できるため、採卵回数を抑えた負担軽減の治療につながります。

株式会社北里コーポレーションでは、不妊治療による妊娠率が1%でも高まるよう製品づくりに励み、社会に役立ち、生殖医療の未来に貢献できる企業であり続けたいと願っています。



※1 Amagai et al. Fatty acid supplementation into warming solutions improves pregnancy outcomes after single vitrified-warmed cleavage stage embryo transfers., Reprod Med Biol. 2023;22:e12517.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10165886/

※2 Infertility, World Health Organization.
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/infertility

※3 令和3年度倫理委員会(現臨床倫理監理委員会)登録・調査小委員会報告(2020年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2022年7月における登録施設名)日本産科婦人科学会 日産婦誌74巻 9号


  製品名:卵子/胚ガラス化液 凍結液 VT525 融解液 VT526 

【製品画像】   


本製品は薬機法の定めるところの「医薬品」及び「医療機器」ではありません。
また、ヒト、動物の診断あるいは治療用として用いるものではありません。

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株式会社北里コーポレーション マーケティング部 TEL:03-3434-1651
製品/サービス: 株式会社北里コーポレーション  TEL:0120-457-454
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