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健康寿命を左右する「善玉コレステロール」を啓蒙する研究会が発足

長寿ファクターHDL研究会
世界の研究・医療の第一人者が集まる「長寿ファクターHDL研究会」

2023年5月23日、健康寿命の長さに深く影響する「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する「長寿ファクターHDL研究会」が発足しました。同研究会は代表となるHDL研究の先駆者、上原吉就(うえはら・よしなり)博士/医師をはじめ、国内外のHDLや健康寿命など医療の第一人者たちが「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てることの重要性」について問題意識が一致し発足に至りました。 世界的に人々の寿命、および健康寿命に大きく関わる血管系の疾患。多くの人は健康診断で総コレステロール値、悪玉コレステロール値を気にしたり、医師から指摘されたりしますが、実は血管の健康に大きく左右するHDLの数、大きさ、質が健康に深く関わることは知られていません。 本研究会は人々の健康寿命を左右するHDLの重要性を啓蒙します。決起会として2023年4月に第一回目のシンポジウムを開催しました。継続的な年2回程度のシンポジウムの開催、特設サイトの設置、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信を通じ、HDLやコレステロールの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立つ活動を展開します。


人々の健康寿命に深く関わる「善玉コレステロール」の重要性を社会へ。啓蒙する研究会が始動

2023年5月23日、脳梗塞、動脈硬化、心筋梗塞など人々の生死に関わる疾患の引き金とされる“血管疾患”に深く影響する「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する「長寿ファクターHDL研究会」が発足しました。

長寿ファクターHDL研究会公式サイト
https://hdl-research.jp

狭心症、 心筋梗塞、 脳卒中など“血管系の疾患”は、日本に限らず世界的にも死亡原因および健康寿命を縮める要因の1位とも言われます(※1)。“血管系の疾患”に影響するとして、総コレステロール値、悪玉コレステロール値が注目されがちですが、実は影響が非常に大きいファクターの一つはHDLです。HDLの重要性を多くの人に知っていただくことで、血管の健康、健康寿命を伸ばす知見を持ってもらうことが、本研究会の目的です。

※1:National Library of Medicine 、発表論文「Positive association of familial longevity with the moderate-high HDL-C concentration in Bama Aging Study」

本研究会の初期メンバーは、代表となるHDL研究の第一人者であり自ら医師として活動する上原吉就(うえはら・よしなり)教授のほか、HDLや健康寿命の研究を軸に事業展開をする株式会社レイデルジャパン代表のLee Byoung Ku(リ・ビョング)氏、韓国でコレステロール研究チームを率いるCho Kyung-Hyun(チョ・キョンヒョン)博士、福岡大学学長の朔啓二郎(さく・けいじろう)博士など、世界のコレステロールや健康寿命の専門家ら。本メンバーは以前より「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てることの重要性」について問題意識を持っていたため、ともに啓蒙活動をする会の発足に至りました。


△長寿ファクターHDL研究会の様子

狭心症、 心筋梗塞、 脳卒中……。それら疾患の予防因子「HDL=善玉」が健康寿命のキーファクター

狭心症、 心筋梗塞、 脳卒中、脳梗塞……。“血管系の疾患”は生死に関わる疾患の引き金となると言われ、日本に限らず世界的にも死亡原因および健康寿命を縮める要員の一位とも言われます。

実際に、日本人の死亡原因はがんを除けば、脳卒中や心筋梗塞など血管の障害によっておこる病気が多数を占めます。しかし、それらは自覚症状がほとんどないため、放置されがちです。気がついた時には手遅れになるため、日常生活での意識や予防対策が重要です。

この“血管系の疾患”に大きく影響するのがコレステロールだということは広く知られていますが、具体的にどのような因果関係があるかは、あまり知られていません。

血圧系の疾患の多くは血管が狭くなることや硬くなることで発生します。そして血管を狭めてしまうのが、血中で酸化したコレステロールです。「善玉コレステロール(以下、HDL)」「悪玉コレステロール(LDL)」という言葉はよく使用されますが、コレステロールは、1種類しかありません。LDLやHDLはコレステロールを運搬する運搬体のことです。LDLは肝臓で生成され、身体の細胞の隅々まで新鮮なコレステロールを運ぶ、身体に必要不可欠で重要な役割を担っています。問題なのは、このLDLが酸化して血管の内膜に詰まってしまうこと。徐々に血管が狭くなっていき、健康寿命を損なう原因となります。

酸化したLDLが血管に残らないよう肝臓に運ぶのがHDLです。HDLは、内膜に詰まった過剰なコレステロールを取り込んで、肝臓に戻し身体の外に排出して血管をきれいにする働きをしています。 


△LDLコレステロールとHDLコレステロールの役割

HDLは数だけではなく質(大きさ)も重要です。「HDLの質」が高ければ高いほど、酸化したLDLを排出する働きが強まります。また、こうしたHDLとLDLの数の比率を保つことも健康を維持していくためには重要であるという研究結果が発表されています。

一般的には「総コレステロール値が高いと危険」「LDLが健康被害をもたらす」と考えられがちですが、上記の通りHDLやその質も、“血管系の疾患”に大きく影響しています。本研究会は、あまり認知されていませんが、私たちの健康寿命に関わるHDLについて、もっと正しい知識を広めたいと考えています。

血管性認知症やアルツハイマー認知症を予防する役割も期待されるHDL

上記の通り、HDLの数と質の向上は、“血管系の疾患”全般に有効です。具体的には血管性認知症やアルツハイマー認知症、リウマチ性関節炎の炎症緩和、がんの発生率の減少などとも関連が深いという最新の研究結果が出続けており(※2)、HDLはまさに健康寿命のキーファクターと言えるでしょう。

※2:National Library of Medicine、発表論文
「Positive association of familial longevity with the moderate-high HDL-C concentration in Bama Aging Study」
「Adjustment for body mass index changes inverse associations of HDL-cholesterol with blood pressure and hypertension to positive associations」
「Low high-density lipoprotein and increased risk of several cancers: 2 population-based cohort studies including 116,728 individuals」

国内外でのシンポジウム開催や特設サイト・SNSを通じ、HDLの正しい知識を広める

本研究会は、国内にとどまらず国外を含めて定期的に開催するシンポジウム、特設サイトの設置、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信の活動を実施します。すでに今年4月には発足に先立ち決起会を開催しました。

<「長寿ファクターHDL研究会」活動内容(予定)>
・国内外でのシンポジウム(年2回を予定)
・特設サイトの設置/運営
・論文/コラム/研究レポートの発表
・上記内容の特設サイトやSNSでの情報発信
など

国内外のコレステロールや健康寿命の研究や医療の第一人者が集結

国内外から「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てることの重要性」について問題意識を持った、コレステロールや健康寿命の研究や医療の第一人者が集まりました。

<主要メンバー>
●上原吉就(うえはら・よしなり)博士/医師
1993年福岡大学医学部卒。同年5月に医師免許を取得。99年には福岡大学大学院にて医学研究科の循環器内科学で博士号を取得。現在、福岡大学スポーツ科学部スポーツ健康科学研究科研究科長。高脂血症・動脈硬化・血管系の疾患などを研究分野とし、同大学で教鞭をとりながら疾患や運動に関する論文の執筆、HDLなど人体へ影響する要素と結果を研究し、論文を発表している。

●Cho Kyung-Hyun(チョ・キョンヒョン)博士
1998年韓国国立大学から博士号を取得。上級科学者として韓国研究所の生物科学研究所で勤務。その後、医療バイオテクノロジー局の教授として血清生物医学研究チームの責任者を兼務。 現在はDaegu Medical Innovation ComplexにRaydel Research Instituteを設立。HDL分野での過去30年間の研究で、 多数のジャーナルを発行し、62の国内および国際特許を取得。

●Lee Byoung Ku(リ・ビョング)氏
ヘルスケア事業グローバル法人運営。オーストラリア、韓国、日本、中国法人代表取締役。キューバ国立科学研究所(CNIC)とMOU締結 - ポリコサノール研究共同進行。キューバ ヒーバー バイオテック MOU締結。バイオ キューバ ファーマ LOI締結。ポリコサノールの オーストラリア、韓国、台湾市場の独占販売権を確保。

●朔 啓二郎(さく・けいじろう)博士/医師
福岡大学医学部卒業後、81年から米国オハイオ州シンシナティ大学内科フェロー。2000年福岡大学医学部心臓・血管内科学講座主任教授。2013年同医学部長、2019年に福岡大学学長に就任。 専門は心臓・血管内科学。

<上原吉就会長より、研究会発足にあたって>

「私は以前より、多くの致命的な疾患と因果関係の深い“血管系の疾患”と、それに大きく影響するHDLについて、多くの方に知っていただき健康寿命に役立ててほしいと考えてきました。

コレステロールを運搬するLDL、HDLは、ともに私たちの健康に影響する重要なファクターです。一般的にLDLが注目されがちなのは、HDLについて「HDLの数値をあげる医薬品がない」「あげるために『日常の運動をする』ぐらいしかアドバイスができない」と言われてきたためです。しかし近年、運動だけでなく食物などでもHDLの量や質(サイズ)が変わるという研究結果も出てきました。

この度、私だけでなくHDLやコレステロール、血圧の研究や医療に携わる方々が思いをともにし、「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てることの重要性」をともに啓蒙していく会がスタートできたことに感謝いたします。」(会長:上原吉就)

多角的な情報発信を通じ、人々の健康寿命に寄与したい

本研究会は、HDLやコレステロール、血圧の研究や医療に携わる第一人者たちが、HDLに関する課題感をともにし、集まったことでスタートすることができました。発足を機に、私たち研究者が集まっているからこそできるシンポジウムの開催、情報発信、本分野のさらなる研究をしていきます。

多くの人にHDLやコレステロールの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てていただきたい。今後は、その思いを一つにして多角的に活動を展開していきます。

【長寿ファクターHDL研究会】
長寿ファクターHDL研究会は、多くの疾患の引き金とされる“血管系の疾患”に深く影響する「善玉コレステロール(以下、HDL)」の重要性を社会へ啓蒙する研究会です。「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目指し、シンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信などを多角的に展開しています。

商号  : 長寿ファクターHDL研究会
代表  :上原吉就(うえはら・よしなり)
設立  : 2023年5月
事業内容:
「HDLの正しい知識を広め、人々の健康寿命に役立てる」ことを目的としたシンポジウム開催、特設サイトの運営、論文・コラム・研究レポートの発表やSNSでの情報発信など
URL  :https://hdl-research.jp/
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