教育・資格・人材 医療・医薬・福祉

【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について

国立大学法人岡山大学

2023(令和5)年 5月 29日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/




◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は2023年4月21日、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されました。これに伴い、5月24日に本学津島キャンパス本部棟で開催された「2023年5月岡山大学定例記者会見<学長定例発表>」において、那須保友学長と担当の佐藤法仁研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長・URAが「文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について」と題して、記者会見を行いました。


〇那須保友学長からの説明概要
 冒頭、那須保友学長から今回採択された設備整備事業の内容とともに岡山大学における本事業の取組について、建設予定建屋の図面なども含めて紹介されました。

 岡山大学における研究力の強みは、岡山大学の研究力向上・イノベーション創出の未来ビジョン等のもと戦略的な取組を長年実施して来ており、その実績も数値的なデータ分析において、植物学や物理学、医学などが挙げられます。その中で本採択の施設整備事業では、植物学と医学、より広くヘルスケアにおける取組に焦点を当てて行きます。

 取組は主に2つであり、1つ目は植物学、特に光合成や構造生物学など岡山大学が世界に伍する研究力をさらに強化します。また、兵庫県播磨にある理化学研究所のSPring-8は、従来から岡山大学はヘビーユーザーであり、連携も長年において密にしています。また東京大学との連携も密にしています。わが国が誇る最先端機器、世界と伍す大学との密な連携という組み合わせを組成することで、世界的な拠点を形成するとともに、今回の施設整備事業で集積された最高の叡智を社会、産業界に活かして行く取り組みをさらに推進します。

 もうひとつの取組は、岡山県吉備中央町が指定されている国家戦略特区「デジタル田園健康特区」という、次世代のわが国日本において極めて重要な場、壮大な社会実装の場を活用することで、地域とともに新たな価値を創出して行きます。そのための基礎となるパイロットプラント、実験の場を今回の採択された施設整備事業で実施します。これは「デジタル田園健康特区」のために、岡山大学の強みあるヘルスケアの分野が該当しますが、それを支える基盤はデジタルとなります。MedtechやDXなど、次世代医療やヘルスケアを担う取り組みも本施設整備で建設する施設で実施します。

 これらの戦略的な取組の行きつくところは、地球と生態系のヘルス、個々人と社会のヘルス、つまり「ウェルビーイング」となります。自然、環境、社会、個人が健康いられること、ウェルビーイングが担保されている、そういう価値を生み出す起点となる施設となることを目指しています。今後も地域から地球へ貢献する大学「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」として、ありたい未来のビジョンをより鮮明かつ地に足のついたものにブラッシュアップし、多様なステークホルダーの皆様と共に地球全体のウェルビーイングを推進して参ります。どうぞ岡山大学にご期待ください。

那須保友学長と佐藤法仁副理事・副学長・URA(右)

〇佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・URAからの説明概要
 続いて担当である佐藤法仁研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長・URAから本設備整備事業の今後を見据えた岡山大学における取組について紹介が行われました。

 本設備整備の次に予定される「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」は、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした経営戦略の下、他大学との連携等を図りつつ、研究活動の国際展開や社会実装の加速等により研究力強化を図る環境整備を支援し、わが国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的としています。本強化促進事業は、わが国の研究力強化・イノベーション創出等において、極めて大きな意味を持つとともに私たちアカデミアがこれまでの学問・学術の継承という役割だけではなく、社会に新たな価値を提供することやそれを社会に定着させることが、いままで以上に強く求められています。また岡山大学のような世界と伍す大学群に次に位置する大学群(第2レイヤーの研究大学群)にとっても大きなチャンスであり、とてもワクワクするものです。

 岡山大学は昨年度まで国が選定し、その選定大学を研究大学として運用してきた文部科学省の「研究大学強化促進事業」の選定機関です。10年にもおよぶ長期事業において、研究人材の育成と拠点形成、さらにはそれを高度にマネジメントとするURA(リサーチ・アドミニストレーター)とサポート組織の整備強化等を戦略的かつ精力的に実施してきました。その結果、論文指標の大きな伸びだけではなく、海外の秀逸な研究者集団(アカデミック・マフィア)との連携や海外事業獲得による共同研究などを実施するなど、世界に開かれた「研究大学:岡山大学」として成長してきました。それらの取組は文部科学省の研究大学強化促進事業(事業最終評価)の会合でも認められ、最高評価の「S評価」を得ています。

 さらに内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」(令和2~3年度)や文部科学省「国立大学経営改革強化促進事業」(令和3年度、令和4年度)などをさまざまな事業等を活用することで、遅れ気味であったスタートアップ・ベンチャー施策を強力に推進することができています。また、社会に新たな価値を提供し、定着させていくプロセスも組織、個々人ともに強化することができました。

 今回、採択された施設整備事業では、世界と伍す多様な叡智が集う学術(学部・研究所)、最先端の分析や解析などが集うテクノロジー施設、そして次世代を担う人材(学生ら)が集う場を活用・集積した点を「岡山大学イノベーション・コモンズ(共創拠点)」として整備します。これまで学内集積によるイノベーション・コモンズは、岡山大学鹿田キャンパス/岡山大学病院(医療のイノベーション・コモンズ)、倉敷市の岡山大学資源植物科学研究所(農作物のイノベーション・コモンズ)、鳥取県三朝町の岡山大学惑星物質研究所(惑星科学のイノベーション・コモンズ)と戦略的に整備してきましたが、学内集積を転換し、学外と共によるイノベーション・コモンズは、今回の設備整備事業での施設が本格的に初となります。

 次に予定される「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」では、より開かれたイノベーション・コモンズを意識しつつ、岡山大学の全学的な組織体制の更なる改革と研究力向上への戦略的な資源投下、さらに経営におけるリソースの拡張を図るとメリハリをつけて経営リソースを最大限活用する文化の定着推進、そして社会に新たな価値を提供し、定着させていくプロセスの強化促進をありたい未来のビジョンをしっかりと見据えて着実に実施していきます。ぜひ引き続き、地域中核・特色ある研究大学である岡山大学の活動にご期待ください。



















2023年5月岡山大学定例記者会見<学長定例発表>(2023年5月24日(水)開催)
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」採択と今後の取組概要について
【那須保友 岡山大学長】
【佐藤法仁 副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・URA】

資料
https://prtimes.jp/a/?f=d72793-20230529-df7e613f798b46a91fb6c563ff8868e9.pdf

添付資料
https://prtimes.jp/a/?f=d72793-20230529-b5af2019edeb837411791d15e5490934.pdf





◆参 考
・「地域中核・特色ある研究大学の連携による 産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択大学を決定しました(文部科学省)
 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2023/mext_01231.html
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択~わが国の研究力・イノベーション創出を牽引する地域中核・特色ある研究大学へ~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001395.000072793.html


◆参考情報
・岡山大学「研究大学強化促進事業」支援対象機関に選定
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id2681.html
・「研究大学強化促進事業」の事後評価について(文部科学省)
 https://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/sokushinhi/1419624_00011.htm
・国家戦略特区「デジタル田園健康特区」(岡山大学広報誌「いちょう並木」)
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/kohoshi2022/icho_100.pdf
・内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択 イノベーションエコシステムの構築を加速
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9724.html
・【岡山大学】文部科学省 令和3年度「国立大学経営改革促進事業」に採択 ~イノベーション・エコシステム構築に向けた大学収入構造改革を推進~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000270.000072793.html
・【岡山大学】文部科学省 令和4年度「国立大学経営改革促進事業」に採択 ~大学経営改革とイノベーション・エコシステムの構築を推進~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001031.000072793.html


岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)


岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 研究協力部 研究協力課
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-7115
 E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※◎を@に置き換えて下さい。
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001395.000072793.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年6月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001445.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html



国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)