美容・健康

ローヤルゼリーの免疫力向上作用がデカン酸に由来する事を解明 M細胞を増やし腸管の粘膜免疫に作用

株式会社 山田養蜂場
加齢による免疫低下を予防し、高齢者の感染症予防にも期待

株式会社山田養蜂場(所在地:岡山県苫田郡鏡野町、代表:山田英生、以下「山田養蜂場」)は、熊本大学大学院生命科学研究部 環境分子保健学分野三隅将吾教授との共同研究により、ローヤルゼリーに含まれる10ヒドロキシデカン酸(デカン酸)が腸管免疫の起点となるM細胞を増やす仕組みを明らかにしました。これにより、ローヤルゼリーは免疫力を高め健康維持に役立っていると考えられます。このたび、本研究成果が、日本薬学会雑誌 Biological and Pharmaceutical Bulletin 43 巻 8 号( 2020 年 8 月1日発行)に掲載されました。


【研究背景】
 ローヤルゼリーの腸管免疫への作用については、2008年のみつばち研究助成基金の採択よりスタートし、その後も三隅教授と共同研究を継続してまいりました。酵素分解したローヤルゼリーの処理により、ヒト上皮様培養細胞が変化し、M細胞様に誘導されることが食品で初めて確認されています。さらに、ローヤルゼリーが免疫力に関わるIgA抗体の産生を促すことが明らかとなっております。
※論文発表済み(Kai, Hikaru, et al. (2013) Food Science & Nutrition 1.3 : 222 227.)

 免疫細胞の60~70%は腸に存在しており、「腸管免疫」を高めることが健康長寿・感染防御に効果的だとされています。加齢により、免疫力は年々低下し、感染症やがんに罹患しやすくなることは周知の事実です。現在世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルスにおいても、年代別死亡者・重症者数は高齢になるほど増加し、免疫力が低下するほど死に至る可能性が高いことが報道されています。

 腸管免疫を高めるためには、腸管上皮の免疫細胞であるM細胞が病原体を取り込み、各細胞の情報伝達を経てIgA抗体を産生することが重要です。

 今回の研究では、ローヤルゼリーの腸管免疫に働きかける具体的な機序が明らかになりました。



【研究結果】
ローヤルゼリー中に多く含まれる10ヒドロキシデカン酸デカン酸をヒト上皮 様培養細胞に処理すると、M細胞様に分化誘導されることが確認されました。これにより、腸管免疫を強化する可能性が示されました。※特許出願済み

【今後について】
 山田養蜂場は、ローヤルゼリーをはじめ、プロポリスやはちみつ由来乳酸菌、蜂蜜などのミツバチ産品の免疫に関する有用性研究や素材開発を通し、予防医学の観点から「アピセラピー」を追究することで、お客様一人ひとりの免疫向上を通して健康寿命を延伸し、社会に貢献してまいります。

【研究詳細】
 ローヤルゼリーの特長成分である脂肪酸に着目し研究した結果、10-ヒドロキシデカン酸(10-HDAA)にM細胞誘導活性があることを見出しました。
 円柱上皮細胞様の形態を示すことが知られるCaco-2細胞を21日間培養し、単層膜を形成させた後に、免疫系細胞Raji-Bを3日間共培養すると、M細胞様の細胞が増える(下図中段)ことが知られていますが、10-HDAA(100μM)を添加した結果、さらにM細胞様の細胞が増えることが確認されました。(下図下段)



 さらに、上記M細胞分化モデルにおいて、10-HDAAが単層膜を構成する細胞表面に発現している受容体(RANK)
の発現を亢進することや、10-HDAAを鼻腔へ処理すると鼻腔咽頭のリンパ組織中のM細胞の数を増加すること、および10-HDAAを経口摂取すると腸管パイエル板のM細胞の数を増加することを介して、結果的に抗原特異的なIgA抗体の産生を促進することを明らかにしました。

 本研究により、10-HDAAが以下の様に上皮細胞に作用して、M細胞を増やし、免疫応答に働くIgA抗体の産生を促すことで、腸管免疫に作用していると考えられます。

◆ステップ1
腸の上皮細胞に10-HDAAが作用すると、細胞の受容体(RANK)が増える。
◆ステップ2
免疫系細胞(Raji-B細胞)のリガンド(RANKL)が上皮細胞の受容体(RANK)と結合し、上皮細胞にシグナルが入る。(リガンドと受容体は鍵と鍵穴の関係。スイッチがONになる。)なお、このモデルではM細胞を分化誘導させる生体内での本来のM細胞inducer(MCI)細胞の代わりにRaji-B細胞を用いている。
◆ステップ3
上皮細胞がM細胞に変化(分化)する。
◆ステップ4
M細胞が増えることで抗原を取り込み、免疫応答(IgA抗体の分泌)が促進される。

 このことから、ローヤルゼリーが腸管の粘膜免疫に作用する仕組みが明らかとなりました。ローヤルゼリーは、その成分である10-ヒドロキシデカン酸によりM細胞を増やすことで、免疫力を高めており、健康の維持に役立っていると考えられます。

以上
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES ()までご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。

関連記事(PRTIMES)