医療・医薬・福祉

AstraZeneca PLC 2020年上半期業績

アストラゼネカ株式会社
パンデミック下においても堅調な業績:新型コロナウイルス感染症との闘いのリーダー


7月30日にアストラゼネカ英国本社が発表しました、2020年上半期業績発表プレスリリースのハイライトの日本語訳をお送りします。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的なパンデミック下においても、アストラゼネカの優先事項はこれまでと変わらず、何百万人という患者さんに対して医薬品を安全に供給することです。本上半期、売上、利益ならびにキャッシュフローが引き続き成長しました。この業績は、複数の新薬 (1) の上市成功およびパイプラインの有望な進捗によるものです。アストラゼネカは、イノベーションを通じた成長に引き続き注力していきます。

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「本年上半期に達成した堅調な業績、売上の更なる成長、収益性およびキャッシュフロー創出の向上を含む堅調な業績をもたらした世界中の社員の尽力に謝意を表します。特に、新興市場での強固な成長と複数の新薬の成功に対し喜ばしく思います。タグリッソがADAURA試験において顕著な有効性を示し、フォシーガもその可能性を糖尿病以外にも広げるなど、パイプラインも更なる進捗を果たしました。また、当社の台頭するオンコロジーのポートフォリオを強化する、第一三共株式会社とのDS-1062に関する新たな提携についても嬉しく思います。

またアストラゼネカは、COVID-19に対する様々な重要施策を始動しました。AZD1222の20億回以上の製造能力を構築し、モノクローナル抗体の開発を加速するとともに、COVID-19に感染した患者さんの治療薬としてのCalquence(アカラブルチニブ)およびフォシーガの使用を検討する複数の新たな試験を開始しました。

今後については、四半期ごとの業績変動を引き続き予想しつつも、事業戦略の継続による当社の将来性を確信しています。当社は商業化の実行と複数の新薬を含む非常に有望なパイプラインへの注力に基づく通年ガイダンスを保持します」。

2020年上半期財務業績



継続するCOVID-19パンデミックの影響を反映し、本年上半期中、総売上高への在庫関連のプラス影響は軽微でした。

上半期の総売上高は12%増(CERベースでは14%増)の126億2,900万ドルで、3つの治療領域 (7) および全地域において総売上高が伸長しました。ハイライトとして下記が挙げられます:

- 新薬の業績は、42%増(CERベースでは45%増)の63億5,300万ドルでした。これには71%増(CERベースでは79%増)であった新興市場での新薬の売上14億600万ドルを含みます。これら新薬は全世界の総売上高の50%を占めました(2019上半期:40%)。

- 全治療領域で総売上高が伸長:オンコロジー領域では28%増(CERベースでは31%増)の53億2,400万ドル、New CVRM領域 (8) では8%増(CERベースでは11%増)の22億6,500万ドル、呼吸器・免疫領域では5%増(CERベースでは7%増)の26億7,600万ドル万ドル。第2四半期、中国でのパルミコートの売上に対するCOVID-19の影響を反映し、呼吸器・免疫領域の総売上高は11%減(CERベースでは8%減)の11億2,200万ドルでした。

- 全地域で総売上高が増加:新興市場では9%増加(CERベースでは15%増)し43億2,900万ドル、うち中国の総売上高は10%増加(CERベースでは14%増)し26億5,900万ドルでした。中国の第2四半期の総売上高は7%増(CERベースでは12%増)の12億4,300万ドル。本上半期、米国の総売上高は13%増の41億7,700万ドル、ヨーロッパの総売上高は17%増(CERベースでは20%増)の24億4,700万ドルでした。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
前回の2020年第1四半期の業績発表において列挙した数々の取り組みに加え、当社はSARS-CoV-2ウイルスを標的とし、過剰免疫反応により生ずる高サイトカイン血症(サイトカインストーム (9))を低減し、臓器障害を抑制する新しい方法を検討する研究を始動しました。COVID-19に関するアストラゼネカの最新情報は、こちら ( https://www.astrazeneca.co.jp/media/othernews/initiative.html ) からご覧ください。

アストラゼネカは、本パンデミック中、営利を目的としないワクチンの広範かつ公平な世界的供給を優先事項としており、この詳細は本発表文のサステナビリティ(持続可能性)の項に記載されています。2020年7月、オックスフォード大学が主導する進行中の第I / II相COV001試験の結果がThe Lancet ( https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31604-4/fulltext ) に掲載され、遺伝子組み換えアデノウイルスワクチンAZD1222(ChAdOx1 nCoV-19)が被験者において、その忍容性が確認されるとともにSARS-Co-Vウイルスに対する強固な免疫反応を示しました。現在、後期臨床試験が英国、ブラジルおよび南アフリカで実施されており、米国でも開始される予定です。これらの試験は、本ワクチンのCOVID-19からの防御効果の程度を検証し、さまざまな年齢範囲およびさまざまな用量における安全性と免疫反応を評価します。

ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスを下記に関しCERベースで提供します:
- 製品売上および提携収入により構成される総売上高
- 中核EPS

本ガイダンスは、提携収入の性質の変化および戦略的影響の増大を反映しています。提携収入は、いずれ主に下記の既存提携による収入からなることが想定されます。

- 第一三共株式会社(以下、第一三共)により計上されている複数の市場におけるEnhertu(トラスツズマブ デルクステカン)の売上により派生する総利益の持ち分
- FibroGen Inc.(以下、FibroGen (10))により計上されている中国のroxadustatの売上により派生する総利益の持ち分
- リムパーザに関するMSD (11) との提携によるマイルストーン収入
- 上記より低額となる他の既存医薬品および開発中の医薬品のマイルストーンおよびロイヤリティ収入

2020年度の財務ガイダンスに変更はありません。総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージで増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。

アストラゼネカは本発表文において後述されるCOVID-19の影響によるリスクおよび不確実性の増大を想定しています。四半期毎の業績変動は継続すると予想されます。

当社は買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することはできません。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。

指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。
- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。
- 中核税率は18~22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。
- 資本支出は対前年度比概ね安定すると予想されます。

為替の影響
外国為替レートが2020年7月から12月までの期間、本上半期の平均為替レートの水準にあれば、総売上高および中核EPSに対して1桁台前半のマイナス影響が予想されます。当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。

財務サマリー
- 製品売上と提携収入により構成される総売上高は本上半期12%増(CERベースでは14%増)の126億2,900万ドル。製品売上は、主に新興市場とオンコロジー領域の業績にけん引され、11%増(CERベースでは13%増)の123億5,900万ドル。
- 報告ベースおよび中核総利益率 (12) は、変動なく81%。中核売上総利益率は、一部グループ在庫に関する単発の調整、リムパーザに関するMSDとの提携の利益配分率の増加を反映し、CERベースで1%減少しました。中核売上総利益率は第2四半期2パーセント増(CERベースでは1%増)の84%。この増加は製品売上の構成と製造の効率化を反映しています。本上半期の報告ベース総営業費用は、1%増(CERベースでは3%増)の83億2,200万ドルで、総売上高の66%を占めました(2019年上半期は73%)。中核総営業費用は5%増(CERベースでは7%増)の72億5,600万ドルで、総売上高の57%を占めました(2019年上半期は61%)。これらの増加はパイプラインへの投資を一部反映しており、Enhertuの開発への投資および上記MSDとの提携 ( https://www.astrazeneca.com/media-centre/press-releases/2017/astrazeneca-and-merck-establish-strategic-oncology-collaboration-27072017.html# ) に基づくリムパーザの開発に関する契約一時金の解除が2019年に終了したことを含みます。中核研究開発費は8%増加(CERベースでは9%増)して27億1,200万ドル。また、中核総営業費用の増加はオンコロジー領域の新薬上市および中国におけるアストラゼネカの更なる事業拡大にかかわる販売一般管理費の増加にも起因するものです。中核販売一般管理費は上期2%増加(CERベースでは5%増)して43億5,300万ドル。
- 本上半期の報告ベース営業利益率は6ポイント増の20%。中核営業利益率は2ポイント増の29%。
- 報告ベースEPSは108%増加(CERベースでは106%増)し1.17ドル。中核EPSは24%増(CERベースでは26%増)の2.01ドル。これは、加重平均株式数の13億1,200万株への増加にも関わらず達成されました(2019年上半期は12億8,900万株)。
- 本上半期の営業活動による正味キャッシュインフロー11億7,900万ドルは対前年度比6億8,800万ドル増加しましたが、これは報告ベース営業利益が9億1,400万ドル改善し25億400万ドルとなったことを反映しています。
- 1株当たり0.09ドルの初回中間配当に変更はありません。

営業サマリー

オンコロジー領域


本上半期の総売上高は28%増加(CERベースでは31%増)し、53億2,400万ドルを達成




New CVRM領域

本上半期の総売上高は8%増加(CERベースでは11%増)し22億6,500万ドルを達成



呼吸器・免疫領域

本上半期の総売上高は5%増加(CERベースでは7%増)し、26億7,600万ドルを達成



本上半期、中国での売上が大部分を占めるパルミコートの売上は、COVID-19によるマイナス影響を受けました。新興市場におけるパルミコートの売上は、本上半期では36%減(CERベースでは34%減)の3億7,100万ドル、第2四半期では78%減(CERベースでは76%減)の5,800万ドルでした。

新興市場
当社の総売上高の34%を占め、売上最大地域である新興市場での下記を含む本上半期総売上高は、9%増(CERベースでは15%増)の43億2,900万ドルでした。

- 本上半期、中国の総売上高は10%増(CERベースでは14%増)の26億5,900万ドル。本業績は、前述のCOVID-19によるパルミコートへのマイナス影響を反映しています。第2四半期の総売上高は7%増(CERベースでは12%増)の12億4,300万ドル。
- 本上半期、中国以外の総売上高は8%増の16億7,100万ドル(CERベースでは15%増)。2020年第2四半期の総売上高は4%増の8億1,300万ドル(CERベースでは15%増)。

サステナビリティ(持続可能性)概要
当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。

a) 医療アクセス
本上半期、アストラゼネカはオックスフォード大学のCOVID-19ワクチンAZD1222への広く公平な世界的アクセスの公約の実現に向けて前進しました。本ワクチンの開発、製造、および提供に関して、米生物医学先端研究開発局(BARDA)との主要契約を締結するとともに、英国政府、欧州のInclusive Vaccines Alliance(包括的ワクチン同盟)、Coalition for Epidemic Preparedness(CEPI:感染症流行対策イノベーション連合)、Gavi, The Vaccine Alliance(GAVI)とも契約を締結しました。加えて、当社はインドのSerum Institute of India(SII)と低・中所得国へのワクチン供給に関するライセンシング契約を、ロシアのR-Pharmおよび大韓民国のSK Biopharmaceuticals Co., Ltd.と製造・輸出に関する契約を締結しました。

b) 環境保護
アストラゼネカCEOであるパスカル・ソリオは、各国政府に対し、自国のCOVID-19関連の経済援助政策や復旧政策が国連グローバル・コンパクト(UNGC)が2020年5月に発表 ( https://unglobalcompact.org/news/4535-05-18-2020 ) した最新の気候サイエンスに沿うことを求める文書 ( https://unglobalcompact.org/take-action/recover-better-statement ) に署名したScience Based Targets ( https://sciencebasedtargets.org/ ) 加盟企業のリーダー176名13の一人です。

c) 倫理と透明性
当社のインクルージョン&ダイバーシティへの継続的な注力を反映すべく、アストラゼネカはDiversityIncによる2020年ダイバーシティ企業ランキングの上位50社 ( https://www.diversityinc.com/the-2020-top-50-diversityinc/ ) の1社として選出されました。また、当社はDiversityIncにより、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルおよびトランスジェンダー(LGBT)を含む性的マイノリティ社員への対応におけるトップ企業として選出されました。

注:


タグリッソ、イミフィンジ、リムパーザ、Calquence、Enhertu、フォシーガ、ブリリンタ、ロケルマ、roxadustat、ファセンラ、ビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬はオンコロジー、循環器・腎・代謝(CVRM)および呼吸器・自己免疫の3つの治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。Enhertuおよびroxadustatの上半期の総売上高は既存の提携収入の全部を反映しています。
Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
not meaningful(非適用)
報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫くの間欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
1株当たり利益
中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループのInterim Financial Statements(中間財務諸表)にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
3つの治療用域の定義はオンコロジー、New CVRM(循環器・腎・代謝疾患)および呼吸器・免疫
New CVRM領域はブリリンタおよび腎臓病・糖尿病治療薬により構成されます。
体が血中に過剰なサイトカインを過剰な速度で放出する状態が重度免疫反応です。サイトカインは先天性免疫応答と適応免疫応答における情報伝達を助ける細胞にシグナルを送るタンパク質で、炎症および注射部位へ細胞の動きを指摘します。
FibroGenとアストラゼネカは、米国、中国および他の世界市場においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。FibroGenとアステラス製薬株式会社(アステラス)は日本、ヨーロッパ、独立国家共同体、中東および南アフリカを含む地域においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。
米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc.は米国とカナダ以外ではMSDとして知られています。
売上総利益は総売上高から売上原価を差し引いた金額と定義されます。報告ベースおよび中核売上総利益は提携収入および全ての関連費用の影響を控除しているため、製品売上の本来の業績を反映しています
2020年7月1日時点


上記は2020年上半期業績の抜粋になります。完全ハイライト版は以下よりダウンロードできます。
https://prtimes.jp/a/?f=c-24308-2020082414-b6d18ed51c5d9445a285b2373d109002.pdf
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