医療・医薬・福祉

【TXP Medical】生成AIによる自動医療文書作成システム『NEXT Stage Document Assistant』を新たに提供開始し、横須賀共済病院と亀田総合病院にてトライアル導入

TXP Medical
計1,700床規模での導入により、医療従事者の業務効率化と医療現場の負担軽減へ

TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:園生智弘、以下TXP Medical)は、生成AIによる自動医療文書作成システム『NEXT Stage Document Assistant(NSDA)』を新たにリリースし、日本屈指の大規模病院である横須賀共済病院と亀田総合病院あわせて1,700床規模でのトライアル導入を開始したことをお知らせいたします。これにより、カルテデータからの「退院サマリー」「転科サマリー」「紹介状(診療情報提供書)」といった医療用文書の自動生成を通して、医療現場の大きな負担となっている複数の文書作成業務を大幅に軽減することで、医療従事者の業務効率化と医療現場の負担軽減に寄与してまいります。

・生成AIによる自動医療文書作成システム『NEXT Stage Document Assistant』
https://txpmedical.jp/service/next-stage-document-assistant/



■医療現場の課題と開発の背景
近年、働き方改革の推進に伴い業務時間の削減が求められる一方で、医療従事者の業務負担は増大を続け、なかでも医療文書作成にかかる時間がその大半を占めていることが明らかとなっています。(※1)。医師は対象患者に関する入院中の記録を、初療記録・診療記録・手術記録・画像データ・検査データといった形ですべて収集する責務があり、それらをもとに医療文書を診療の合間や勤務時間外で作成しているのが現状です。

文書作成をサポートする手段として、生成AIを用いたさまざまな取り組みが存在するものの、「医療文書としての質を担保しにくい」、もしくは生成AIがクラウド環境上で動作することを前提としているため、「電子カルテがインターネットと分離して運用される」「日本の多くの病院の実運用に即さない」といった課題を抱えています。

※1…病院勤務医の診療に係る事務作業の時間は、最大4時間弱。(平成30年7月9日「第8回 医師の働き方改革に関する検討会 資料4」より)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000331107.pdf

NSDAの仕組みフロー図

■NEXT Stage Document Assistant(NSDA)について
『NEXT Stage Document Assistant(NSDA)』は、入院から退院までの診療に関する一連の情報を基に、生成AIが自動で「退院サマリー」「紹介状(診療情報提供書)」「診断書」などの各種医療文書を作成し、質を担保した医療文書の自動生成をオンプレミス環境で実現する業務支援システムです。 TXP Medicalは、2024年4月の厚生労働省「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)」の、「AI(人工知能)ホスピタル実装化のための医療現場のニーズに即した医療 AI 技術の開発・実証」(※2)において、日本屈指の大規模病院である横須賀共済病院の協力の元、NSDAの基礎となる技術を開発し、この度社会実装フェーズとして製品リリースするとともに、横須賀共済病院に加えて亀田総合病院でのトライアル導入を発表する運びとなりました。

※2…採択案件の詳細:https://txpmedical.jp/news/2p5XguLhpmbHuaWZvgSgFb/

医師の書類業務について、NSDA導入前、導入後比較

【NEXT Stage Document Assistantの特長】
1.医師エンジニアによる開発
医療現場の実情を深く理解する現役医師エンジニアが開発を主導。ルールベースのアルゴリズムと生成AIを組み合わせることで、医療情報としての正確性、カスタマイズ性の向上、コスト削減を実現しました。
2.抽出データの正規化
DWHを仲介することで、同一のアルゴリズムで利用可能に。類似製品と比較して安価なコストを実現。
3.オンプレミス環境で動作
本システムはインターネット接続を必要とせず、院内環境での運用が可能です。これにより、電子カルテ系とクラウド型システムのネットワーク連携に関わるセキュリティリスクを回避し、既存の医療機関のIT環境を変えることなく導入できます。

NSDAの3つの特徴

【NEXT Stage Document Assistant 紹介動画】