医療・医薬・福祉

量子コンピューティング:ベーリンガーインゲルハイムとGoogleが医薬品研究開発に関して提携

日本ベーリンガーインゲルハイム

- 量子コンピューティングは、将来的に新しい医薬品を患者さんに届けるための創薬を大幅に加速し、最適化する可能性をもたらす
- 両社の研究者が協力し、量子コンピューティングの分子動力学シミュレーションへの応用に新境地を開拓
- ベーリンガーインゲルハイムは、一流のエキスパートによる専用Quantum Labを設立

2021111日 ドイツ/インゲルハイムおよび米国カリフォルニア州マウンテンビュー
ベーリンガーインゲルハイムは本日、Google Quantum AI(以下、「Google」)と提携契約を締結し、医薬品研究開発(R&D)、特に分子動力学シミュレーションにおける量子コンピューティングの最先端使用事例の研究および実施に重点を置いて活動していくことを発表しました。新たなパートナーシップでは、コンピュータ支援ドラッグデザインおよびin silicoモデリングの分野におけるベーリンガーインゲルハイムの専門知識と、量子コンピュータおよびアルゴリズムの主要開発者の1社であるGoogleの豊富なリソースを統合します。ベーリンガーインゲルハイムは、量子コンピューティングに関してGoogleと協業する世界初の製薬会社です。今回のパートナーシップは、3年間にわたり、ベーリンガーインゲルハイムが新設したQuantum Labと共同で実施されます。

ベーリンガーインゲルハイムの財務担当取締役のMichael Schmelmerは、次のように述べています。「このたび、量子コンピューティング分野のトップ技術企業であるGoogleと協業することになり、たいへん嬉しく思います。量子コンピューティングによって、製薬業界の研究開発プロセスが大幅に加速し、向上する可能性があります。量子コンピューティングは、まだ新興の技術です。しかし、この技術は、今後、革新的・画期的な医薬品を人と動物にもたらすために役立つと確信しています」

この新たな提携により、ベーリンガーインゲルハイムの有望なパイプラインを効果的に活用、かつ加速させ、最終的には、画期的な治療法を必要とする患者さんに提供するための包括的なデジタルトランスフォーメーションの一部となります。ベーリンガーインゲルハイムは、病気とその原因、バイオマーカー、デジタル療法の理解を深めるべく、人工知能(AI)、機械学習、データサイエンスなどの重要分野を含む広範なデジタル技術への投資を大幅に強化しています。

Googleの量子アルゴリズム責任者のRyan Babbush氏は、次のように述べています。「量子コンピューティングの最も自然で変革的な応用例として、分子システムの厳密なモデリングが広く想定されています。そのため、Googleは、ベーリンガーインゲルハイムと提携し、量子化学シミュレーションの使用例や使用法を研究していきます。ベーリンガーインゲルハイムは、優れた量子コンピューティングチームと、製薬分野におけるこれらの能力のリアルワールド応用例に関する深い専門知識を兼ね備えています」

すでにコンピューティングアプローチは、革新的な新薬をデザイン・開発する際の不可欠な要素となっており、人と動物の健康改善に大きく貢献しています。しかしながら、そのアルゴリズム構造が原因となり、現在のコンピュータでは、医薬品研究開発の早期段階で必要になる非常に複雑な多くの問題を解決し、最も重要である疾病機序に関連する分子をシミュレートして分析することはできません。量子コンピューティングは、現在よりもはるかに多くの分子を正確にシミュレートして比較することができるため、幅広い病気に対する革新的な医薬品を生み出せる可能性があります。

ベーリンガーインゲルハイムのイノベーションユニット担当取締役、Michel Pairは、次のように述べています。「重大なアンメットメディカルニーズを抱える病気に対する画期的な新薬を研究開発することこそ、ベーリンガーインゲルハイムの存在意義です。Googleと共に、量子コンピューティングをバイオ医薬品の研究開発に応用し、世界中の患者さんのために医学の進歩に重要な貢献をもたらし続けることを目指します」

Google Quantum AI PartnershipsのMarkus Hoffmann氏は、次のように述べています。「量子研究活動におけるベーリンガーインゲルハイムのソートリーダーシップに感銘を受けました。量子研究チームを編成し、オープンリサーチに取り組むまでにそれほど時間がかからなかったのはそのためです。今回、基礎研究分野に共同で取り組み、従来の方式に囚われることなく今後10年程度のうちに問題を解決したいとの共通の展望をもって臨みます」

ベーリンガーインゲルハイムは、今後数年間に、量子コンピューティングの可能性を最大限に引き出すため、多額の投資を行う予定です。すでに専門のQuantum Labを設置し、学術界、産業界、量子プロバイダから一流の量子コンピューティングエキスパートを採用しました。産業界および学術界とのパートナーシップにより、それぞれのチームを補完します。主にベーリンガーインゲルハイムのイノベーションユニットおよびIT部門がエキスパートの業務をサポートします。

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムの中核をなすのは、人と動物のためにより良い医薬品をお届けすることであり、生活を変える画期的な医薬品や治療法を開発していくことが当社の使命です。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持しています。将来のヘルスケアにおける課題を見据え、ベーリンガーインゲルハイムが最大限の力を発揮できる分野で貢献できるよう、長期的な視点をもって邁進していきます。

ベーリンガーインゲルハイムは、世界有数の研究開発主導型の製薬企業として、51,000人以上の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。2019年度、ベーリンガーインゲルハイムは約190億ユーロの純売上高を達成しました。研究開発に約35億ユーロを投じてイノベーションに注力し、生命を救いクオリティオブライフ(生活の質)を向上させる新しい医薬品の創出に注力しています。

ベーリンガーインゲルハイムはパートナーシップを重視し、ライフサイエンス分野における多様な知見を活かして科学的な可能性を広げていきます。様々な協働を通じて、現在そして未来の患者さんの生活を変えるような画期的な治療法を提供していきます。

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が1月11日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)
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