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「国立がん研究センター中央病院」と「おいしい健康」が、がん患者の味覚障害に適応した食生活支援AIに関する共同研究を開始

おいしい健康
データによる食と健康・医療の最適化を実現するヘルスケア・スタートアップ、「株式会社おいしい健康」は、このたび、国立がん研究センター中央病院頭頸部内科科長(消化管内科医長併任)加藤健先生、栄養管理室室長 土屋勇人先生と「化学療法を実施するがん患者の味覚障害と栄養状態改善を目的としたスマートフォンサイトの実施可能性と有用性を検討する前向き介入研究」(以下、本研究)を開始しました。





■実施の背景
日本における成人の死因の第一位はがんであり、現在日本国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなる一方、治療技術の進化により5年生存率が向上し、がんと共に生きる方は増加。近年では約600万人にのぼります。

切除不能・再発がん、手術前後に行われる「化学療法」は、その有効性と引き換えにがん患者の生活に大きな影響をもたらします。味覚障害(味覚変化)はその代表例です。

2011年に国立がん研究センター中央病院が行った調査では、がん患者の3人に1人が「味覚変化がある」と回答し、うち6割が化学療法を受けている患者であることが分かりました。さらに味覚変化を生じていても、それが化学療法によるものと認識していないがん患者もいるため、味覚に問題を抱えている方はさらに多いと推察されます。

味覚障害に伴う食生活の変化はがんの治療成果に影響を及ぼすことからも、食生活の質を保つことはがん患者の生命予後を改善する可能性も秘めていると考えられます。
このような背景から、国立がん研究センター中央病院と株式会社おいしい健康は「がん患者の味覚障害に適応した食生活支援AI」の開発を最終目標とし、本研究を共同で開始いたします。



■方法と意義
本研究では化学療法中のがん患者から「食事の味の感じ方、満足度」についてご回答いただいたデータを収集し、味覚障害にあっても喫食可能な食事(材料、物性、温度など)および生活環境因子を解析していきます。得られた結果をもとに、将来的にはがん患者さんの味覚障害に適応した食生活支援AIを開発・実装し、患者の栄養状態の改善およびQOL向上に貢献することを目指します。



■研究代表者プロフィール・コメント
加藤 健 (国立がん研究センター中央病院頭頸部内科科長(消化管内科医長併任)




コメント:
「抗がん剤の進歩により、進行がんであっても、がんと共存しながら日常生活を送る時代となってきました。日々の食を楽しむということは、日常生活の中においても重要な部分ですが、治療や、病気により影響を受けやすい部分でもあります。がんの治療を行いながらも日常生活を豊かに過ごすために、この研究を企画いたしました。おいしい健康さんの持つ膨大なレシピ、食に対するデータが、がん治療を受ける患者さんの前向きな気持ちを支えてくれると期待しています」

略歴:
1995年 医師免許取得
2004年 国立がんセンター中央病院がん専門修練医
2006年 国立がんセンター中央病院消化管内科医師
2012年 国立がん研究センター中央病院消化管内科医長
2020年 国立がん研究センター中央病院頭頸部内科科長
専門:消化管がんの化学療法、上部消化管がんの臨床試験





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