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介助犬トレーニングを中部国際空港セントレアで実施!

社会福祉法人 日本介助犬協会
(社福)日本介助犬協会の介助犬の候補犬が今回で5回目となる中部国際空港セントレアでのトレーニングを行った。





(社福)日本介助犬協会(以下、協会)では、肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作の補助を行う介助犬の育成を行っている。
介助犬の候補となる犬たちは1歳を過ぎると訓練センターに入所し、トレーニングを開始する。トレーニング期間は約1年間。介助犬になる為に屋内だけではなく、介助犬ユーザーが実際に行く場所を想定してスーパーや飲食店、電車やバスなどの公共交通機関を体験する。空港でのトレーニングもその一つだ。
東海地方の空の玄関口である中部国際空港セントレアは日本の空港で初めて介助犬トレーニングの受け入れを開始した。2018年11月には「中部国際空港株式会社」と「社会福祉法人日本介助犬協会」の間で「介助犬訓練のための施設利用」を含めた「提携に関する調印書」への調印を行っており、今回が5回目のトレーニング実施となる。

空港内でのトレーニングの様子

今回は空港のターミナル、ショップ、そして実際の飛行機が展示されているフライトオブドリームス内を車いすに乗った介助犬トレーナーと介助犬の候補犬が歩きながら体験した。多くの人が行き交う場所を歩くことも普段は目にしないスーツケースを見ることも動く歩道に乗ることも犬たちにとっては新しい刺激となる。様々な刺激の中でも犬たちは尻尾を振りながらトレーナーと並んで普段通りに落ち着いて歩く姿が見られた。
介助犬トレーナーは、セントレアでのトレーニングを終えて「介助犬の候補犬たちにとって、日常とは異なる様々な刺激や状況がある空港でのトレーニングは必要不可欠です。実際に介助犬になった際には使用者とともに空港や飛行機を利用することも想定されるため、トレーニングの場を提供してくださることに感謝しています。また、空港を利用される方々へも“介助犬“の存在を知って頂けるきっかけとなったと感じています。貴重な機会をありがとうございます。」とコメントした。
空港といった特別な場所でのトレーニングは介助犬の候補犬にとって大きな成長に繋がったことだろう。

写真提供:中部国際空港


- 介助犬とは
手足に障がいのある肢体不自由者をサポートする。落としたものを拾う、転倒時などの緊急時の連絡手段の確保として携帯電話を持ってくる、靴や靴下を脱がせる、など障がい者のニーズに合わせて介助作業を行う。全国には現在57頭(2025年4月現在)が活動しており、盲導犬・聴導犬とともに身体障害者補助犬として、障がい者の自立や社会参加を促進する存在となっている。






(介助犬に関する動画)