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クリーブランド・クリニックとIBM、医療とライフサイエンスにおける発見を加速するための画期的な10年間の提携を発表

日本IBM
・IBMのハイブリッドクラウド、ハイパフォーマンス・コンピューティング、AI、および量子コンピューティングのテクノロジーが、新たに開設されたクリーブランド・クリニックのGlobal Center for Pathogen Research & Human Health(病原体研究および人間の健康のためのグローバル・センター)の基盤に ・IBMは、同社として米国で初となる民間部門向けの、オンプレミスの量子コンピューター・システムを、クリーブランド・クリニックで導入することを計画。またクリーブランド・クリニックも、初の1,000量子ビットを超えるIBMの次世代量子システムを、数年以内に受け取る予定


[米国ニューヨーク州アーモンクおよびオハイオ州クリーブランド – 2021年3月30日(現地時間)発]

クリーブランド・クリニックとIBMは、ハイブリッドクラウド、AIおよび量子コンピューティングのテクノロジーに基づくハイパフォーマンス・コンピューティングの利用を通じて医療とライフサイエンスにおける発見を抜本的に加速することを目的とした、クリーブランド・クリニックとIBMの共同センター、Discovery Acceleratorを設立するための10年計画の提携を発表しました。

このコラボレーションにより、倫理的かつプライバシーを保護する方法でのビッグデータによる医学研究、患者のケアに関する発見、および新型コロナウイルスの世界的流行などの公衆衛生に対する脅威に対する新たなアプローチを可能にする、堅固な研究および臨床のインフラストラクチャーの構築が期待されています。Discovery Acceleratorを通じて、研究者は、先進の計算テクノロジーを使用して、ゲノミクス、単一細胞トランスクリプトミクス、公衆衛生、臨床応用、創薬などの分野において、新設のGlobal Center for Pathogen Research & Human Healthで研究の強化につながるデータの生成と分析を行う予定です。

この協業の一環として、IBMは、同社として米国で初となる民間部門向けの、オンプレミスのIBM(R) Quantum System Oneを、クリーブランドにあるクリーブランド・クリニックのキャンパスに設置する予定です。また同社では、今後数年内に、IBMでは初の1,000量子ビット超の次世代量子システムを、同じくクリーブランドを拠点とするクライアントの施設に設置する計画です。この量子プログラムは、大学、政府、産業界、スタートアップおよびその他の関連組織との積極的な協業を意図したものとなります。そこでは、量子に関するスキルの進展とセンターの使命に重点を置き、クリーブランド・クリニックのグローバルな取り組みを、ライフサイエンスのための新たな量子エコシステムの基礎とするべく活用します。

クリーブランド・クリニックのCEO兼プレジデントで医学博士であるトム・ミハリェヴィッチ氏は、次のように述べています。「この画期的な協業を通じて、私たちは未来を現実のものとするまたとない機会を手にします。これらの新しいコンピューティング・テクノロジーは、ライフサイエンスにおける発見に大変革をもたらすことができます。Discovery Acceleratorは、私たちの名高いチームが将来を見通したデジタル・インフラストラクチャーを構築することを可能にして、医療に変革をもたらす一方で、将来の職員に対するトレーニングを提供するとともに、私たちの経済を成長させる可能性もあります」

IBM最高経営責任者(CEO)兼取締役であるアービンド・クリシュナは、次のように述べています。「新型コロナウイルスの世界的流行は、科学上の発見の歴史における最大規模の競争を引き起こしました。それは、これまでにない俊敏性とスピードが求められるものです。同時に、科学は、それ自身の変化を経験しつつあります。ハイパフォーマンス・コンピューティング、ハイブリッドクラウド、データ、AI、および量子コンピューティングが、科学上の発見における積年のボトルネックを打ち破るために新たな形で使われつつあります。クリーブランド・クリニックと当社の新たな協業により、医療とライフサイエンスにおける同クリニックの世界的に名高い専門知識とIBMの次世代テクノロジーが結合して、科学上の発見が迅速化されるとともに、その発見の範囲がこれまでにないほど拡大します」

オハイオ州の副知事で、InnovateOhioの理事であるジョン・ハステッド氏は、次のように述べています。「量子は不可能を可能にします。また知事と私が今年、Cleveland Innovation District(クリーブランド・イノベーション特区)を発表した際、これは前進することを私が期待した一種の革新的な投資でした。これらの偉大な2つの機関による提携により、クリーブランド、そしてオハイオ州は、先進の医療と科学研究の中心地となり、患者に対する治療の選択肢を向上させ、医療における最大の課題のいくつかを解決するまたとない機会が生まれることになります」

Discovery Acceleratorは、Cleveland Innovation Districtの一部として先月発表された、クリーブランド・クリニックが新設したGlobal Center for Pathogen Research & Human Healthのテクノロジー基盤の役目を果たします。同センターは、オハイオ州、Jobs Ohioおよびクリーブランド・クリニックからの5億ドルに及ぶ投資に支えられ、ウイルス性の病原菌、ウイルス誘発性のがん、ゲノミクス、免疫学および免疫療法の知見を広げることに重点を置いた研究チームを統括しています。同センターでは、クリーブランド・クリニックの既存のプログラムと専門知識を足場として、免疫学、がん生物学、がん免疫療法および感染症研究、さらにはテクノロジーの開発と教育における世界的なリーダーを新たに採用しています。研究者たちは、新たな病原体やウイルス関連疾患に関する調査、準備および防御についての重要な仕事の拡大を目指します。

発見の加速
さまざまなボトルネックによって、これまで科学の進歩のペースは制限されてきました。研究者たちは、AIや量子コンピューティング、ハイブリッド・クラウド技術を活用することで、これらのボトルネックを打破しようとますます努力しています。新しい技術により、ディープサーチやAI、量子強化シミュレーション、生成モデル、クラウド・ベースのAIを活用したオートノマス・ラボなど、発見の加速が可能になりつつあります。これらのイノベーションを組み合わせて活用することによって、新世代の情報技術が促進され、科学に重要な進展がもたらされます。IBMは、さまざまな研究および商用技術、教育、ツールの利用を可能にして、クリーブランド・クリニックが医療およびライフサイエンスにおいて発見を加速できるよう支援します。こうしたIBMの取り組みには、研究者が新しい分子をリモートで設計および合成できるAIモデルとロボットを統合したクラウド・ベースのプラットフォームであるRoboRXN (https://rxn.res.ibm.com/rxn/robo-rxn/welcome) 、医薬品設計や試験の開発、創薬に必要な分子標的の発見を加速するためのウイルスゲノムと細菌ゲノムの分子的特徴を明らかにする新しいアプローチを採用したクラウド・ベースのレポジトリーおよび研究ツールであるIBM Functional Genomics Platform (https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3112925-1&h=1557269722&u=https%3A%2F%2Fs2s-omxware.us-south.containers.appdomain.cloud%2Fhome&a=IBM+Functional+Genomics+Platform) 、研究者が構造化データや非構造化データに迅速にアクセスできるようにするDeep Search、研究者がワークロードをクラウドに「バースト」して、必要なリソースにスケーラブルにアクセスできるようにするハイパフォーマンス・ハイブリッドクラウド・コンピューティング技術が含まれます。

IBM Quantumフラッグシップ・プログラム
量子コンピューティングは、医薬が飛躍的に進歩する基盤となり、新薬開発を促進し得る新しい分子の発見など、医療における主要な課題に大きな影響を及ぼす可能性を秘めています。また、医療の最も大きな課題の核心にある複雑なデータから深い洞察を引き出す能力を強化します。

Discovery Acceleratorは、量子コンピューティングを前進させるためにIBMが長年かけて築いたロードマップを活用し、医療およびライフサイエンスの研究者と医療関係者が革新的な機能を使用することを可能にします。クリーブランド・クリニックは、オンプレミスの量子システムに加えて、20を超えるIBMの量子システムにもクラウドでアクセスできるようになります。IBMは、初となる次世代の1,000量子ビット以上の量子システムを2023年に発表することを目指しており、クリーブランド・クリニックが、初の民間部門向けオンプレミス・システムの拠点となる予定です。

オハイオ州における量子スキルの構築
このプログラムの重要な役割として、将来の人材の教育と経済発展に向けた雇用創出に重点的に取り組む予定です。この10年に及ぶコラボレーションには、量子コンピューティングに関連した教育と人材開発の機会も含まれます。

この革新的な教育カリキュラムは、高校生から専門家レベルまでの参加者に向けて作成され、データサイエンスと量子コンピューティングにおけるトレーニングおよび認定プログラムを提供し、将来の最先端データ科学研究に必要な技能を有する人材を養成します。クリーブランド・クリニックとIBMは、研究シンポジウムとワークショップを開催し、教育機関、業界、政府、および一般に向けて、IBMと学術研究者による合同セッションを行う予定です。

以上

クリーブランド・クリニックについて
創立100周年を迎えるクリーブランド・クリニックは、臨床および病院でのケアと研究および教育を統合した、複数領域を扱う非営利のアカデミック・メディカル・センターです。オハイオ州クリーブランドに所在するこのメディカル・センターは、協力、思いやり、イノベーションの原則に基づいて優れた患者ケアを提供するというビジョンの下、1921年に4人の高名な医師によって創立されました。クリーブランド・クリニックは、冠動脈バイパス術や米国初の顔面移植手術をはじめとしたさまざまな医療技術における飛躍的進歩で先駆者となっています。U.S.ニューズ&ワールド・レポートは、年次調査の「America's Best Hospitals(米国病院ランキング)」で米国最高の病院の一つとして常にクリーブランド・クリニックを挙げています。クリーブランド・クリニックで働く世界中の70,800人の従業員のうち、4,660人以上が医師および研究者、18,500人以上が登録看護師と高度実践提供者、140人以上が医療専門家および副専門家です。クリーブランド・クリニックの医療システムは6,500病床数を持ち、その中にはクリーブランド市街地に近い173エーカーを誇るメイン・キャンパス、19か所の病院、220か所を超える外来患者用施設の他、フロリダ州南東部、ネバダ州ラスベガス、カナダのトロント、アラブ首長国連邦のアブダビ、英国のロンドンといった拠点が含まれています。2020年、クリーブランド・クリニックの医療システム全体における外来患者数は合計で870万人、入院・観察者数は273,000人、手術症例数は217,000件にのぼりました。米国のあらゆる州および185か国から治療のために患者が訪れています。クリーブランド・クリニックに関する詳しい情報は、https://my.clevelandclinic.org/ をご参照ください。また、Twitterアカウントはhttps://twitter.com/ClevelandClinic です。最新情報や各種資料は、https://newsroom.clevelandclinic.org をご参照ください。

IBMについて
IBMに関する詳しい情報は、https://www.ibm.com/(US)をご参照ください。
IBMの将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。

IBM Quantum Computingについて
詳細は、https://www.ibm.com/jp-ja/quantum-computingをご覧ください。

当報道資料は、2021年3月30日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-03-30-Cleveland-Clinic-and-IBM-Unveil-Landmark-10-Year-Partnership-to-Accelerate-Discovery-in-Healthcare-and-Life-Sciences (英語)

IBM、ibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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