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コロナ禍の人道援助を考える 「人道援助コングレス東京 2021」を開催

国境なき医師団
~人道援助の未来――真に、“誰一人取り残さない”ために~ 5月13日、14日 オンライン開催

国境なき医師団(MSF)と赤十字国際委員会(ICRC)は、人道援助をめぐる諸問題を共に考える「人道援助コングレス東京 2021」を、5月13日、14日に共同開催します。「人道援助の未来――真に、“誰一人取り残さない”ために」をテーマに、人道援助の現場を知る識者が、紛争ぼっ発から10年が経ったシリア、気候変動が紛争犠牲者にもたらす諸問題、コロナによる女性と子どもの健康への二次的影響について問題提起し、「未来」を見据えた活発な意見交換を促します。


エチオピア北部ティグレ州での武力紛争から逃れ、隣国スーダンのアル・タニデバのキャンプに避難してきた難民=2021年1月10日撮影 (C) MSF/Ehab Zawati

世界規模のコロナ禍にあって、もともと弱い立場に置かれてきた人びとがより困難な状況に直面しています。難民・移民の受け入れは停止あるいは減少し、移動制限などにより、援助を必要とする人びとへのアクセスや物資運搬が妨げられ、これまで以上に人道援助が届きづらい状況が生まれています。また、コロナ対応に必要な医療物資やワクチンは一部の国による争奪戦が繰り広げられ、紛争地で暮らす人びと、国内避難民や難民への公平な分配には程遠い現実が露呈しています。

昨年、MSFが立ち上げた「人道援助コングレス東京」。第2回となる今回はICRCと共催し、国際協力にかかわる関係者(実務者、研究者等)間の対話を促すだけでなく、国際協力分野の学生や人道問題を報道するメディアをはじめ、人道援助に関心を持つすべての方に参加していただき、多角的に議論を盛り立て、未来への提言につなげることが狙いです。

<開催概要>


日時: 5月13日(木)17:00-21:30、5月14日(金)17:00-21:40
言語: 日英同時通訳あり
募集人数: 最大1000人
参加費: 無料
詳細・申し込み: https://www.msf.or.jp/congress
申し込み締め切り: 5月14日(会議終了時まで)
問い合わせ: jindo@tokyo.msf.org


<プログラム>

5月13日(木)

17:00-17:10
オープニング

・開会挨拶:クリスティーン・チポラ(ICRCアジア大洋州局長)

17:10-18:20
オープニングセッション:人道援助の未来――真に、“誰一人取り残さない”ために

・内容:「人道援助の未来――真に、“誰一人取り残さない”ために」のテーマのもと、現在の人道援助において、ICRC、MSFそれぞれが抱える課題を提起し、参加者とともに討議を行う。
・パネリスト:
 レジス・サビオ(ICRC駐日代表)
 村田 慎二郎(MSF日本事務局長)
・モデレーター:榎原美樹(NHK国際放送局エグゼクティブ・ディレクター)

19:30-21:30
セッション1:破壊と喪失の10年―シリアが背負う大きな代償

・内容:紛争ぼっ発から10年。今世紀最大の人道危機の一つであり、今なお1200万を超える人びとが国内外で避難生活を余儀なくされている。シリア国内・近隣諸国で人道援助を行うICRC、MSF、そして当事者の声を交え、破壊と喪失の10年を振り返り、現在も続くカオスと人道援助が直面するチャレンジを改めて紐解く。
・パネリスト:
 ハムザ・アルカーディブ(医師、人道活動家、映画アクション・フォー・サマ 邦題「娘は戦場で生まれた」出演)
 フィリップ・シュぺーリ(ICRCシリア代表部首席代表)、他
・モデレーター:貫洞欣寛(BuzzFeed Japan News編集長)

5月14日(金)

17:00-18:30
セッション2 : 気候変動と紛争:大地が干上がる時

・内容:紛争地のコミュニティーは、気候変動による干ばつや洪水、環境破壊を受けてさらに追い詰められていく――。ICRCの報告書『大地が干上がる時』をもとに、気候変動というグローバル課題に対し、人道と開発の両セクターはいかに連携ができるか。「ネクサス」や「シナジー」の可能性も探り、実質的な議論を展開する。
・パネリスト:
 キャサリン-ルーン・グレイソン(ICRC政治顧問)
 石渡幹夫(国際協力機構<JICA>国際協力専門員―防災・水資源管理、東京大学新領域創成科学研究科客員教授)、他
・モデレーター:ドナ・ラグダミオ(国連防災機関上級政治顧問)

19:30-21:30
セッション3:女性・子どものヘルス分野における数十年の成果からの大幅な後退:新型コロナウイルス感染症の二次的影響

・内容:新型コロナは女性や子どもたちの保健サービスの提供に深刻な支障をあたえ、間接的な影響は壊滅的なものとなる可能性がある。必要不可欠な医療や保護へのアクセスやサービスの提供を再開し、本来であれば防ぐことのできる苦痛や死の増加を回避することが、これまで以上に重要となっている。
・パネリスト:
 勝部まゆみ(公益財団法人ジョイセフ業務執行理事・事務局長)
 オルワケミ・オグンディペ(小児科医、小児医療アドバイザー、MSF)、他
・モデレーター:クララ・ファン・ヒューリック(小児科医、MSF日本医療アドバイザー、インターナショナル・ガイドライン・プロダクションチーム)

21:30-21:40
クロージング

閉会挨拶:久留宮 隆(MSF日本会長)


アフリカのマリで苗を植える農夫。西アフリカでは2100年までに平均気温が3.3℃上昇すると予測されていて、漁業や農業、牧畜業への影響が懸念される  (C)ICRC/TURPIN, Samuel

国境なき医師団(MSF)について
民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けている。現在、世界約70の国と地域で、医師や看護師をはじめ4 万5000人のスタッフが活動(2019年実績)。1971年にフランスで設立、1992年には日本事務局が発足した。日本国内では、援助活動に参加する人材の採用・派遣、人道危機や医療ニーズを伝える証言・広報活動、現地医療活動を支える資金調達などを行っている。

赤十字国際委員会(ICRC)について
「敵味方の区別なく、傷ついた人はすべて救う」という理念のもと、1863年に永世中立国のスイス・ジュネーブで発足。政府、反政府勢力、ゲリラ勢力などすべての紛争当事者と対話し、戦時の決まりごとである国際人道法の守護者として、戦禍の人々に寄り添い、命と尊厳を守る役割を与えられている。その活動は多岐にわたり、生活の自立支援や食料・水・避難所の提供、離散家族の連絡回復・再会支援事業、戦争捕虜や被拘束者の訪問、戦傷外科やトラウマケアなど。現在、約2万人の職員が100カ国で、「公平・中立・独立」を原則に活動を展開中。
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