医療・医薬・福祉

開発中の配合吸入剤QVM149がコントロール不良の喘息患者を対象とした第III相IRIDIUM試験において良好な治療結果を示した

そーせいグループ株式会社

当社グループは、ノバルティス社がIRIDIUM試験(第III相臨床試験)から得られた良好な試験結果を発表しましたので、お知らせいたします。


長時間作用性β2刺激薬およびコルチコステロイド(LABA/ICS)吸入剤による治療でコントロール不良であった喘息患者において、1日1回吸入の配合吸入剤QVM149(インダカテロール酢酸塩、グリコピロニウム臭化物*およびフランカルボン酸モメタゾン、以下IND/GLY/MF)が、QMF149(インダカテロール酢酸塩およびフランカルボン酸モメタゾン、以下IND/MF)に対し優れた呼吸機能改善効果を示しました1。


主要評価項目の達成基準として、QVM149はQMF149に比較して26週投与終了後におけるトラフFEV1(1秒量:努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量)を有意に改善しました。 QVM149の忍容性は概ね高く、安全性成績は投与群間で同程度でした1。


副次的評価項目の中でも重要である喘息コントロール質問票7(ACQ-7)スコアがQMF149に比較してQVM149はより高い改善を示しました。ACQ-7は26週投与終了時にベースラインから臨床的意義のある改善を示しましたが、本副次的評価項目は達成されませんでした1。別の副次的評価項目として、IRIDIUM試験では喘息増悪率の低下が評価され、QVM149は、確立されたLABA/ICS標準治療(サルメテロール/フルチカゾン50/500 μg 1日2回投与)と比較して、中等度から重度、および重度の喘息増悪率の相当程度の低下が観察されました1。


IRIDIUM試験の詳細な結果は、今後開催される医学学会で発表されます。


既に発表の通り、QVM149の医薬品販売承認は、2019年5月に欧州医薬品庁に申請済みです。QVM149は、サルメテロール/フルチカゾンおよびチオトロピウムの併用を比較検討する第IIIb相ARGON試験も実施中です3。ARGON試験の結果は、データ分析後に発表予定です。


* 2005 年 4 月、当社および Vectura Group PLCは、グリコピロニウム臭化物の用途および製剤の知的財産権に関する独占的ライセンスをノバルティス社に許諾しています。ノバルティス社は、QVM149の開発・販売に対する責任を負います。契約に基づき、当社は、一定の開発および販売高の目標の達成に応じたマイルストン、およびQVM149の商業化が成功した場合の販売高に応じたロイヤルティを受領する権利を有しています。なお、本日の当発表によるマイルストンの支払いは発生しないため、2019年12月期の当社連結業績に直接的な影響はありません。


当社会長兼社長CEOである田村眞一は次のように述べています。「新規吸入配合剤であるQVM149が、他剤によるコントロールが困難な喘息患者さまにとって、新たな治療法の選択肢となる可能性を裏付ける有望な臨床データが、引き続き得られていることを喜ばしく思います。本試験およびARGON試験を含めた他の試験からのさらなる結果を楽しみにしており、患者さまにとってのQVM149の臨床的有用性がさらに示されることを期待しています。」


ノバルティス社によるQVM149のより広範な開発プログラムのさらなる臨床データは、欧州呼吸器学会(ERS)国際会議2019(9月28日から10月2日にスペインのマドリッドで開催)で発表されています。要旨およびポスターはERS国際会議2019のウェブサイトでご覧いただけます。


IRIDIUM試験について
IRIDIUM試験は、喘息患者を対象に、QVM149(IND/GLY/MF)の有効性および安全性をQMF149(IND/MF)と比較する第III相、多施設共同、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験です。この試験は、コントロール不良の喘息患者を対象に、2つの異なる用量のIND/GLY/MF(150/50/80 μgおよび150/50/160 μg)の有効性および安全性を、それぞれに対応する2つの用量のIND/MF(150/160 μgおよび150/320 μg)と比較することを目的としており、呼吸機能検査および喘息コントロール状態によって評価されます。


患者全員が、一定の中用量から高用量のLABA/ICSによる治療を受けているにもかかわらず、スクリーニング時に症状を示している必要がありました。成人男性および女性の喘息患者約3,092例を、以下の投与群に無作為に1:1:1:1:1(1投与群当たり約618例)に割り付けました1:

IND/GLY/MF 150/50/80 μg(1日1回)
IND/GLY/MF 150/50/160 μg(1日1回)
IND/MF 150/160 μg(1日1回)
IND/MF 150/320 μg(1日1回)
サルメテロール/フルチカゾン(SFC)50/500 μg(アキュヘラー(R)を用いて1日2回)



この研究の主要評価項目は、喘息患者における26週間の投与後のトラフFEV1(治験薬の最終投与からおよそ24時間後に測定する1秒量)の改善に関して、すべて1日1回投与のIND/MF 150/160 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/80 μg、もしくはIND/MF 150/320 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/160 μgのいずれかの優位性を示すことでした。


主要な副次的評価項目は、喘息患者における26週間投与後の喘息コントロール質問票7(ACQ-7)の改善を評価するもので、IND/MF 150/160 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/80 μg、もしくはIND/MF 150/320 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/160 μgのいずれかの優位性を示すことでした。


他の副次的評価項目として、憎悪率の低下に関して評価を行っていました。IND/MF 150/160 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/80 μg、およびIND/MF 150/320 μgに対するIND/GLY/MF 150/50/160 μgの比較です。SFC(50/500 μg)に対するIND/GLY/MFの両方の用量での増悪率も測定されました。


当試験で測定されたすべての評価項目に関する全情報は、ClinicalTrials.gov(識別子:NCT02571777)でアクセスできます。


コントロール不良の喘息について
既存治療にもかかわらず症状のコントロールが不十分であるか、頻繁に増悪する喘息の患者は、コントロール不良とみなされます。欧州呼吸器学会/アメリカ胸部学会タスクフォースおよびGlobal Initiative for Asthma(GINA)により開発されたERS/ATSガイドラインなどの国際ガイドラインで、喘息症状の頻度、発作治療薬の使用、活動制限、増悪の頻度に応じて厳格に定義されています4,5。


既存治療にもかかわらず、GINAステップ3で喘息患者の40%以上、GINAステップ4および5で45%以上がコントロール不良です4,6。コントロール不良な喘息患者は、疾患の重症度を軽視または過小評価する可能性があり、増悪、入院または死亡のリスクが高くなります7,8,9。治療法のミスマッチ、経口コルチコステロイドの安全性の問題、生物製剤の不適格性などの未解決の障害により、喘息のアンメットメディカルニーズが生み出されています10,11。


参考文献

1. Data on file.
2. Clinicaltrials.gov https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02571777. Accessed September 2019
3. ClinicalTrials.gov Identifier: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03158311.
Accessed September 2019
4. Chung KF et al. International ERS/ATS guidelines on definition, evaluation and treatment of severe asthma. Eur Respir J. 2014;43(2):343-73
5. Global Initiative for Asthma. Difficult-to-treat and severe asthma in adult and adolescent patients. A GINA pocket guide. 2019. Available from www.ginasthma.org/
6. Fang J et al. Demographic, clinical characteristics and control status of pediatric, adolescent, and adult asthma patients by GINA Step in a US longitudinal cohort.
Am J Resp Crit Care Med 2018: 197:A1903
7. Peters SP et al. Uncontrolled asthma: a review of the prevalence, disease burden and options for treatment. Respir Med 2006: 100(7): 1139-1151
8. Katsaounou P et al. Still Fighting for Breath: a patient survey of the challenges and impact of severe asthma. ERJ Open Res 2018: 4(4)
9. Price D et al. Asthma control and management in 8,000 European patients: the REcognise Asthma and LInk to Symptoms and Experience (REALISE) survey. NPJ Prim Care Respir Med 2014: 24: 14009.
10. Price D, et al. Adverse outcomes from initiation of systemic corticosteroids for asthma: long-term observational study. J Asthma Allergy. 2018: 11: 193-204
11. Albers FC et al. Biologic treatment eligibility for real-world patients with severe asthma: The IDEAL study. J Asthma 2018: 55(2): 152-160.


ブリーズヘラー(R)はノバルティス社の登録商標です。


以 上


Sosei Heptaresについて
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR(R)技術並びに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬のデザイン・研究開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは中枢神経系疾患、がん、消化器系疾患、炎症性疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。現在進行中の開発プログラムには、Allergan社との提携によるアルツハイマー病の対症療法を目的とした候補薬や、AstraZeneca社との提携によるがん治療を目的としたがん免疫療法の開発も含まれています。その他に、これまで武田薬品工業株式会社、ジェネンテック社、ノバルティス社、Pfizer社、第一三共株式会社、ペプチドリーム社、Kymab社、MorphoSys社等と提携しています。東京に本社を置き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。


「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。


詳しくは、ホームページhttps://www.soseiheptares.com/をご覧ください。

LinkedIn: @soseiheptaresco
Twitter: @soseiheptaresco
YouTube: @soseiheptaresco
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