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仏バイオベンチャーTreefrog Therapeutics、シリーズB資金調達で80億円を調達

TreeFrog Therapeutics SAS
米国および日本で幹細胞由来の細胞治療パイプライン開発および独自のC-Stem(TM)技術の展開を推進

(フランス、ボルドー/2021年9月13日)安全で安価な幹細胞由来の細胞治療法を開発し、多くの患者に提供することを目指しているフランス拠点のバイオベンチャー企業TreeFrog Therapeuticsは、本日、80億円(6,400万ユーロ)のシリーズB資金調達の成功を発表し、資金調達総額が90億円(7,000万ユーロ)に達しました。この資金調達は、フランス公共投資銀行の一部であるBpifranceラージ・ベンチャーが主導し、米国の投資会社レナード・グリーン・アンド・パートナーズ、世界的製薬会社ブリストル・マイヤーズ スクイブ、欧州のベンチャーキャピタルXAngeが参加しました。


今回の資金調達に伴い、独立取締役を務めるフレデリック・デドゥイツ博士が最高経営責任者に就任しました。また、共同創業者であるケヴィン・アレッサンドリ博士が、2022年初頭にマサチューセッツ州ボストンに異動し、新たに設立される米国子会社TreeFrog Therapeutics Inc.を率いることも発表されました。日本では、神戸に技術拠点を開設予定です。神戸ではすでに公益財団法人神戸医療産業都市推進機構(FBRI)との協力関係が構築されています。



iPS細胞を用いた幹細胞治療をより安全効率的かつ安価に行うための新技術開発に取り組んでいるフランスのバイオテック企業TreeFrog Therapeuticsは、今後数ヶ月のうちに、米国ボストンと日本の神戸にオフィスおよび研究所を開設する予定です。

2018年の設立以来日本で業務を展開しているTreeFrogは、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団CiRA_Fおよび日本再生医療学会の会員企業です。また、iPS細胞の品質に関する国際的なQC-Stemコンソーシアムの一員として、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構FBRIと連携しています。

2022TreeFrog Therapeuticsは日本子会社を設立し、神戸に技術拠点を設置します。これにより、日本国内でのC-Stem™技術の採用を推進し、日本のアカデミア、バイオック製薬企業と提携して、細胞治療のパイプライン拡大を目指します。


今回の資金調達は、生体模倣的なC-STEM™技術を臨床レベルの製造に利用し、包括的な細胞治療のパイプラインを改良し臨床応用につなげること、そして米国と日本に技術拠点を開設することに活用されます。

C-STEM™は、前例のない規模と品質を備えており、産業用バイオリアクターにおいてヒトiPS細胞(hiPSC)を指数関数的に増殖させ、すぐに移植可能な微小組織に分化させることを可能にします。米国遺伝子細胞治療学会および国際幹細胞学会の年次総会で近頃発表された結果が示すように、C-STEM™は、大規模なhiPSCの増殖時にゲノムの完全性を維持できる唯一の技術です。パーキンソン病における最高クラスの前臨床試験結果に基づき、TreeFrog Therapeuticsは2024年のヒト初回臨床試験に向けて準備を進めており、自社での事業計画および提携を通じて細胞治療のパイプラインを拡大する予定です。

「今回のシリーズB資金調達およびフレデリックの就任により、TreeFrog Therapeuticsは新たな局面を迎えます。フレデリックは25年以上にわたり、フランスおよび米国のバイオテック企業や製薬企業で、急成長する部署を率いてきました。弊社は現在、数十億ドルを運用する投資家の方々に加え、CAR-T細胞療法の開発に成功したトップテンクラスの製薬企業の支援を受けています」と、TreeFrog Therapeuticsの共同設立者かつ米国の代表取締役副社長ケヴィン・アレッサンドリ博士は述べています。「つまり、資金調達、経営基盤、ガバナンスを確保し、神戸と米国ボストンに技術拠点を展開し、2024年に患者の治療に着手するという、非常に刺激的な旅に出ることになりました」



2020年からTreeFrog Therapeuticsの独立取締役を務めるデドゥイツ博士は、ユーロネクスト・パリ上場企業PCAS社の最高経営責任者(CEO)や、低分子製造で世界をリードするSeqens CDMO社の代表取締役を数年間務めた後、最高経営責任者として同社に加わりました。それ以前は、ピエール・ファーブル・グループの代表取締役副社長、法人ライセンシング、買収・マーケットインテリジェンス、米国医薬品担当部長を務めていました。また、ヘルスケアおよびバイオテクノロジーに特化したコンサルティングおよび商取引を担うバイオネスト・パートナーズ社を共同で設立し、経営パートナーを務めました。

「TreeFrog Therapeuticsのチームはわずか2年の間に、たった700万ドルのシリーズA資金調達で、C-STEM™を研究室内からあらゆる細胞療法に適用可能な産業技術へと発展させました。弊社は、C-STEM™が多能性幹細胞増殖に用いられる既存のあらゆる技術を、規模および品質の面で上回ることを実証しました。また、パーキンソン病を対象とした弊社の細胞治療プログラムにおいて、最高クラスの前臨床データを確認しました」と新最高経営責任者フレデリック・デドゥイツ博士は述べています。「シリーズB資金調達により、弊社の研究開発への投資や能力を飛躍的に向上させ、神経変性、心疾患、代謝性疾患、血液・免疫系疾患を対象としたiPS細胞療法のパイプラインを強化することができました。弊社は、治療や技術面での連携を通じて、バイオ医薬品のトップ企業によるC-Stem™の採用を促し、安全性、有効性、コスト面でのメリットをできるだけ多くの患者に提供していきたいと考えています」

「創業以来同社が成し遂げた成果は、本当に驚異的なものです。TreeFrog Therapeuticsは、細胞治療の可能性を業界レベルで引き出し、再生医療製品をより迅速に患者に届けるという明確な目標を掲げ、3年足らずの間に、大規模な幹細胞製造のための世界最先端の数々の技術を構築することに成功しました。今回の資金調達を主導し、このような素晴らしい経営陣や投資家の方々と提携することができて大変光栄です」と、Bpifrance ラージ・ベンチャーの上級投資部長ロラン・イグレ薬学博士は発言しています。

「弊社は、細胞治療の用途を開発・拡大するというTreefrog Therapeuticsの使命を支援できることを嬉しく思います。Treefrogは、C-STEM™を開発し、ヒトiPS細胞の製造における多くのボトルネックを克服することで、細胞治療の大規模製造能力の大幅な向上という多大な成果を成し遂げました。ケヴィン、マクシム、フレデリック、そして一流の投資家グループと提携し、Treefrogの成功の加速に貢献できることを光栄に思います」と発言するのは、レナード・グリーン・アンド・パートナーズのパートナー、ピーター・ジッペリウス氏です。

「フレデリックをTreeFrogの新しい役職に迎えることができて光栄です。新たな取締役会の一員になることができて興奮しています。2019年にスタートしたTreeFrogは、画期的な技術と、すべての人に細胞治療を届けるという明確なビジョンを持っていました。しかし、より重要なのは、過去2年間にわたり、従業員が優れた業務能力を発揮したことです。私たちは、TreeFrogがバリューチェーンのあらゆる段階に影響を与える、より統合されたプレイヤーになることで、細胞治療のパラダイムシフトを推進できると確信しています」と、XAnge(シパレックス・グループ)のパートナーであるギレム・ド・ヴレジル氏は述べています。

シリーズB資金調達の一環として、ロラン・イグレ氏(Bpifranceラージ・ベンチャー)とピーター・ジッペリアス氏(レナード・グリーン・アンド・パートナーズ)が取締役会に参加し、ギリッシュ・ペンス氏(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)がオブザーバーとして取締役会に加わります。なお、取締役会議長はジャン=リュック・トレイユ氏(共同創業者)が務めます。

企業紹介動画を見る : https://youtu.be/9u_M7ja_i-g







クレジット:TreeFrog Therapeutics



TreeFrog Therapeuticsについて

TreeFrog Therapeuticsは、多くの患者に細胞治療へのアクセスを提供することを目指しているスタートアップ企業です。TreeFrog Therapeuticsが開発した高処理能の細胞カプセル化技術「C-Stem™」は、産業用バイオリアクターでの幹細胞の大量生産および分化を可能にするものです。この独自技術プラットフォームが提供するエンドツーエンドで拡張性のあるソリューションが、治療用細胞の質の飛躍的な向上、生産コストの削減に貢献します。
2018年11月にフランスのボルドーで設立されて以来、TreeFrog Therapeuticsの成長の勢いは止まることがなく、2019年の資金獲得額は1,000万ユーロ(1,170万ドル)を超えています。2020年1月には、フランスにおける最も急速に成長している技術系企業のためのエリートプログラム「French Tech 120」に参加しました。現在の社員数は50名を超え、2020年6月からは、約1,200平方メートル の最新の生産施設で活動しています。TreeFrog Therapeuticsは2020年10月、ニューヨークのガリアン賞のメディカルスタートアップアワード(Prix Galien MedStartup)を受賞しました。iPS細胞の品質に関する国際コンソーシアムに対する受賞で、ハーバード幹細胞研究所(ボストン、米国)、神戸医療産業都市推進機構(神戸、日本)、イマジン研究所(パリ、フランス)が参加しています。2021年4月、TreeFrogは世界で初めて10Lバイオリアクターで150億個の多能性幹細胞の単一バッチを製造、6.59日で276倍という空前の増幅定数を実現したと発表しました。その結果に関しては高度な再現性が確認されており、2021年の国際幹細胞学会(ISSCR)年次会合で細胞品質の卓越性を報告しました。
www.treefrog.fr



Bpifranceおよびラージ・ベンチャーファンドについて

フランスの公的投資銀行Bpifranceは、株式、ローン、保証、輸出保険、コンサルティングや研修など、包括的な金融商品・サービスを地元の起業家にワンストップで提供しています。
Bpifranceの成長企業投資部門「ラージ・ベンチャー」は、20億ドル規模のファンドです。既存事業を活かした自律的または外部的な成長の加速を目指す、急成長中で高度に革新的、そして資本集約的なスタートアップ企業に焦点を当てています。2013年以降55社以上の企業に投資しており、生命科学、デジタル、グリーンテックなどを重点部門としています。
www.bpifrance.fr



レナード・グリーン・アンド・パートナーズ(LGP)について

LGPは、1989年に設立されロサンゼルスに拠点を置く、500億ドル以上の資産を運用する大手未公開株投資会社です。LGPは、経験豊富な経営陣や、多くの場合には創業者と提携し、市場をリードする企業に投資を行っています。設立以来、LGPは100社以上の企業に対し、従来型の買収、非公開化取引、資本再編、成長企業への投資、および選択的な公開株と債券ポジションという形で投資してきました。LGPは、消費者向け・事業者向け・医療業界などのサービス業、小売、流通、製造業などの企業を主な投資対象としています。
www.leonardgreen.com



XAngeについて

XAngeは、パリとミュンヘンを拠点とする初期投資ファンドで、5億ユーロを運用しています。XAngeの投資チームは、テクノロジーによって日常生活の変革を目指す欧州の起業家を支援し、シードファンディングの段階から50万~1,000万ユーロの金額を投資しています。XAngeの投資方針は、できるだけ多くの人々がテクノロジーを利用できるようにすることに重点を置いたもので、ディープテック、ヘルスケア、フィンテック、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)、電子商取引の各分野に投資しています。
例えば、XAngeはリディア(金融)、ウェルカム・トゥー・ザ・ジャングル(人事)、ビリーブ(音楽)、ミスター・スペックス(電子商取引)、レッジャー(暗号通貨)に投資しています。XAngeは、シパレックスグループのイノベーションブランドです。
www.xange.fr




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